2016年6月10日

さて、今週の「大阪芸大テレビ」は?

現在、大阪芸術大学図書館3階閲覧室にて、「岩崎冨士男 追悼展」を開催しています。

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クリエイティブディレクターで大阪芸術大学放送学科長・図書館長・大阪芸術大学テレビ(OUA-TV)代表の岩崎冨士男先生が、去る4月9日、お亡くなりになりました。
1982年に制作されたテレビCM ナショナルのあかり「光のメニュー」では、第29回カンヌ国際広告映画祭でグランプリを受賞。
他に、オードリー・ヘップバーンを起用したエクスラン”ヴァリーエ”「オードリー・ヘップバーン」や、乾電池”ネオハイトップ”「そこにビルがあるからだ」など、数々の名作を残され、多くの広告賞を受賞されました。

今回の展示は、”余人の及ばない斬新な発想と情熱にあふれた作品を通して、夢や生きる力を与えることばを生み出した岩崎先生の横顔に迫る“という内容になっています。

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岩崎先生が総合プロデューサーとして手がけられた大阪芸術大学のミュージカルに関連したものや、手書きの絵コンテ、新聞記事などが展示されています。

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また、先生オススメの図書も紹介されていました。

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Love for sale」というこの本は、テレビドラマ「ラブジェネレーション」でも、木村拓哉演じる広告マンが宝物のように大切にしていた広告のバイブルです。
岩崎先生が、学生たちに薦めている姿を何度か拝見したことがあります。

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大学にいらっしゃっる時、ふと何か思い付かれては、アイディアを書き留めていらっしゃった先生。
私は、残されたメモを見る度に、
「どうして先生が紡ぐ言葉はこんなに温かいんだろう」と思っていました。
どんなに堅苦しい話でも、先生の言葉だとスッと頭に入ってきて、心の中にいつまでも留まるのです。

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展示されているものの中にも、”先生らしい表現”をたくさん見つけることができました。
岩崎冨士男先生に会いに、みなさんもぜひ図書館にお越しください!

 

Still0610_00002さて、今週の「大阪芸大テレビ」は、「すごいよ!キャンパスター ヴォーカルコンテスト」の話題からお伝えします!!
この取り組みは、大阪芸術大学とレコード会社「GIZA studio」主催で行っているもので、高校生を対象に新人ヴォーカリストとしての可能性を感じる人材を発掘して、大学とレコードレーベル双方からアーティストを育成するプロジェクトです。
参加方法は、ウェブ・郵送応募での音源審査と、大阪芸大のオープンキャンパスで行うカラオケ応募での審査があります。
今回は、5月のオープンキャンパスで実施されたカラオケ応募の様子をご紹介します♪
>>「すごいよ!キャンパスター ヴォーカルコンテスト」の詳細はコチラ

 

Still0610_00003続いて、大阪芸術大学に「ドイツ連邦共和国ダンス連盟」の先生方が来学された時の模様をご紹介します!!
この訪問は、文部科学省が行うドイツとの交流事業の一環で、日本とドイツ、それぞれのダンス教育の違いなどを視察することが目的となっています。
大学のキャンパス内や、舞台芸術学科のダンス授業の様子を見学されたほか、訪問に合わせて企画された「日独友好特別舞踊公演」の上演も行いました!
お見逃しなく!

 

Still0610_00004最後に、大阪芸術大学から生まれた音楽を紹介する「OUAミュージックライブラリー」のコーナーです!
今回は、今年3月に行われた演奏学科ポピュラー音楽コースの卒業演奏会で演奏された曲の中から、小島明日香さんが作曲した「We can do it!」をご紹介します!
小島さんが奏でるパワフルで美しいピアノの音色と、サックスやドラムなどの演奏がマッチして、とっても楽しい楽曲に仕上がっています♪
ぜひ、番組でお聴きくださいね。

 

「大阪芸大テレビ」は毎週金曜、深夜24時45分からサンテレビで放送中!また、奈良テレビ放送、テレビ和歌山でも好評放送中です!
みなさん是非ご覧ください!!

<<オンエア情報>>
6月10日(金)
サンテレビジョン 24:45から
6月11日(土)
奈良テレビ放送 18:15から
テレビ和歌山 22:30から


2016年6月10日

映像学科 「デジタル映像編集Ⅰ」

みなさんは、アニメーションがどのようにしてできているか、ご存知ですか?

