みなさん、以前このブログでご紹介した、短期大学部の授業「動物芸術論」を覚えていらっしゃいますか?
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大阪芸術大学でも、今年度から教養科目として「動物芸術論」が開講されています!!
担当されているのは、教養課程主任教授の若生謙二先生。
そして、定期的に動物写真、動物絵画、美術解剖学、動物彫刻、動物イラスト、動物映像のエキスパートを招いて、特別講義を行っています。
5月には、去年短大の取材でもお世話になった、写真家の中村陽子さんがお越しになりました。
モデル犬・ジャックラッセルテリアのポップちゃんと、ノーフォークテリアのクーピーちゃんとも1年ぶりの再会です♪
3世帯に1世帯がペットを飼っていると言われている現代。
みなさんも、犬や猫の写真を撮ったことが一度はあるのではないでしょうか?
授業では、身近な動物の撮影方法が話されました。
短大の時にもご紹介しましたが、中村さんから教わった”ワンちゃん撮影時のポイント”をご紹介しますね★
★フォーカスは”目”に合わせる!
★鼻の下の分かれ目が見えるようにアングルを工夫する!
★撮影としつけは別々に。カメラを向けている時は楽しい時間にする!
★可愛らしい表情を撮りたい時は、逆光を使って演出する! など…
30分ほど指導を受けた後は、さっそく実践へ!!
一眼レフやコンパクトデジカメ、スマートフォンなど、それぞれ愛用のカメラを使って、駆け寄ってくるポップちゃんとクーピーちゃんをねらいます。
中村さんの教え通り、鼻の下の分かれ目が見えるよう、地面に伏せてローアングルで撮影に挑戦していました!
また6月には、彫刻家のはしもとみおさんをお招きしました!
はしもとさんは、主に動物たちの姿を彫刻されています!!
その活動は幅広く、対個人・対企業のオーダーメイド彫刻や、美術館での展覧会、木彫りのワークショップ、彫刻作品の販売や、さらにはイラストや絵本のお仕事なども手がけられています。
材料は楠で、チェーンソーやのみ、彫刻刀を使い、オーダーを受けてペットを彫ったり、ライフワークとして100匹の野良猫を追いかけて彫ったり…
はしもとさんが彫る作品は、まるで本物の動物のような生命力やぬくもりを感じるものばかりです!
そんなはしもとさんが毎朝行っていることが、”朝練“と呼ばれる15~30分間のスケッチ。
スケッチと言っても、鉛筆での下描きはせず、絵具でそのまま描かれているそう!
この朝練が、はしもとさんの作品づくりに繋がっています。
「何かを達成するためには、1つのことに定めて達成していくことが大事だと思っています。
“彫刻家と言えば、あの人だよね”って言ってもらえるような、前人未到の生涯彫刻家をめざしています。」
そして!!今回ははしもとさんが、学生たちの目の前で実際に彫刻の実演をしてくださいました。
あまりに鮮やかな技に、学生たちもびっくり!!
「彫刻するのに、何かパターンはあるんですか?」と学生から質問が飛び出すと、
「パターンで彫っている訳ではないですね。この子はつい先日観察した猫ちゃんなので、もう私の中にこの子の姿が鮮明に刻まれているので、それをイメージして彫っています。」とはしもとさん。
はしもとさんは動物を彫る時、ただ漠然とした犬や猫を彫っている訳ではなく、ちゃんと1匹1匹の個体と向き合って、その個性をきちんと表現されているんです!
動物が大好きで、彫刻が大好きなはしもとさんだから生み出せる作品なんですね。
動物芸術論では今後も、動物を題材にした”アニマルアート”を表現するためのさまざまな手法を学びます!!
投稿:島田(企画広報部事務室)