2010年11月30日

芸大防火訓練

        

 皆さんこんにちは、ゲイブルちゃんです!今日は芸大で行われた防火訓練に参加してきました!大阪芸術大学では、毎年防火訓練が行われており、以前は職員のみの参加だったのですが、昨年度からは学生たちも参加しての訓練を行っています。今回は、今年度完成した13号館4階の調理室から出火したという設定で、初等芸術教育学科の先生や学生たちの協力のもと行われました。
河南町消防本部から救急車消防車も到着!!さっそく訓練開始です!!

ハンカチなどで口元を押さえて煙を吸わないように!!
 ファンファン・・・警報が鳴り響きます。火元の4階ではカーテンを開けて窓を閉め、みんな次々に避難してきます。蔓延する煙を想定し、口元をハンカチで覆っている学生も!火災の時には、炎はもちろんですが、発生する煙が実はとっても恐ろしいんです!!視界が奪われ、避難が困難になってしまうこともある他、中毒や窒息によって命を落としてしまう可能性も・・・出来るだけ体勢を低くし、床付近の空気を吸うようにしながら避難するといいようです。

AED、誰もがきちんと使えるようにしておかなければなりません・・・。

 さて、無事全員の避難完了・・・と思いきや、怪我人が発生した様子!(もちろん、そういう設定で行っている訓練です。)急いで芸大職員が担架を抱えて救出に向かいます。無事に救出はできたものの、怪我人には意識がありません。素早く人工呼吸を施しますがそれでも意識は戻らず・・・ここでAEDの登場です!!使い方はケースに書かれていますから、それを見ながら迅速かつ慎重に!このように芸大の防火訓練では、避難だけではなく、人命救助も想定した訓練が行われているんです!!

 消防署の方々による、放水のレクチャーも行われました。勢いよく噴出する水に皆さん戸惑い気味の様子・・・。一人で放水するのはなかなか難しいらしく、消防士さんに指導を受けながら、2人ずつ挑戦していました。火災のときには一人で何とかしようとするのではなく、その場にいる人同志が協力して火をくい止めるという意識が大切なんですね!!

 続いて消火器訓練です。火をつけられた一斗缶に向かって勢いよく消火剤を墳射!!しかしなかなか火は消えません。今回は訓練ということで消火器の中身は、水だったのですが、それでもやっぱりちょっとしたコツがある様子。いきなり火元に近づきすぎると大変危険なので、最初はある程度安全な距離を取りつつ消火剤を墳射、そのあとだんだん火に近づいて、鎮火さといいそうです。
いくら消火器が備えてあるといってもいざという時に使えなければ何の役にもたちません。しかしこのように訓練を行っていれば、火災時も慌てずに最大限の努力が出来ますね

あなたの家に消火器は準備してありますか??火災のときには、みんなで協力することが必要です!

 今回の防火訓練で、参加者たちは火災の恐ろしを改めて感じたようです。火を出さないようにすることはもちろんですが、もしものときには今日の訓練を思い出し、迅速に落ち着いて行動しましょう!

 これから寒くなるにつれ、空気も乾燥し、火災が起こりやすい状態が続きます。
火の元にはくれぐれもご注意を!!


2010年11月29日

アンリ・カルティエ=ブレッソンのフランス

        

 皆さんこんにちは、ゲイブルちゃんです!!
今日は大阪芸術大学で行われている、所蔵品展に行ってきました!!現在、芸術情報センター地下展示室にて、所蔵品展「アンリ・カルティエ=ブレッソンのフランス―アンリ・カルティエ=ブレッソン自選コレクションより―」が行われています。

 アンリ・カルティエ=ブレッソンは、20世紀を代表する世界的写真家。本学が所蔵しているのは、自身の写真芸術の集大成として、カルティエ=ブレッソン本人が自分の全写真作品の中から385点(現在は411点)を選び抜いたアンリ・カルティエ=ブレッソン自選コレクション。このコレクション、世界でたった4カ所だけに所蔵されているんです。アジアではなんと大阪芸術大学だけ!!この貴重なコレクションを目当てに、学生だけでなく、芸大入学を目指す高校生や、一般の方々も、たくさん足を運んで下さっているんです!!

学外からもたくさんの方が見に来られています!会場ではカルティエ=ブレッソンの映画も上映されています!前期はフランスのパリ以外で撮影されたものが中心でした。

 今回の展示は前期後期に分かれており、前期期間中の今日は、主にフランスのパリ以外で撮影された写真中心でした。自然な風景をそのまま撮影しているはずなのに、彼の写真はまるで絵画のように構図が決まって整っていことが特徴なんだそう。カルティエ=ブレッソンはもともと画家志望だったため、写真にもその感性が生きているんですね
 
