今年の夏は本当に暑かったですねー。
そんな暑さの中、今日は、熱い卒業生の活躍をご紹介します。 まずは、暑い夏が始まった7月(19日~31日)、大阪市北区 西天満のギャラリー ワークスの企画展 wks. X vision として “兄弟乃墨”北村章展が開催されました。 北村章さんは、本学大学院芸術研究科を2009年3月に修了した後、同年4月から大阪府八尾市の中学校に勤務し、美術の教員として、美術部の指導にもあたっています。
大学院生の頃は、木屑を絵の具に混ぜて、立体的に描く手法で色彩も鮮やかな迫力のある絵画を展開し、展FINAL in 図書館や修了制作展でも注目を集めていました。まさに情熱の作家といった印象でした。教員試験に懸ける情熱にも目を見張るものがあり、見事、現役で合格されました。 そして、今回は、墨によるモノクロームの絵画です。墨に移行するきっかけになったのは、2009年6月インフルエンザの流行で突然休校になったときに、手近にあった墨で描いた「face」(四天王寺さんめい苑で展示中)だったとのことです。それから、墨の面白さに気付いたのと同時に仕事をしながら描くのには、きっと都合も良かったのでしょう。
その上、何よりも今回のテーマである“兄弟”の存在です。中学校からの地元の仲間たちの中で、大手旅行会社に就職するも夢を追い駆けて仕事を辞め、吉田道場に入門し、総合格闘家としてデビュー戦を闘った「ぽっつん」こと長倉立尚さん。その試合を目の当たりにし、衝撃を受け、その姿を描きたいという衝動。その為には、墨がピッタリだったに違いありません。
闘士の肉を、熱い墨が追う。 眼が焼付けた ほとばしりを浴びろ。 wks. X vision ver.2
その筋肉、その迫力、躍動感。 日頃は、洗練されたギャラリーワークスの白い部屋を一面埋め尽くす“兄弟乃墨” 重なり合い、天井や床にまで浸食し、その存在感を増していました。まるで生きて、そこで闘っているような・・・。仕事をしながらも、北村章さんの絵画に懸ける情熱は健在です! そして、やっと少し秋の気配が感じられる頃、また嬉しいニュースです。 9月13日(月)~25日(土)大阪府立現代美術センターで開催される「画廊の視点 ギャラリズム2010」にギャラリーワークスから北村章さんが出展されます。
北村章さんから「かなりギリギリですが、がんばります!!今回は今まで描いた絵の中でも一番大きな絵です!」とメールがありました。 きっとまた、迫力ある新作に期待しましょう!情熱は続きます!!
写真:神尾康孝〔本学大学院芸術研究科博士課程(後期)芸術制作デザイン(写真)領域〕
「画廊の視点 gallerism 2010」(終了しました)
9月13日(月)~25日(土) 10:00~18:00 20・23日は16:00/25日は15:30まで/日休/無料 (於)大阪府立現代美術センター
gallerism 2010 HP http://www.sky.sannet.ne.jp/works/gism10/gallerism10.html
大阪府立現代美術センターHP http://www.osaka-art.jp/
GALLERY wks ギャラリーワークス HP http://www.sky.sannet.ne.jp/works/
投稿:大阪芸術大学図書館
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