2011年8月1日

熱い戦い

暑い日が続きますが、みなさんお元気ですか?
熱いと言えば、いよいよ甲子園が始まりますね!
高校球児たちの熱い戦いが始まります。皆さんも、テレビの前で応援しましょう!
 

kousien003.jpg甲子園の模様はABCテレビとNHKで中継されるのですが、なんとこのABC甲子園中継に大阪芸術大学も昨年からスポンサーとして協力させて頂いているんです。
甲子園を見ていると攻守交代の時などにCMが入ります。そこに大阪芸術大学もCMを放送することになりました。
甲子園で流れるCMは少し変わっていて、CM単体ではなく中継映像の中に重なる形で放送されます。
そして、画面のサイズも全体の下3分の1しかありません。とても横長いサイズですね!
このCMはワイプCMと呼ばれていて、横長という特徴をいかして普段のCMとは違う面白い表現をすることが出来ます。

 

meikinng000.jpgそしてなんと、甲子園で流れるCM案は大阪芸術大学の学生が企画し何本かは実際に学生たちが制作しているんです。
授業の課題で絵コンテを募集し約400の作品が集まりました。
いろんな絵コンテがあっておもしろいですよ!
甲子園が舞台のものだったり、オリジナルのストーリーだったりと芸大生のならではのものばかりです!

 

meikinng001.jpgその中から選ばれた作品をこんどは実際にCMとして使えるものに作り替えていきます。
アニメーションに使われる絵をデザイン学科、美術学科、キャラクター造形学科などの学生たちが担当し、それをもとに映像制作を得意とする映像学科などの学生がアニメーション映像に仕上げました。各学科が自分達の得意分野を担当することでレベルの高いものを造ることが出来ます!
制作現場は、みんな真剣な表情。仲間と相談しながら完成を目指します。
どうやったらおもしろくなるか、印象に残るものにあるか試行錯誤の繰り返しでした。

 

meikinng002.jpgCM制作は、一人ではできません。みんなんで力を合わせることでいい作品が完成するんですね!^^

完成したCMは、関西圏で見ることが出来ます。また、決勝ではなんと全国で放送されます!!!
いったいどんなCMが完成したのか!甲子園を見てチェックしてみて下さい!

○第93回全国高校野球選手権大会○
ABCテレビ「ABC甲子園中継」8月6日開幕

 


2011年7月29日

今週の大阪芸大テレビは?

こんにちわ。暑い日が続きますがみなさんお元気ですか?
もうすぐ、8月です。学生の皆さんは夏休みに入ったのではないでしょうか?
8月と言えば、芸大の近くでは毎年恒例のPL花火芸術があります!あの花火の打ち上げ数には圧巻されます!
大学生初めての夏休み、最後の夏休み。皆さんそれぞれの夏休みを思い出いっぱいにして下さい。
あ!でも遊びすぎて勉強するの忘れないようにしてくださいね!^^

tv81002.jpg今週のニュースは、大阪芸術大学博物館で開催された所蔵品展の模様をご紹介します!
今回は、「モノクローム・ものがたり ヨハンアルデンドルフの絵画」と題した展覧会が行われました。

tv81000.jpg鉛筆の線だけで描かれる濃淡の表現、近くで見るととっても緻密で正確に描かれているのがわかります。彼の作品は今なお世界中のコレクターに愛され続けています。
また、大阪芸術大学所蔵品展のポスターは毎回、学生たちがデザインしています。今回もデザイン学科の学生が制作しました。

 

tv81001.jpgさて、続いては、大阪芸術大学から生まれた素敵な音楽をご紹介する、「OUAミュージックライブラリー」のコーナーです。このコーナーでは、学生たちが制作したオリジナル曲を、ライブステージの模様で紹介しています。
今日は、大阪芸術大学音楽学科ポピュラー音楽コースの卒業公演で演奏された曲をご紹介します!
今回は、近藤麻由理さんの『Little Queen(リトルクイーン)』です!
是非番組でチェックして下さい!!

 

大阪芸大テレビは毎週金曜、深夜12:35分からサンテレビで放送中。
その他の局でも放送中です!
今回も見どころ満載、是非皆さんチェックしてくださいね!!

オンエア情報

7月29日金曜日
奈良テレビ放送 22:30から 
サンテレビジョン 24:35から
北陸朝日放送 全英リコー女子オープンゴルフ編成の為、8月1日25:45からに変更します。

7月30日土曜日
テレビ和歌山 23:15から

 


2011年7月23日

SOURA-SAISAI Oギャラリーeyes

 西村みはるさん(美術学科専攻科修了98)前川奈緒美さん(美術学科専攻科修了9
8)の2人展が行なわれました。この展覧会の企画主旨をギャラリーHPより引用させ
て頂きます。
 
