2015年12月22日

音楽学科 音楽・音響デザインコースの学生作品が演奏されました♪

本学音楽学科 音楽・音響デザインコース4回生 西野実希さんの作品、吹奏楽のための組曲「故郷」が、去る11月1日(日)淡路吹奏楽団の定期演奏会で初演されました。
この組曲は西野さんが今年度の卒業制作として取り組んでいるもので、これから故郷を離れる人たちへ向けての思いを込めたオリジナル作品です。
今回は全5楽章のうち、3つの楽章がプログラムに取り上げられました。打楽器が効果的に使われた第1楽章「コアラマーチ」は軽快で、第2楽章「夕焼け」はしっとりとした情感を漂わせ、第3楽章「帰る場所」は懐かしさを感じさせるメロディで、それぞれ変化に富んで曲想が豊かなものでした。
この曲の演奏後、西野さんは作曲者としてステージ上で紹介され、インタビューを受けて挨拶をしました。

西野さんはこの吹奏楽団に高校生の時に入団して以来、大学入学以降も折ある毎に帰郷してホルンパートの団員として活動を続けてきました。今回も奏者としてプログラムの全曲目の演奏に加わりました。

クラシック作曲を専攻する学生にとって、社会人の楽団によって作品が学外で在学中に演奏されるのは稀なことですが、彼女が何年間も団員の方々と築き上げてきた信頼関係が今回の演奏実現につながったのだと思いますので、その地道な努力に拍手を送ります。

来場者のアンケートでは、プログラム曲目の中で西野さんの曲が一番人気だったそうで、団員の方々の評判も上々でした。
今後の演奏会で再度この作品の全曲が取り上げられるという話が持ち上がっているそうです。
作品が演奏された今回の感激を励みにして、社会との繋がりを大切にしながら、これからも作曲・演奏活動を続けていって欲しいと思います。

「淡路吹奏楽団 第37回 定期演奏会」
日時:2015年11月1日(日)14時開演
会場:洲本文化体育館 しばえもん座
指揮:服部 和幸
※この演奏会は終了しました。

投稿:田中久美子先生(音楽学科准教授)