本日と明日、学内では受験講座が行われています。湿度はありますが、あいにくのお天気のほうが過ごしやすく、かえって好都合です。こういう湿度の高い日は、やっぱり芝生広場にたくさんのキノコが生えています。
さて、取材が遅くなってしまい「告知」の機能は果たしませんが、本日まで体育館ギャラリーでは2つの展覧会が行われています(いました)。まず一つ目は「カ○ンダー展」。もちろん「○」には「レ」が入りますね。
デザイン学科では、2年生の課題の中で各自がオリジナルフォントを制作してそのフォントを使ったカレンダーを制作するというのがありますが、今回の作品は課題としてではなく制作されたものです。
12枚のカレンダーには同じ位置に同じ大きさ(約15センチ)の穴が開いていて、この穴が今回のテーマにもなっています。この穴をデザインの中にうまく利用して平面構成するというものです。そういえば何年も前のデザイン学科の入試科目「色彩構成」の課題にあった「はめ絵」の要領です。ここに面白さがあります。制約をいかに料理するか。アイデア力。ここがデザイナーの腕の見せ所です。
この直径15センチの穴について聞いてみましたが、特に大きさに意味はないそうです。カレンダーを設置する壁をあえてカレンダーのデザインの中に露出することで個性が出せる、というのが狙いだそうです。ちなみに来月8月はこんなデザインでした。
さて、隣の会場ではガラス工芸作品の展覧会「JANGLISH」が行われていました。 現在留学生としてガラス工芸コースで学ぶデビンディキングさんがこの8月に帰国されるとのことで、その前にデビンディキングさんと展覧会をやっておきたいっ!ということで集まったメンバーの展覧会です。自然光の下に展示されている作品と、照明を当てた展示の部分がありますので、展示空間は明るさで2つに区分けされたようになっています。
お日様の白い光で、青は本来の色のまま見ることができ、グッと近寄ってみてその青さを間近で確認してみました。
アオ色って「青い」「蒼い」「碧い」の3つがありますが、この色はどの漢字が適切なんだろう?そんなことを考えました。他にも照明器具になったものがあったり、実際に植物を植えた顔を模った鉢の作品がありました。
右手奥に展示台の上の作品がデビンディキングさんの作品です。板ガラスを組み合わせて立体構成しています。
またひときわ存在感があるのは、一番奥の作品です。「カレンダー展」との連動ではありませんが、作品に開けられた穴が絶妙です。作品を裏から見ると穴の内側になるほどガラスの厚みがなくなるように斜めに削られていて、後ろから当てたライトがいい効果を生んでいました。色も渋い。
夏休みに入っているので動員はそれほど見込めないことをわかっていながらも、こうして発表の場を求めて体育館ギャラリーが利用されていること自体にちょっと感動です。もっと早く取材してたくさんの動員に貢献できればよかったです。ごめんなさい。これに懲りずまたやってくださいね。
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