こんにちは。アートストリーム2012が、10月26日(金)から28日(日)AM10:00からPM8:00(最終日PM5:00)大丸心斎橋店北館14階イベントホールで開催されます!
皆さんは、アートストリームをご存じですか?知らなかったという方のために少しご紹介させていただきます。
アートストリームとは、関西を中心に活動をしている若手アーティスト、クリエーターに作品発表の場所を提供し、様々な出会いの中で、活動の一歩を踏み出すチャンスをつかむ仕組みを作る事を目的に2003年にスタートしたオリジナルアート作品限定のアートマーケットです。(アートストリーム2012 HPより)
http://www.n-a.jp/artstream/index.html
各賞も選出されますが、アートストリーム・アワード2011年度は、審査員の総意で選出する【審査員賞(大賞・奨励賞)】、提供各社がそれぞれの視点で選ぶ【企業・ギャラリー賞】、企業とアーティストを結ぶ【デザイン・オファー賞】が授与されました。
大賞は、本学卒業生のアストロ温泉でした!アストロ温泉さんは、学生時代から大活躍で、2008年には、Lマガジン賞:アストロ温泉 (発明風グッズ)を受賞、2009年には、大阪芸術大学賞: アストロ温泉スズキ(発明風アート)を受賞されています。そして、2011年は、大賞!と着実にステップアップを重ねておられます。
大阪芸大ブログ アストロ温泉
http://geidai-blog.jp/2011/10/post_717.html
そして、奨励賞は、ミロコマチコ、ケント・マエダヴィッチ、宮本たくる、タクマキミの4名が受賞されました。その中で、今回は、本学卒業生の宮本たくるさん(工芸学科テキスタイル染織コース2009年卒業)とその作品に注目したいと思います!
さっそく、宮本たくるさんに奨励賞受賞作品「フィルター」についてお伺いしました。
「鹿の礫死体を描いた紙を破き、修復するようにセロハンテープで封をする。その上から私自身を表現する、私特有の作風を乗せる事で『私』というフィルターを介して鹿を見る事になる。このフィルターは一見、『木の根っこ』のようにも見え、それは私が今まで生きて来た中で根付いた、考え方の土台を現すものでもある。そして見方を変えると『手』のようにも見える。これは動物の命を人間の手で奪うイメージである。作品を一度破き、手軽に手に入るセロハンテープで修復するこの行為は、命の捉え方の軽さを表現している。」
立体作品「存在」は、鹿の立体作品を制作し、その造形にも彩色されていました。平面作品「フィルター」と対比し、まさに、そこから抜け出して来たかのような存在感を発していました。
宮本たくるさんは、2010年、個展『あまやどり』(アートカクテル:大阪)開催の他、学生時代から今日に至るまで、グループ展やアートイベントに精力的に参加し、研鑚を積んで来られました。その成果が、奨励賞という結果につながり、学生時代から応援を続けている者として、とても嬉しく思いました!ちなみに、2008年には、福井県小浜市「命のかたち展」入選。2011年には、福岡県Tokay Gecko Award2011 5位入選を果たしておられます。
そして、2012年には、柏原ビエンナーレ(大阪府柏原市サテライト会場)、グループ展「MINOH BAUHAUS」(三英美術:大阪)に参加されています。
その中で、「MINOH BAUHAUS」に出展された「haku」(2012年制作)を写真でご紹介します。
さて、作品の次には、宮本たくるさんの人となりをご紹介するために少し、お話をお伺いしました。
●学生時代の一番の思い出は何ですか?
「先輩達と一緒にしたグループ展です。沢山の学科の方々との交流は、私に新しい概念を与えてくれました。4回生の時に、先輩達に会っていなかったら今の私はきっといなかったと思います。」
2008年グループ展「テキサヘドロン」(本学体育館ギャラリー)/「展Factory」
http://geidai-blog.jp/2008/09/29/
http://geidai-blog.jp/2008/09/18/
●学生さんたちに向けて、学生時代にやっておけば良いと思う事を教えてください。
「卒業しても制作をし続けようと考えている人は、今のうちに沢山の素材や技法に触れておいた方がいいと思います。卒業してからは、時間がなく、新しい事をするにもお金がかかってしまいます。学生の間にオリジナリティを見つけるのではなく、オリジナリティを生み出す為に、学生時代に経験を積んで、それを掛算する事により、経験を積んだその人にしか作れない作品が出来ると思います。」
宮本たくるさんは、アートストリーム2012にも2011アワード受賞者招待アーティストとして、出展されます。
●今回の作品について、語ってください。
「現在(いま)の作品のテーマ、それは『無意味』です。無意味である事に意味をもって制作をしています。そしてそれこそが芸術の本質だと私は考えています。」
どんな作品が出展されるのか、とても楽しみです!皆さん、宮本たくるさんの新作をぜひ、ご高覧ください!!
アートストリーム2012には、小松原智史さん(本学大学院芸術研究科博士課程[前期]芸術制作絵画専攻)や宮本明香さん(美術学科2010年卒業)も出展されます。
小松原智史さんの作品は、今回のチラシにも掲載されています。20日まで開催されていました富田林じないまちでのアートイベント「ひいな時めぐり – アートでつながる後の雛 –」でも小松原さんの作品と公開制作は大好評でした!今回も公開制作をされるとのことですので、ぜひ、こ