2022年11月8日

大阪芸術大学 大学院生による グリーティング・コンサートVol.3

10月29日、土曜日。
からっとした気候が心地よい秋の日に、三木楽器開成館の2Fサロンにて「大阪芸術大学 大学院生による グリーティング・コンサートVol.3」が催された。
前期博士課程に在籍している7名の院生たちによるコンサートである。

190年の歴史を持つ三木楽器開成館、実は演奏学科の学生の必須教則本「コールユーブンゲン」の日本での出版元である。
本店の建物は国登録の有形文化財として登録され、入口のステンドグラス、大理石の階段、縁取りのなされた天井、階段の手すりの飾りなどが醸し出すドイツモダンスタイルの建築物の伝統と歴史の重みが、コンサートへの期待を盛り立ててくれる。

 


今年のグリーティング・コンサートは、バラエティ豊かな内容となった。
ヴァイオリン、ピアノ、ソプラノ、バリトンに加え、打楽器のスネアドラムも登場する。
ロマン派の名曲から珍しい近現代の曲までをもしっとりと表情豊かに、あるいは迫力満点に、ハッと思わず息を飲む技巧、など出演の院生達がそれぞれの個性を発揮して聴衆に語りかけて来るようなコンサートとなった。

 

 

今までの、関係者のみの演奏会とは違い、今年は一般のお客様もいらしてのコンサートである。
当日、三木楽器開成館にきてからこのコンサートの事を知り、そのまま客席に入ってお聞きくださったお客様もいる。
音楽を、院生たちの演奏を心から楽しみにしていたお客様に恵まれた。
出演者たちもこの笑顔である。

 


お客様と時間空間を共にしながら、お客様の気配を感じながら、生で演奏することの喜びを久々に取り戻した感動あふれるコンサート。
それが今年のグリーティング・コンサートだった。


 

投稿:演奏学科合同研究室(文責:演奏学科教授 仲道 祐子)