2017年9月28日

日韓中招待ポスターデザイン展「100人の風」

今日のブログは、あべのハルカス24階にある大阪芸術大学スカイキャンパスで行われている、展覧会のお知らせです。

スカイキャンパスでは現在、日韓中招待ポスターデザイン展「100人の風を開催中です!


国立韓国芸術総合大学との共同主催で開催しているこの展覧会では、「東アジアから吹く新しい風」をテーマに、日本、韓国、中国で活躍している100人のデザイナーに制作を依頼し、100枚の招待ポスターデザインを展示しています。

 
 

初日には、記念シンポジウムも開かれました。


ナビゲーターは、デザイン学科長 高橋善丸先生!
アジア3国から著名なゲストをお迎えして、アジアのデザインのこれからをテーマに講演いただきました。


 

中国からは香港理工大学名誉デザイン学博士の靳埭强さんがお越しになりました。


靳さんは、水墨画や書を取り入れたデザインを数多く手がけられています。
講演では、靳さんの生い立ちから、デザインの道に進まれた経緯や、経験されたこと、ご自身の作品スタイルについてお話しされました。
また、今回の展覧会で展示しているポスターについては、
「風は色んな方向に吹く。韓国のハングル文字で「風」という意味の「바람」という文字を使い、その文字を色んな方向に向けたものを当て込んで作りました」
と説明されました。

そんな靳さんのポスターが、こちらです!


 

韓国からは、韓国芸術総合大学デザイン学科教授の金炅均さんが登壇されました。


金さんによる講演では、「Ex-formation SEOUL TOKYO」というプロジェクトについて取り上げられました。
Ex-formationはinformationの対義語となる言葉で、情報を隠すという意味があるのだそう。
情報が溢れている現代において、情報の本質を探ろうという取り組みで、ソウルと東京の学生たちが手がけたさまざまな作品を紹介していただきました。
東京ドームで富士山を表したグラフィックや、看板の文字を全て消した写真作品、男と女1000人を合成して平均的な日本人の顔を表したものなど、斬新なものばかり!
「素晴らしい先生が学生を指導することはもちろんだが、学生同士でどういう刺激を与え合えたかが大切だと思っています」と話された金さん。
機会があれば、大阪芸術大学の学生ともこういう取り組みをしてみたいとおっしゃってくださいました!

こちらが、会場で見つけた金さんの作品です。


 

そして日本からは、新村デザイン事務所代表の新村則人さんをお招きしました。


新村さんは、資生堂や無印良品、サッポロビール、三越伊勢丹など、日本を代表するさまざまな広告を手がけられています!!
花や葉など、自然の現物をモチーフにした作品が特徴で、今回もさまざまな作品を紹介してくださいました。
昔懐かしい「プリントごっこ」を使ったデザインや、押し花で表現したグラフィックなど、どこか心温まる作品ばかりです。
そんな新村さんは、「研究することって大事です。何かを実現したいと思ったら研究する。研究すると、その途中でまた新たな発見があるかも知れません!」とコメント。
研究の成果が、新しいものづくりに繋がっているんですね!

新村さんのポスターも、展示されていました!


 
講演のあとには座談会も行われ、最後までデザインについて熱弁が繰り広げられた記念シンポジウム!!
この日は、大阪芸術大学デザイン学科や短期大学部デザイン美術学科の学生たちも多く集まり、講演者の方々の話を大変真剣に聞き入っている様子でした。
展覧会場では、デザイナーのポスターを前に、「全部写真に撮って帰りたい」とこぼしている学生も。

展覧会はまだまだ開催していますので、みなさんもぜひ、「東アジアから吹く新しい風」を感じに来てください。

 
 
日韓中招待ポスターデザイン展「100人の風」
2017年9月22日(金)~10月9日(月祝)
大阪芸術大学スカイキャンパス
>>詳細はこちら

 

投稿:島田(企画広報部事務室)