みなさん、現在公開中の映画「夜は短し歩けよ乙女」はもうご覧になりましたか?
さまざまなアニメ映画を手がけて来られた湯浅政明さんが監督を務め、主題歌はASIAN KUNG-FU GENERATION、さらにキャラクター原案は本学デザイン学科卒業生の中村佑介さんが担当する、今話題の映画です!
“腐れ大学生”である「先輩」と、彼が恋するクラブの後輩「黒髪の乙女」を中心に、京都の街で個性豊かな仲間たちが次々に巻き起こす珍事件を描いた恋愛ファンタジー。
この作品の原作を手がけられたのは、小説家 森見登美彦さんです。
森見さんは他にも、人に化けた狸と天狗の物語「有頂天家族」や、大学生が1年生の時に選んだサークルによって自らの大学生活がどのように変わるのか…その可能性を描いた一人称小説「四畳半神話大系」など、京都を舞台にした小説をたくさん書かれています!!
森見さんの描く独特の世界観に引き込まれたという人も多いのではないでしょうか?
そんな森見登美彦さんが、先日なんと大阪芸術大学の特別講義にお越しくださいました!!
教室には、学科学年問わずさまざまな学科の学生が集まり、席が足りずに追加で椅子を並べての対応に…!
講義は文芸学科長の長谷川郁夫先生とのトーク形式で行われ、森見さんの作品についてはもちろん、どんな幼少期を送られたのか、小説家としてどんな生活を送られているのかなど、さまざまなことをお話いただきました!!
先に述べたように森見さんの作品は京都を舞台にしたものが大変多いのですが、京都の魅力とは…?という話題にも。
森見さんは奈良県のご出身で、大学生時代に京都に下宿されていたそうです。
デビュー作「太陽の塔」は、森見さんご自身が学生だった時に執筆された青春小説。
現実には有り得ないことをたくさん盛り込んだファンタジー要素の強い作品ですが、舞台が京都であることから、読者に妙なリアル感を与えたそうです。
そんな反応もあって、京都には”ファンタジーなんだけど、どこか現実のお話のように思わせる”という魅力があるのだとか。
私も、森見さんの作品を見た後に京都の街を歩いた時、そこにキャラクターの気配を感じたり、この場所でこんなエピソードがあったなぁと思いを馳せたりしました。
また、学生からの質問コーナーも設けられ、「どんな発想でキャラクターを生み出しているのか?」「編集者とはどんなやり取りを?」「文章の内容って普段考えていること?」など、さまざまな質問が飛び出しました。
最後に森見さんに、「良い文章を書くにはどうしたらいいですか?」と私も質問させていただきました。
「文章は流れとリズムで書いています。最初は多少変でも、勢いで好きなようにたくさん書いて、その後で見直して良くしていくのがいいと思います。初めから良い文章をめざさなくて、大丈夫です。」
とアドバイスいただきました!
森見さん、ありがとうございました!!
私も、ブログを書く身として、自分なりの文章表現を見つけていきたいと思います。
投稿:島田(企画広報部事務室)