今日のブログは、漫画家・アーティストの窪之内英策さんによる、特別講義の話題!!
窪之内さんは、1986年に「週刊少年サンデー」にて漫画家デビュー。
現代の若者の青春を描き、「ビッグコミックスピリッツ」で連載された「ツルモク独身寮」は実写映画化もされました。
他の作品には、「ワタナベ」「ショコラ」「チェリー」などがあります。
最近では、イラストレーターとしてもご活躍!
広告やCDジャケット、キャラクターデザインなど、多方面で起用されています。
そして大阪芸術大学では、昨年度の卒業制作展でゲストとしてトークショーにご出演。
また、「大学案内2019」の表紙イラストも手がけてくださり、柔らかいタッチで描かれた女の子が目に留まる素敵な表紙に仕上げてくださいました!
今回の特別講義は、キャラクター造形学科の学生を対象に開講されました。
冒頭から「今日はみんなにたくさん手を動かしてもらう」と話され、さまざまな絵のテーマを出題。
最初に出されたお題は、記憶だけでリアルな「耳」を描くこと!
普段から絵を描く方なら、耳なんて簡単!…と思うかも知れませんが、これが意外に難しいんです。
C字状になった耳の輪郭は描けても、内側の縁の溝がどの向きに走っているのか、どんなくぼみがあるのか、穴の位置はどこなのか…
忠実に再現できている学生は、なんとゼロという結果に!
毎日のように目にしているはずなのに、漠然と耳を描いている人が多いということなんですね。
窪之内さんは、普段見ているものを正確に知ることが、絵を描く上でとても大切だと話されました。
本物より情報を減らして描く(デフォルメする)のが、イラストの醍醐味。
しかし、「本物を知った上で絵にする時に嘘を付く」のと、「本物は知らずに嘘の絵を描く」のとでは、全く違ってきます。
とても意義深いお題だと痛感しました。
この他にも、「初恋の人」の似顔絵を描くというお題も。
好きな人を描く時のドキドキする感情を、キャラクターデザインに対しても抱いてほしいという思いから出題されたとのこと。
これは得意な学生も多く、窪之内さんからも好評価でした!
今を時めくアーティスト、窪之内さんによる講義は、漫画家やイラストレーターをめざす学生にとって、貴重な時間になったことと思います!
ありがとうございました!
投稿:島田(学生課)