2009年2月6日

卒業制作・学内展、スタート!

いよいよ本日から卒業制作展(学内展)が始まりました。これからしばらくの間、ブログも卒展ウォッチングを中心に更新していくことになります。
卒業制作2008 学内展 美術 彫刻 総合素材 構想
さて今日は大学の玄関口、芸坂を上がってすぐのところから屋外に展示してある作品を見ていきたいと思います。パッと見、面白さがわかりやすい作品たちです。彫刻コース(総合素材)専攻の方の作品が多いのですが、中には油画コース(構想)専攻の方も立体の作品を展示しています。

卒業制作2008 学内展 美術 彫刻 総合素材 構想
まず入試課の窓からもよく見える『H&Y』(阿見優介さんの作品)という作品です。空に向かって尖がった2つの立体が交差しています。この2つの先がどこを指しているのか?その指すものに何か意味があるのかなぁ、なんて考えます。

卒業制作2008 学内展 美術 彫刻 総合素材 構想
そしてその近くにはどうしても目に入ってしまう3体のモンスターたちが・・・。この作品は小堀友樹さんの『かいじゅうたちのいるところ』です。この3体、頭を寄せ合って何か相談事でもしているようです。実はこの3体のいる中心部分にとっても小さなゴルフのグリーンがあって、カップに立てられている旗にとても小さい文字で何やら書かれています。とても意味の深い内容でした。是非、直接読んでみてください。

卒業制作2008 学内展 美術 彫刻 総合素材 構想
15号館前、銀河系広場のそばには『もりのかみさま』が出現しています。カンボジアの遺跡アンコール・トムを思わせる作品です。演出のため作品には苔(コケ)が施されていますが、明日も天気が良さそうです。制作された竹中悠さん、苔に湿気を与えてあげてください。

卒業制作2008 学内展 美術 彫刻 総合素材 構想
さらに天の川通りを奥へ進むと18号館の前に『音のでない楽器』(上古代 瞳さんの作品)が展示されています。そのカタチも面白いですが、私が「いいな!」と思ったのはその展示場所です。もともとこの天の川通りの歩道の部分は舗装されていませんでした。全面にツタ系の植物がびっしり生えていて、ケヤキの足元の地面をカバーしていました。もう1213年前ぐらい前のことです。今もケヤキに頑張って絡んで生えているツタが何箇所かありますよね。
その舗装工事後、実は枯れてしまったケヤキもありました。その名残で歩道上に円く露出した土の部分があります。ここにこの作品は展示されています。この作品のために用意され場所のようにいい感じです。そう、ここは何かがあるべき場所のように思います。

卒業制作2008 学内展 美術 彫刻 総合素材 構想
今日紹介する最後の作品は、逆に違和感の面白さです。突如、壁から生えてきた2本の足。『2℃』(岡田 芽さんの作品)です。椅子に腰掛けて組んだ足のように見えるそのフォルムは丸みが強調され、可愛いらしさすら感じます。「この上半身は建物の中でどうなっているのか?」と思わせる作品です。この足から想像するにお尻も体も腕も顔もプニプニ、プクプクした巨人なんだろうと思います。全身像を是非見てみたいと思わせてくれる作品でした。

総合体育館にも他の彫刻コースの作品が展示されています。是非、是非卒業制作展にお越しください。迫力ありますよー!ホント、ホント。

卒業制作2008 展覧会・演奏会・研究論文発表
 会期/2月6日(金)→2月15日(日)
     10:00?16:00
 会場/大阪芸術大学 (>>>アクセスはコチラ

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