予告どおりTEXAHEDRON(テキサヘドロン)のお話(後編)です。
昨日、18:10から行われたオープニングパーティーはなかなか盛り上がりました。ギャラリーのエントランスホールをこんな風な使い方をした企画は初めてです。映像を壁面と天井に投影しての演出、階段の踊場がステージに変わりました。
ステージではまずそれぞれの作家さんから挨拶がありました。まずZAnPonさんからこの展覧会のきっかけについて紹介がありました。「たくるくんとちょきさんから『絵を見て欲しい』という連絡をもらったのがキッカケで、この2人がまっすぐに絵を描いていることに心動かされた」そんなお話をされていました。垂谷さんからは「まだまだ自分のやりたいと思っているこの10%もできていない。これからもっと頑張っていきたい」、とそんなお話が印象的でした。
YUIさんは「作品のことについてたくさんの人と話したい」。たくるさんは「今までなかなか人を好きになれなかったけどこの展覧会を通じて出会った人たちのおかげで人を好きになれた」。ちょきさんはうれしさで感極まって涙を見せるシーンもありました。(yumさんはあいにく欠席でした)
どの作家さんも「自分達だけではこんな素敵な展覧会はできなかった」と、スタッフに感謝を込め挨拶されていました。そう、昨日の記事でも少しお伝えしたように作品の質だけでなく会場の演出もホント、イイ感じなのです。
展覧会のイメージカラーのピンク色について展示会場のディレクションをした中谷吉英さんに聞いてみました。「はじめ体育館前の芝生広場の芝生がとてもきれいなので、そこでオープニングパーティーをすることを計画していました。芝のグリーンとギャラーの白、青い空には何色が似合うだろう」と考えてピンク色を合わせてみたそうです。「TEXAHEDRON(テキサヘドロン)のネーミングが先に決まっていたので、そこから発想したものは怪獣。私にとってはドラゴンボールの魔人ブーの胃の中のイメージなんです。」
会場にある作家紹介やスタッフ紹介などの展示物は下の部分は固定せず上の部分だけで壁に留めてあります。紙がロールされていたときの自然のカールと自重にまかせて垂れるような展示です。これも「・・・ヘドロン」→「ドロン」の語感からのイメージなのだそうです。
会場に流れている音楽もこの展覧会にピッタリです。会場に一歩入るとここだけ時間の流れがゆっくりになったような錯覚を起こします。心を落ち着けて1点1点の作品をじっくり観ることを促す音楽。このTEXAHEDRON(テキサヘドロン)のために竹下士敦さんが作曲されました。音楽の中に時々入る高い音はピンク色を表現しているのだとか。 グラフィック全般を古島佑起さんが担当。作品を邪魔しないように「できるだけ何もしない」ことを心がけたそうです。 会場の壁面に投影されているモーショングラフィックスは西脇寿郎さんが制作されました。オープニングパーティー用の映像はオープニング当日の朝までかかって制作されたそうです。
パーティー会場では展示会場の空間デザインを担当したコタさんが自分の所属するサークルからお友達を連れてきてくれました。ハモネプリーグ2008に出場したアカペラチーム「トゥクムー」です。パーティーを盛り上げるためのゲストとして、3曲を熱唱してくれました。3曲目はテレビでも披露された「真っ赤な太陽」。うわーぁー、生で聴けましたぁ!カッコイイー。
パーティーは在校生、卒業生、先生、職員などおよそ40名ほどが集まり盛り上がりました。展覧会を通じて学年や学科を超えた繋がりが生まれ、それを支え応援する人たちとの交流があることはスバラシイです。縦糸と横糸が交差してこそ面になり、包むことができます。会場はとてもいい雰囲気に包まれていました。「テキスタイル」だけに。(←これが言いたかったのです)
●TEXAHEDRON(テキサヘドロン) 9月29日(月)→10月4日(土) 10:00-18:00 (最終日は16:00まで) 総合体育館ギャラリーにて
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