2018年8月4日

田中裕也先生 ガウディエッセンス

みなさん、サグラダ・ファミリアをご存知ですか?

ガウディの未完の作品で、ガウディ没後100年にあたる2026年に完成予定といわれています。
そんな建築家ガウディ研究の第一人者で工学博士田中裕也先生に、特別講義を行っていただきました。

 

講義は、田中先生が建築を学んでいた学生時代にスペインを旅行し、ガウディのサグラダ・ファミリアを見て強い衝撃を受けたこと、卒業後、建築設計事務所で仕事をしていたが、どうしてもガウディの建築を知りたいとの思いからスペイン、バルセロナに渡ったお話から始まりました。

ガウディは生涯図面を描かず、模型とラフなスケッチで建築をしています。先生はガウディを勉強したいが言葉が分からない。ならば測ってみたらいいのではないか。そこで、田中裕也先生はガウディ建築の実測図面を描くことからスタートされました。そして、気がつけば40年間実測を続けられ、今も実測をされています。

 

そして、実測からガウディが何を考えて建築を行なったのか、不可思議な建築の中にガウディコードを見つけられ、その研究成果が世界で高く評価されたことについて講義していただきました。

「星座やギリシャ神話などが建物全体で表現されていると思われる」と田中先生。

建築技術を現在に活かした、国内でのお仕事も紹介いただきました。
受講した学生からは今後の課題や作品作りに生かしたい、また、将来の仕事を考える時の参考になったと、意見が交わされた。また、大阪市立都島工業高等学校都市工学科から教員、学生13名が出席されました。

「強い意志から実現するパワーが生まれます」

ぜひ今後の学びや作品作りに活かして欲しいと思います。

 

投稿:中村(企画広報部)
(報告者 建築学科 福原成雄教授)


2018年7月31日

表具師の方々から学ぶ

みなさんは、「表具師」という職業をご存知ですか?
布や紙などを張り、掛軸や巻物、屏風などを仕立てることを「表具」と言い、軸装(掛軸を仕立てること)を行う方々は「表具師」と呼ばれています。
華やかでありながら主張しすぎない、日本ならではの美意識が表れた掛軸。
和室・床の間に合わせるイメージが強いですが、最近では現代の住環境に合った新しい表装にも注目が集まっているようです。

先日、大阪府表具内装共同組合の岡本吉隆さんがお越しになり、本学で軸装についての特別講義を行ってくださいました。
芸術情報センターAVホールには、美術学科日本画コースを中心に、油画コースや版画コースなどからも多くの学生が集まりました。

 

軸装には、純日本の形式で最もポピュラーな「行の行」や、中国から伝わった「文人仕立(明朝)」、他にも「四方一文字」などの様式があります。
講義では、そうした様式の特徴や、額装との違い、軸装の方法などが伝えられました。

 
 

また、6月には、表具師の方々から「裏打ち」について学ぶ特別授業が行われていました。
「裏打ち」とは、本紙を保護するため、本紙の裏に和紙で糊を張ることです。

 

「素材料を熟知し、使いこなすことで表具の幅は大きく広がります。自分の肌に一番ぴったり合う素材を追及するぐらいの心構えを持ちたいものです。」
 

11月4日(日)からは、大阪芸術大学スカイキャンパスで「学生作品オークション 作品展示販売」を開催予定ですが、もしかしたらここで、学生たちが作品を軸装して展示するかも知れません!
また、表具内装工芸展と本学学生による表具コラボ展も企画されているそうです!!(※未決定)
新たな情報が入りましたら、改めてお知らせいたします♪

 

投稿:島田(学生課)


2018年7月17日

大阪芸大に「劇団四季」のみなさんがやってきました!!

劇団四季」と言えば、日本を代表する劇団です。
海外ミュージカルからオリジナルミュージカル、ストレートプレイまで、年間3000回以上の公演を行っていて、演劇を志す人にとっては憧れの劇団の1つだと思います。

実は大阪芸術大学の卒業生も、劇団四季に多数所属しています!

