2011年11月27日

gallerism 画廊の視点  THE FINAL

gyararizumu003.jpggallerism   画廊の視点  THE FINAL

 

10月31日から11月12日まで、大阪府立現代美術センターで行なわれ、石田元さん(工芸学科92卒)西口慎太郎さん(美術学科04卒)浜本隆司(美術学科82卒)が出品されていました。

 

 

gyararizumu002.jpggallerismとは何かを、簡単に説明をします。このアートイベントは最初、「大阪現代アートフェアー」として始まり「画廊の視点」次に「gallerism」と名称を変え通算28年続いた展覧会です。京阪神の現代美術に力を入れる画廊が主体となりこの企画が運営されています。
しかし、この企画も今回で幕を閉じます。

 

 

gyararizumu000.jpg文章を一部引用します。

作品の作り手と鑑賞者の仲立ちをするのが私達の仕事ですが、そのためには、常に新しい美術の動向に敏感でなくてはなりません。また、美術の動向は、社会の動向にもおおきなかかわりをもっています。

 

gyararizumu004.jpgそして、その中で作品が生まれてゆく現場に立会うことで、見る人の共感につなげてゆく。この現場意識こそが、最も大切なことだと考えております。・・・時代の要請に応じて、さまざまな形の合同展やアートフェアーが派生し、役割が細分化され、現代美術はより身近なものになりました。・・・
                        
主催gallerism2011実行委員会

 

 

 

gyararizumu001.jpg今回でこの企画の終焉の理由が述べられていました。いろいろな考え方があると思いますが、私としてはコマーシャルギャラリーやアートフェアーだけでアートの真髄が見えるとは思いません。アートは人間の深淵が凝縮されています。それを経済優先やアートの有効利用活動だけでは不本意だと感じています。これらのギャラリーの存在が、そこから抜け落ちた思考や方法に対応しそれを支える事が出来るのではないかと思うからです。

報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室