1990年代までは、「セル画」といって、「セル」という透明シートに輪郭や境界線をトレスし、「アニメカラー」と呼ばれる専用塗料を使って着色していました。
そして、セル画と背景を組み合わせて撮影して動きを付けたり、組み合わせを変えて別のシーンを作ったりしていたそうです。

動画にするための手法はさまざまで、代表的なものは、
1秒あたり24枚のセル画を撮影して、人物の自然な動作を追求して表現する「フル・アニメーション」と、
1秒あたり12枚のセル画・2コマ/1枚のセル画で撮影して、簡略化した動作を表現する「リミテッド・アニメーション」。
そして日本独自のスタイルでは、1秒あたり8枚のセル画・3コマ/1枚のセル画で、キャラクターの目や口など部分的なセル画を作成して一部だけの動作を表現し、低予算でアニメを制作していました。

一番枚数の少ない日本の手法であっても、10分間の映像のために4800枚ものセル画が必要な計算になるので、考えただけでも大変な作業量ですよね!!

そんなアニメーションに変革が起きたのは、1990年代後半。
コンピューターによるデジタル画像処理でアニメーションを制作する、デジタルアニメが導入されるようになりました。
それまでセルアニメで制作されていた作品も2000年頃から徐々にデジタル制作に移行され、2013年には日本で放送されている全てのテレビアニメがデジタルになりました。

今や、アニメーション業界ではデジタル技術は必須項目となっています!
では、気になるデジタルアニメ制作って、どんな風に行われているのでしょうか?

ということで、今日は映像学科の佐藤貴雄先生が担当されている「デジタル映像編集Ⅰ」という授業をご紹介します。

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この授業では、主にAdobeのソフト「Photoshop」と「After Effects」を使って、ポストプロダクション(編集や音編集、色調整、納品形態への書き出しなど、映像制作における撮影後の作業のこと)に必要なデジタル映像技術、コンピューター知識などを身に付けます!

Photoshopは写真編集をメインとした画像加工ソフトですが、イラストやデザイン制作などにも用いられます。
After Effectsは、素材となるクリップや画像、テキストなどを重ねて、映像制作を行うソフトウェアです。

この日は、Photoshopで描いたキャラクターを使って、After Effectsでアニメーションを作る授業が行われていました。

まずはソフトを起動して、キャラクターのデータを読み込むところから作業がスタート。

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ちなみに、Photoshopではこのように「レイヤー」と呼ばれる層に分けて絵を描くことができます。

聞き慣れない専門用語がたくさん出てきますが、いくつか解説しながら紹介していきますね。

Aftter Effectsでデータを読み込む際には、「フッテージ」(素材)と「コンポジション」(素材を組み上げるための箱のようなもの)の2つの種類から選びます。
フッテージで読み込むとレイヤーを統合して1枚の画像として、コンポジションで読み込むとレイヤーを活かして編集ができます。
レイヤーを活かせば、手と足をバラバラに動かしたりすることができるのですが、今回は初めてなので、まずはフッテージで読み込んだものを編集をしてみることになりました。

フッテージとして読み込んだ素材に、さまざまな効果を与えてアニメーションにします。

この画像データに、「デュレーション」を設定します。
デュレーションとは映像の尺のことで、映像業界ではAfter Effectsに限らずよく使用する言葉だそうです。

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そして、画像のようなパラメーターに直接数字を打ち込むか、素材をマウスで感覚的に動かして数値を決めます。
アンカーポイント」は、素材を拡大縮小したり回転させる時の中心点となる場所。
他に、「位置」、「スケール」、「回転」、「不透明度」が選択できます。
※これらのことを「トランスフォーム」と言います。

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アニメーションを付けるためには、このひし形のマーク「キーフレーム」を必要なところに打っていきます!
例えば、始まりから3秒後にスケールを200%に設定してキーフレームを打ち、さらに6秒後に100%にしてキーフレームを打つと、”キャラクターが3秒間拡大して2倍の大きさになり、その後3秒かけて元の大きさに戻る”といったアニメーションが付けられるんです!

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このトランスフォームの数値を変えてキーフレームを打つだけで、カエルがピョンピョン跳ねたり、ぺちゃっとつぶれたり、くるくる回転するアニメーションができるんですよ。

自分の思い通りにキャラクターが動いたら、面白いですよね!!
学生たちも夢中になって編集作業を行っていました。

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今回紹介した作業は、まだまだAfter Effectsの入り口!
今度はレイヤーを活かした編集をしたり、複数の素材を組み合わせたり、エフェクト(効果)を使って演出することで、表現の幅はほぼ無限大!!
私も、佐藤先生に教わったことを思い出しながら、今度アニメーション制作にチャレンジしてみたいと思います♪

投稿:島田(企画広報部事務室)