先日、劇団四季の俳優で、音楽学科卒業生の瀧山久志さん(『キャッツ』アスパラガス=グロールタイガー/バストファージョーンズ役、『アラジン』ジーニー役等)、舞台芸術学科卒業生の厂原時也さん(『アラジン』タイトルロール、『ライオンキング』シンバ役等)岡本瑞恵さん(『アラジン』ジャスミン役、『ウィキッド』エルファバ役等)が母校に帰ってきて、特別講義に参加くださいました!!

 

デザイン学科客員教授 吉良俊彦先生の授業「教養演習」の一環で行われた、今回の特別講義。
教室となった芸術情報センターAVホールは、舞台で活躍する先輩の姿を少しでも近くで見ようという学生たちで、前の席からどんどん埋まっていきました。
そして3人が登場すると、大歓声が響き渡りました!!
あまりの盛り上がりに、まるで劇場にでも来ているかのような錯覚を覚えたブログ担当…!


講義では、俳優をめざしたきっかけや、劇団四季でのエピソードなどが語られました。

3人共通の作品と言えば、ディズニーミュージカル『アラジン』。
講義でも『アラジン』について触れられ、厂原さんは「僕は人見知りのところがあるので、太陽のようなアラジンは、自分を成長させてくれた役」だと語りました。
また、瀧山さんはオーディションの時、「自分と厂原さんのペアでの演技を求められたので、大阪芸大卒業生としての運命を感じた」とのこと!
なんと会場の半数近くの学生が『アラジン』を観に行ったようなので、劇場での3人の演技を思い出しながら、熱心に耳を傾けている様子が伺えました。

「さまざまな学科があるのが大阪芸大の良さ。劇団四季も、組織としてみると、俳優だけでなく色んな仕事をしている人がいて、演劇が成り立っている。これからも、大阪芸大出身の色んな分野の人と一緒に仕事ができると嬉しい」と岡本さん。
この日授業を受けた学生たちが、いつかプロの俳優となって母校で特別講義をする日も来るかも知れないと思うと、楽しみでなりません!! 


瀧山さん、厂原さん、岡本さん、ありがとうございました!!
また大阪芸術大学に遊びに来てくださいね!

 

投稿:島田(学生課)


2018年6月25日

今年から保育士課程がスタート!!

今日は、初等芸術教育学科教授の勝村とも子先生による授業「保育原理」の模様をご紹介します!


2010年度に開設した初等芸術教育学科は、芸術の視点から初等教育を見つめ、教育者やセラピストなどをめざす学生たちが集います。
その特徴の一つは、幼稚園教諭一種免許状小学校教諭一種免許状の取得に必要なカリキュラムが、学科の専門教育科目として用意されていること。(※但し、卒業所要単位数以上が必要な場合があります。)
多くの卒業生が幼稚園や小学校の先生として教育現場に立ち、大阪芸大で学んだアートの力を活用しています!

ところで、就学前の子どもと関わる職業として、幼稚園教諭の他に、保育士という資格がありますよね。
保育士厚生労働省の管轄にあり、保育所(保育園)0歳から就学前までの乳幼児保育を行います。
一方、幼稚園教諭文部科学省の管轄で、主に幼稚園に勤務し、学校教育法に基づいて3歳から就学前までの幼児教育を行う位置づけ。
このように保育士と幼稚園教諭は、管轄する省庁や法律、勤務地、立場などが根本的に異なるものです。
しかし最近は、学校教育と保育を併せ持つ「認定こども園」が増え、両方の免許・資格を習得することで就職先の選択肢を広げる人も多くなりました。

これまで、初等芸術教育学科の学生たちが保育士資格を取得するためには、本学短期大学部通信教育部との併修が必要だったのですが…
今年 2018年度から、大学の授業として待望の保育士課程がスタートしました!!
※保育士課程を履修するためには、保育士資格履修ガイダンスを受け、履修費の納入が必要です。
 

勝村先生は15年の教員養成と10年の保育者養成を経て、2016年から2年間保育士として勤務。
今年度から初等芸術教育学科の教授に就任され、保育士課程の科目を担当されています!

