今日のブログは、現在あべのハルカス24階 スカイキャンパスで開催中の展覧会のご紹介です。
『未来につながる伝統工芸とデザイン』
伝統工芸品と聞くと、少し堅苦しく感じるかもしれませんが、人々の日常生活やハレの日の道具として創られてきました。そして長い歴史の中で、匠の技は培われ発展してきました。
私たちの現在の日常生活では、あまり伝統工芸を身近に感じることが少なくなったように感じますが、日本の伝統工芸の技術は目覚しい発展をしています。そして、より新しい技術とそれによるマテリアルの進化、そして日本の伝統工芸はなんと世界的規模で交流が行われているのです。
この展示は長年、家庭用品や、地場産業及び伝統工芸のデザインにも携わられてきた、デザイン学科教授の喜多俊之先生によるプロデュースで開催されました。伝統工芸の「制作に魂を込める極みの世界は変わらない」という喜多俊之先生のメッセージが込められています。
会場には工芸学科の先生方の作品も展示されています。
伝統工芸の技術で創られていますが、デザインはとても素敵な作品がたくさん展示されています。
こちらは、秋田杉でできた衝立とのれん。10分ほどで組み立てができて個室部屋のような空間ができます。中に座ると程よく仕切られた感じのする落ち着いた空間です。店内の個室空間や、雰囲気のある待合空間などに。テーブルやイスなどの説明もしていただきました。
26日(木)には喜多俊之先生と工芸学科長の山野宏先生のトークイベントも開催されました。
先生方からは、作品のご紹介と共に今回の「伝統工芸とデザイン」についてお話しをいただきました。
日本人の手仕事のすごさや極めた技など、海外で生活や活躍をされていたからこそ気づかれた部分や、洗練されている点。年月を経ても変わらない品質など、改めて伝統工芸そして日本の”ものづくり”の凄さなどを知ることとなりました。
当日はデザイン学科、工芸学科の学生も参加していましたが、伝統工芸の力やデザインの力、そしてものづくりについて考える機会になったのではないでしょうか。
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「未来につながる 伝統工芸とデザイン」
・日 時:9月21日(土)~ 10月14日(月・祝)11:00~19:00
(休館日:9月24日・30日、10月7日)
・場 所 : 大阪芸術大学スカイキャンパス(あべのハルカス 24F)
※本展示会は大阪文化芸術フェス2019参加プログラムです
投稿:中村(企画広報部)