2019年9月19日

演奏学科 マーク・パンサー先生 特別講義!

ミュージシャン マーク・パンサー先生が、今年度より本学演奏学科客員教授に就任されたことを、みなさんはご存知でしたか?


マーク・パンサー先生は、1995年にデビューした音楽ユニット「globe」のメンバーとして、ラップと作詞を担当。
デビューアルバムが400万枚の売り上げを記録したほか、シングルでもダブルミリオン達成などメガヒットを連発、一世を風靡しました!

また、MARCの名義では、安室奈美恵さんをはじめ多数のアーティストや企業に、歌詞・楽曲提供をされています!
 

9月12日(木)、本学初のマーク・パンサー先生による特別講義が開講されました!!

 

マーク・パンサー先生は、父親がフランス人で、母親が日本人。
日本語、フランス語、英語のトライリンガルでいらっしゃいます!
幼少期からモデルとして活動され、男性向けファッション誌「MEN’S NON-NO」の初代専属モデルや、音楽専門チャンネル「MTVジャパン」のVJも担当されました。
日本人モデルを揃えて創刊の準備をしていた「MEN’S NON-NO」にハーフ系モデルの必要性を売り込んだり、アメリカ系の「MTVジャパン」にフランス訛りの英語をアピールしたり…。
普通ならマイナスと捉える状況も、マーク・パンサー先生にとっては「誰もしていない、自分にしかできないこと」として、チャンスに変えてしまわれるのです!


そして、マーク・パンサー先生が大切にしたのが、元音楽プロデューサー・ミュージシャンの小室哲哉さんとの信頼関係だそうです。
1990年代の音楽業界に、「小室ブーム」という社会現象を巻き起こしたのが小室さんです。
「お金より信頼」だとマーク先生は話され、鞄持ちなどの身の回りの世話から始まった関係は、次第に曲の1パートを任され、何かあればいつも声が掛かる仲にまでに発展しました。
そして生まれたのが「globe」です!


マーク・パンサー先生曰く、小室さんがつくる音楽は、息継ぎできる部分が全くないパートがあったり、1~2小節のメロディの繰り返しや、唐突な転調など、わかり易いインパクトを持ち、ジェットコースターのような緩急のメリハリがある楽曲が特徴らしいです。
それは、バブル崩壊と共にディスコが次々消えた当時、カラオケで楽しむ音楽としてぴったりハマったそう。
 

また、DJのお仕事についても教えていただきました。
DJとはディスクジョッキーの略で、既存の音楽を選曲し、再生機器を操作して音を出す役割のこと。
日本ではまだあまり根付いていないDJ文化ですが、海外にはたくさんのDJがいらっしゃるそうです。
その場の雰囲気に合わせて、さまざまなジャンルから音楽を構成します。


ボーカルのKEIKOさんが病に伏し、小室さんが引退され、globeのメンバーで音楽活動を続けられる状態となったのは、現在マーク・パンサー先生ただ一人。
GLOBE-GENERATION~ともしびは消さない~」(グロジェネ)というプロジェクトをスタートしたマーク・パンサー先生は、globe楽曲のDJで、昨年は全国47都道府県ツアーを実現されました!
ただオリジナルを流すのではなく、クラブに合わせてリミックスし、手拍子が入りやすいように工夫をしたり、KEIKOさんの歌声をシンクさせたり…。
どういう風にお客さんを楽しませるのか、奥の深い仕事なんですね!

 

この他にも、DTM(ディスクトップミュージック)のソフトをいくつか挙げられ、それぞれの特徴を教えてくださったり。
AIと比べて人間の演奏は完璧ではないので、ハッピーアクシデントが個性を生むというお話をしてくださったり。
90分とは思えないほど、マーク・パンサー先生の伝えたい想いがぎゅーっと詰まった、素敵な講義となりました!!
 

講義の後にも、DJ卓に集まって、マーク・パンサー先生から直接話を聞いている学生の姿がありました。


マーク・パンサー先生、ありがとうございました!
次回の授業もとても楽しみです!!

 

投稿:島田(学生課)