天王寺にある障害者活動センター「四天王寺さんめい苑」では、大阪芸術大学の学生・卒業生による作品展示が行なわれています。それは、介護福祉士を目指している卒業生を通じて「四天王寺さんめい苑」さんから作品の展示をして欲しいという依頼を受けたことから始まりました。
「四天王寺さんめい苑」の佐々木施設長をはじめ、スタッフの皆さんは、非常に熱心な方々で、視覚に訴える空間作りを考えて欲しいとのことでした。 "施設内を活気溢れる雰囲気にして、利用者の皆さんに楽しんでもらいたい!!そして、地域の皆様方の潤いの場所となっていきたい!" という、熱い思いに共感した大学院芸術研究科博士課程(後期)芸術制作デザイン(写真)領域の神尾康孝さんを中心に、7月末からさっそく展示を開始しました。 まずは、大学院芸術研究科博士課程(後期)芸術制作工芸(染織)領域の前川多仁さんの染織の作品です。2009年9月10日のブログにも掲載されている前川多仁さんですが、さんめい苑での展示の作品は、赤を基調としたろう染めの中に動物やロケット・飛行機、武器などが描かれています。おもちゃ箱をひっくり返したような、子供の頃の忘れかけていた気持ちや忘れたくない心を彷彿させる作品です。 『正義の惑星 / A planet of justice』 ろう染め・シルクスクリーン 2500×4000 mm また、大学院芸術研究科博士課程(前期)芸術制作彫刻領域の日置智也さんの作品は、木の葉がアクリルケースの中で造形美を形成しています。葉の色は時と共に変化していくことでしょう。変わっていくものと変わらないもの、そして、確かなものと不確かなもの。日置智也さんの作品からは、自然との共存を感じます。 『MJ, 0606』 葉、アクリル H400 W280 D45 mm 2006年 そして、卒業生(大学院2009年3月修了)の北村章さんの作品は、昨年12月に図書館で行なわれた「展FINAL in 図書館」でも展示された「a sacred tree」と「河南町」の他、新作も展示されています。展示場所によって違う顔を見せるこの2作品をまた、是非「さんめい苑」でもご覧ください。 『a sacred tree』 mixed media 1800X1500 mm 2008年
『face』 木屑、絵の具 550×400 mm 2009年 もう一つの「face」は、布に墨と油と絵の具で描かれた6 mの大作です。特に瞳には、力を入れて描いたとのことです。少年の瞳に映るものは何なのか!?皆さんも是非、確かめに来てください。 『face』 墨、油、絵の具 200×6000 mm 2009年 9月12日からの |