 SOURAとは「捜羅」という語をローマ字表記したもの。過去から現在において培われ  
 てきた感覚を通じて、画面上でそれぞれの価値を捜羅する(徹底的に探し求める)こと 
 を主題とし、特定の形象やイメージを描こうとするのではなく、描くという行為その
 ものから生成される空間により画面を構築している作家へ出品を依頼しました。サブ
 タイトルであるSAISAI(再々)は、本展がシリーズ三回目の開催であるという事と、 
 2005年に開催された二回目の展覧会での出品者が再び本展に参加することから、そ
 の後の作品の展開と、これまで継続されてきた画面上での行為から、どのようにアク
 チュアルな問題と向き合っているのかを問います。

 
ogyarari004.jpgogyarari003.jpg 西村さんの作品は強烈な単色の色彩により構成されており、筆の痕跡とは異なる様子
で絵画が作られています。瞬間的イメージを捉えようとする素早い動きを感ずるととも
に絵画中央部分を余白にするなど、空間の作り方に日本の間の美意識が感じ取れます。

ogyarari000.jpgogyarari001.jpg 前川さんの作品は画面にぎこちなく筆を引きずるように線を残し、その後上下左右からその痕跡を消すように絵具を重ね、またその上から筆の痕跡を描くという重層的表面を作っています。表面は透過し複数の層を通して筆致が連動し合うような画面を制作しています。筆を支配する事から脱し、支配されない身体とともに生まれる絵画のようでした。

 

ogyarari002.jpg報告 加藤隆明 教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室
 
 


2011年7月20日

DAYLIGHT 中西學+菅原一剛 二人展 番画廊

banngarou 004.jpg 中西学さん(大阪芸術大学美術学科82卒)と菅原一剛さん(大阪芸術大学写真学科85卒)のブループ展が6月20日から25日まで行なわれました。
 今回の趣旨は媒体が異なる2人による共通のテーマDAYLIGHT(日光、昼光)での発表です。会場は中西さんの平面作品と菅原さんの写真作品で構成してありました。

 
banngarou 001.jpgbanngarou 000.jpg 中西さんの作品はマーブリング技法で制作された平面を再構成し、その上に透明な樹脂をひき、作品と樹脂の間に光に反応する物質が鏤めてあります。渦巻くイメージは銀河を彷彿とさせます。ビックバンから膨張する宇宙が次に縮小を始め、無限の銀河が一カ所に集まり出すような雰囲気で、物質同士がひしめき合いノイズが空間に充満しているようでした。
 

banngarou 002.jpgbanngarou 003.jpg 菅原さん写真作品は乾湿という古典技法により制作されています。森の中に差し込む光が捕らえられているのでしょうが、その光は画面全体に淡く映し出されています。風景全体が白昼夢のように現実感が失っています。近年PC等により作品を変容させるものが一般化してきています。現代において古典技法による写真制作の試みとは、何を意味していくのでしょうか。
 
 中西さんの作品には、エネルギッシュな生命力に溢れる光を感じる事ができ、菅原さんの光は写真において現実の光を捕らえつつも、作品は非現実の世界に促されるような印象を持ちました。

 写真や絵画では「光」というのは普遍的テーマの一つだと思います。現代の「光」はどのように表現されるのでしょうか。その「光」に何を見いだせば良いのでしょうか。今回の展覧会のテーマから、観者もアーティストも多くの事を考える事ができると思います。

 

報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室 
 


2011年7月19日

モノトーンのかたち 陶芸の領域にある表現 YODギャラリー

グループ展が5月24日から6月25日まで行なわれました。

monokuro000.jpg出品アーティストは三木陽子さん(大阪芸術大学芸術専攻科工芸専攻 88修了 現在大阪芸術大学工芸学科陶芸コース非常勤講師)

新宮さやかさん(大阪芸術大学工芸学科01卒)monokuro001.jpg

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monokuro005.jpg北野勝久さん( 大阪芸術大学短期大学部ビジュアルデザイン学科00卒)です。

 今回の展覧会企画意図に関してはYODギャラリーのHPで御願いします。
YOD Gallery http://www.yodgallery.com/past.html

 今回は新宮さやかさんの作品についてをお話しをさせて頂きます。一見花のイメージのように見える陶器の作品は、中央部分に細い触手のようなものが無数にうごめいています。またその周りには花びらの様な薄っぺらい物体が幾重に重なりつつ、それは内側に丸く折れ込むようにあり、一つ一つの表情を作っています。肌合いは、灰を被ったように光沢もなく、襞のようにみえる薄っぺらの物体は白っぽい多くの斑点が表面を覆っています。それはまるで地中に多くの時間眠っていたような印象を受けます。長い記憶を内包しているような作品の色合いと形態には、多くの時間生きた感覚と死にゆく想像が感じ取れます。また、無数のうごめく触手を配置したこの作品から私は気持ち悪さと同時にエロティシズムを感じました。作品から感じ取れるエロスがタナトスを呼び込み生命力を感じさせる作品となっていたようです。

 彼女の制作スタイルを聞くと「手で考える」アーティストだと思います。制作スタイルはアーティストにより多様にですが、彼女の場合、思考の中でコンセプトや形を生み出して行くのではなく、粘土と手(肉体)とのコレスポンダンスにより、世界を構成して行くようです。素材と手の往復関係により作品は作られ、アーティストも生成されていくのです。

 報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室