「保育原理」では、「保育所保育指針」に親しみ、保育の基本について学ぶと共に、保育の現状と課題について考察する力を養います。


授業で取り上げられていたのは、「死を招いた保育」という、2005年に公立保育所で起きた4歳児死亡事故に関するルポタージュです。
前週までの授業では、学生たちがこの本を読み、事故の概要や対策、考察をレポートにまとめて提出。
この日はそのレポートが返却され、レポートの内容を踏まえたディスカッションが行われました。


保育所で遊んでいる最中に本棚の中の死角に隠れた4歳の男の子が、1時間もの間誰にも気づかれず、熱中症になって亡くなってしまった事故。
衝撃的な事故に対して、「保育士同士の連携が取れていなかった」「保育の内容が無計画に感じた」「環境設定に問題があった」など、学生たちは真剣に受け止め、問題点を見つけようと努めていました。
また、「保育所の仕組みに改善が必要だとは思うが、もしまだ保育士1年目の立場だったら、自分に変えられる自信がない」という不安や、「保護者や子どもによって、対応を変えていることに憤りを感じる」という怒りの声も上がりました。


勝村先生はそんな学生の様子を見て、「保育士になることに対して、不安を感じることも一つの学び」だと仰っていました。
子どもの命を守るというテーマで、保育士という仕事について、とても考えさせられる授業でした。
 

まだ1年目の保育士課程。
今後の学びにも、注目していきたいと思います!

 

投稿:島田(学生課)


2018年6月16日

動物芸術論 科学的に正確な動物表現とは…?

今年も、「動物芸術論」の授業にお邪魔してきました!

教養課程主任教授の若生謙二先生が担当され、昨年度から開講しているこの授業。
若生先生以外にも、動物絵画、動物写真、動物造形など、さまざまなジャンルで活躍される方がオムニバス形式で授業を行ってくださっています!
ブログ担当も昨年より何度か授業にお伺いしており、写真家の中村陽子さん彫刻家のはしもとみおさん海洋生物イラストレーター・ライトアニマル代表の河合晴義さんの授業を紹介させていただきました。
 

続いて今回私がお伺いしたのは、サイエンスイラストレーターの大内田美沙紀さんによる授業です!!

みなさんは、サイエンスイラストレーションってご存知ですか?
実は、科学界でイラストレーションは大きな役割を担っていて、好奇心を引き出したり、直感的な理解を促したり、詳細な情報を正確に伝達するために活用されています!
教科書や科学雑誌の挿絵などにも見られますよね。


大内田さんはワシントン大学で人類学を研究された後、コーネル大学鳥類学研究所やスミソニアン自然史博物館などでサイエンスイラストレーションのインターン、コントラクターの経験を積まれました。
そして現在は、京都大学iPS細胞研究所でサイエンスイラストレーター・コミュニケーターとして活動されています。
新種の昆虫や魚をイラストに起したり、化石などから科学的解釈で生きている姿を再現したり、シンポジウムなどのキービジュアルをデザインされることもあるそうです。

大内田さん曰く、サイエンスイラストレーターにとって「リサーチが命」だそう!
授業では、リサーチの有無で一体どれくらい表現に差がでるのか、実際に手を動かして体験しました。

まずは10分間動画を見ながら、5匹の金魚の違いがわかるように描写するという課題に挑戦。
私も参加してみましたが、金魚は水槽を泳ぎ回っているので、形を捉えるのにも一苦労でした。

 

続いて、今度は大内田さんから金魚を描くポイントが伝えられました。
金魚には背びれ、尾びれ、胸びれ、腹びれ、尻びれがあり、その位置や形によって特徴を捉えることができるのだそうです。
そこで今度は、知識を得た状態でもう一度同じように動画を見てイラストを描いてみることに。
すると、今度はある程度観察すべき箇所がわかっているので、1回目よりも本物に近い金魚を描くことができるようになりました!


同じく、羽ばたく鳥の動画で、翼を上に広げた状態と、下に広げた状態の2パターンのイラストにもチャレンジしました。
ここでも、鳥の翼についての知識を得た後の方が、より具体的に生態をイラストに表すことができました。

 

授業の最後には、「絵を描くためには、研究もしてみてください!」と伝えられた大内田さん。
サイエンスイラストレーターに限らず、どんな表現をするにしてもその対象のことをよく調べることが大切なのだと感じました!
ありがとうございました!!

 

投稿:島田(学生課)