人々の自然な表情の中に、ユーモアがあふれています!
 私が思わず足をとめてしまったのは1938年の「ジョージ6世のヴェルサイユ訪問」という写真。題名にあるジョージ6世がどこにも映っていません。英国王の訪問をとりまく人々の様子を納めたもの。当時、兄のエドワード8世が王位を捨てて結婚に走ったことから、思いがけず王位を継ぐことになってしまったジョージ6世。そんなジョージ6世を取り巻く複雑な状況を、本人でなく、新国王を好奇の目で見つめる民衆達を被写体とすることで表現しているんですね。決して特別なものでなく、日常をそのまま切り取ったような写真の中に、ユーモアヒューマニズムが驚くほど溢れています。

人物だけでなく風景の写真もあります。 他にも、フランスの田舎町の一コマや、子どもを被写体とした作品など、人々の日常に焦点を当てた作品が並びます。前期の展示では、「絵画と写真」「子どもたち」「フォトルポタージュ」「風景」の4つのカテゴリに分けて展示してありました。どの写真も、カルティエ=ブレッソンがその地の人々に親しみ街に溶け込むことで、雰囲気をそのままに切り取ることができた自然な日常です。
また、会場では、彼の作品だけでなく、作品と共に彼自身に焦点を当てた記録映画「アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶」も上映しています。この映画は大阪芸術大学図書館にもAV資料として収蔵されていますので、是非見て下さいね!!

 さて、今日からはパリで撮影された写真を中心とした後期の展示が行われます。前期展示とはまた一味違った雰囲気を味わうことが出来ますよ!前期をご覧になった方もそうでない方も、是非足をお運びください!

 また、大阪芸術大学博物館では、アンリ・カルティエ=ブレッソン自選コレクション作品集を販売しています!!大阪芸術大学に所蔵されている全411点が収録されています。この作品集に載せる順番も、カルティエ=ブレッソン自身が監修したというこだわりよう!!世界に4つしかないコレクションをぜひあなたのご自宅にも!!

アンリ・カルティエ=ブレッソン自選コレクション 作品集(2006年発行)
ソフトカバー:2,000円(1冊)
ハードカバー:10,000円(1冊)

芸大所蔵のカルティエ=ブレッソンの作品をすべて見ることが出来ます!写真の並んでいる順番にもちゃんと意味があるんです!!

所蔵品展
「アンリ・カルティエ=ブレッソンのフランス
  


2010年11月24日

丸見えの実習!?

   

 皆さんこんにちは、ゲイブルちゃんです!
 11月ももう半ば、月日が経つのは早いものですね・・・。もう2010年も残すところあとひと月半ですよ!本格的な冬ももう、すぐ目の前!

 さて、今日私はOUA-TV事務室にて、いつものように仕事をしておりました。すると、芝生の向こうからぞろぞろと、機材を持った学生たちが押し寄せてくるではありませんか!!何事!?と、早速私はブログ取材のため、カメラ片手に飛び出しました!!

撮影には照明も重要です!本番前は緊張が高まります・・・大勢の学生スタッフに囲まれて撮影される側も緊張・・・ 

 学生たちの正体は、放送学科制作コースの2年生!たくさん機材を持っていたのは、これから中継実習を行うからだったんです!今日はOUA-TV事務室横のピロティで、サークル「よさこい×結び」の活動の様子を中継するらしく、早速準備が始まりました。みなさん、撮影(中継)にはカメラがあれば十分、と思っている方も多いのでは?今回の実習では、カメラは3台!でもそれだけではありません!照明マイク、他にもたくさんの機材が!カメラからは長ーいケーブルが延びていて・・・辿っていくと・・・芸術劇場前には中継車がスタンバイ!この中継車中継実習には欠かす事の出来ない車で、このように学内での実習はもちろん、時には学外でも実習を行うこともあるんです!平城遷都1300年祭でも大活躍でした!もっとも、あれは実習ではなく本当の中継業務だったわけですが、このように普段から学生たちは本番さながらの実習を行っているので、本番も堂々とカメラを回すことが出来るんですね!

撮影前はしっかりと構成をチェック!!もちろん中継車も使って実習を行います!中から見るとこんな感じ・・・丸見えでちょっと恥ずかしいかも?!

 取材も終え、私ゲイブルはOUA-TV事務室に戻りました。ところが、ガラス張りの室内からは実習の様子が丸見え・・・。と言うことは仕事をしているゲイブルたちの様子も丸見え!?
なんとなく恥ずかしいものですね・・・。

 学生たちが実習で行った中継のVTRや制作したVTRは、学内のTVモニターでも配信していますので、みなさん、是非チェックしてみてくださいね!
 


2010年11月23日

川井郁子先生スペシャルチャリティコンサート

 皆さんこんにちは、ゲイブルちゃんです!!
 先日もブログでお伝えした通り、11日からは舞台芸術学科卒業公演も始まり、4年生のみなさんは「卒業」というものを色濃く感じる季節になってきたのではないでしょうか??卒業制作論文に大忙しという学生も多いはず!私ゲイブルも、そりゃあもう苦労しましたとも!!ゲイブルは放送学科だったので論文でしたが、芸大では論文ではなく、作品を卒業制作として提出する学科もあるんです!
 優秀な作品は卒業制作展に出展されるので、みんなそれを目指して頑張っているんです!

