2015年12月24日

前川奈緒美展 (F92) 9/14 -19  Oギャラリーeyes

アイボリー色の生キャンバスに黒と白が鋭く交差する。激しいストロークが二つの色を混色させ無限のグレーを生み出す。

白色は物質から光へと転化し輝く。黒色は光を吸収し闇とし表れる。光と闇の狭間にグレーが生まれる。面として広がるグレーには重力を感じる。画面を見るとオイルが染み込ませてあるところが見られる。絵具で描かれたイメージと偶発的であろうオイルの染み。常に必然と偶然が接触する。そして背景とイメージを繋ぐ「あるとない」を繋げる。

描かれていない淡いアイボリー空間にも触発される。激突する白と黒、それを支える無垢のキャンバス。できるだけ存在を消そうとするアイボリー色がイメージとの質感の差で違和感を生む。

無彩色の衝突により無限の空間を生み出すドローイング行為そしてキャンバスという物質に染み込むオイル、この二つの要素によりイリュージョンと現実を往復させられる。

写真協力 Oギャラリーeyes

報告 教養課程講師 加藤隆明 協力 芸術計画学科合同研究室