2013年11月12日

アール・ブリュット展

最近寒くなりましたね。
芸大に生えているイチョウも、だんだん黄葉してきました。
もう少ししたら綺麗な黄色になると思いますので、また様子を見て撮影したいと思います!

さて、突然ですが、みなさんは「アール・ブリュット」という言葉をご存知ですか?
この言葉は、作り手が想いのままに表現したピュアな芸術を意味し、フランス語では「生の芸術」と呼ばれています。

現在、大阪芸術大学芸術情報センター展示ホールでは「アール・ブリュット展」が行われています。
この展覧会を企画したのは、初等芸術教育学科4年生の稲井美季さん。
稲井さんは卒業論文のテーマとして、アール・ブリュットについて研究しています。
海外に比べて日本ではまだまだ馴染みの薄いものであるアール・ブリュットを、多くの人に知って貰いたいとの想いが込められています。

今回展示に参加しているのは、河内長野市立障がい者福祉センターあかみねふたかみ福祉会はびきの園のみなさん、そして宮崎幸さんです。

宮崎さんは生後9日の時に小児マヒにかかり、それから寝たきりの生活を送られてきました。
絵を描き始めたきっかけは、「寝たきりのままではなく、自分にも何かできることがあるんじゃないかと考えて」だそうです。
形のある絵が描けるようになるまでに、10年以上かかったそうです。
宮崎さんが描いた絵の多くは花や鳥などがモチーフになっていて、見ていて温かくなる作品ばかりでした。

展示は来週18日(月)まで。
みなさんもこの機会に、「絵が好き」というだけの純粋な心で描かれたアール・ブリュットの世界、覗いてみませんか?

投稿:島田(OUA-TV)