 さて、卒業制作に勤しむのもいいですが、たまには息抜きも必要!!素敵な音楽に触れて、心を癒してみませんか??今日は25日に行われる、川井郁子先生のスペシャルチャリティコンサートのご紹介です!

 川井郁子先生と言えば、言わずと知れた大阪芸術大学の人気教授!!国内外のオーケストラや演奏家との共演や、他芸術とのコラボレーションなど、幅広い活動をしておられます。
先日も、平城宮跡会場で行われた「川井郁子‐音絵巻」に行ってきたのですが、名器ストラディバリウスから紡ぎだされる情熱的な音色に、とっても感動しました!川井先生といえば、その演奏の素晴らしさはもちろん、とってもお綺麗なことでも有名!舞台の上で曲を奏でる様は、その美しさにさらに磨きがかかり、同じ女性であるにもかかわらず、私ゲイブルは、思わず見惚れてしまいました!!

 さらに今回のコンサートのスペシャルゲストは、世界三大テノール歌手である、ホセ・カレーラス氏!!自身の白血病での闘病を機に、積極的に慈善活動も行っておられます。

 世界的大スターであるこのお二人の貴重な共演。川井先生ストラディバリウスから繰り出される繊細情熱的な音色と、ホセ・カレーラス氏迫力ある歌声を、是非お楽しみください!

大阪芸術大学特別演奏会
川井郁子スペシャルチャリティコンサート
世界三大テノール歌手を迎えて スペシャルゲスト:ホセ・カレーラス
日時:2010年11月25日 18:30~開場 19:00~開演
場所:神戸国際会館 こくさいホール
   (兵庫県神戸市中央区御幸通8丁目1番6号) 
入場料:S席 12000円 
     A席 10000円
          B席  6000円
      学生 2000円
S・A・B席 座席指定
学生のみ当日座席券引換・要学生証の提示

チケット販売
ローソンチケット 0570-084-005(Lコード 58071)
チケットぴあ 0570-02-999(Pコード 122-190)

お問い合わせ
大阪コンサート協会
TEL:06-6762-2204
E-mail:osaka-c@nifty.com
 


2010年11月22日

京都での2つのこと

       

1つめは、京都の繁華街三条通御幸町に新しい画廊Gallery PARC (ギャラリー・パルク)ができました。その画廊のアートディレクターの1人が、芸術計画学科卒業で、以前大阪府立現代美術センター非常勤学芸員だった半羽優子さんです。画廊は1階ショップ&カフェとの共有エントランスから、吹き抜けの階段を上がった2階にあります。展示空間は現代アートからレクチャワークショップまで行う事ができ、設備としては昇降式スクリーンプロジェクター音響機器も備えてあります。
今回お伺いした時には舞台芸術の国際フェステバル「KYOITO EXPERIMENT」の関連の写真展が行われていました。今後、どのような展覧会が企画されるか楽しみです。

 会場写真は KYOTO EXPERIMENT関連企画 GOLD SEES BLUE _ KYOTO展 田中和人作品です。

様々な設備が整った現代風のギャラりーです!都会の喧騒とかけ離れた異空間が広がっています。落ち着いて作品を鑑賞できます。

 もう1つは、河村啓生さんのグループ展の紹介です。河村さん芸術計画学科卒業後、京都芸術大学大学院彫刻に在籍しています。そのクラスのイベントが京都市立芸術大学ギャラリー・アクア(堀川御池ギャラリー内)で行われています。彼の作品は、展覧会1階の会場から2階の会場への階段通路を暗幕で覆い、通路階段途中に野外で使用される青色照明器具を3点設置してあります。照明は一定の時間事に消滅を繰り返します

 河村さんから、大学院に進学されて学部の時の作風から大きく変えた理由を現在の制作環境を省みながら次のようなコメントをいただきました。今回はそれを紹介します。「いまの僕が所属する場所は、多かれ少なかれ誰もがモノを作っている環境です。そのような場所にいて、僕にとって自分の中にあるコンセプトが「モノをつくる」という行為以上に大切だったってことに気付かされました。「モノをつくること」自体を無意識のうちに目的化してしまっている院生や京都芸大の人たちに僕がちょっと違和感を覚えていて、自分の掲げたテーマに対してもっとクリティカルな方法を取っていかないと、コンセプトや思考はフニャフニャなのに、モノとしてはそれなりの作品をつくってくる彼らと一緒に見られてしまうと感じています。作品自体が弱いのはダメですが、そういう意味では芸計の(一部の)人たちの方が、「アート」という得体の知れないものに対して誠実に動いていたんだなって、いまは思います。」

なんだか幻想的な雰囲気です!まるで海の底に迷い込んだみたい・・・自分の中にあるコンセプトを一番に作品づくりをしているそうです!

報告・芸術計画学科 講師 加藤隆明