今日のブログは夏休み開催された美術セミナーのご報告です。
夏休みも終わりに近づく8月末、高校生美術セミナーが始まりました。
このセミナーは、アートを志す高校生に向けて開催しているもので、これまでに「トーベ・ヤンソン」展「ピカソ、天才の秘密」展といった展覧会開催とあわせて実施されてきました。
今回は、あべのハルカス美術館から場所を移し、国立国際美術館で開催中の「クリムト、シーレ 世紀末への道」展を記念して行われました。
セミナー第1日目となる8月29日(木)には美術館を貸しきって、展覧会を鑑賞しました。
会場に入る前にセミナーに参加していただく先生方の紹介や、美術学科長の村居正之先生のご挨拶、そして担当される先生を代表し、美術学科教授の高田光治先生よりセミナーについての説明がありました。
その後は、いよいよ会場へ―。
会場では、まず初めに国立国際美術館の研究員の福元崇志さんより、展覧会の見どころや時代背景などを説明いただきました。
この展覧会では、18世紀中頃にまでさかのぼり、ウィーン世紀末文化に至るまでの歴史背景のスポットライトが当てられています。
実際のセミナーではクリムトに焦点をあてて実際の制作を行いますが、活躍した時代背景や思想、特徴や描き方などを説明いただき、参加者はメモをとりながら一生懸命に聞いていました。
展示作品の流れや、分けられたテーマごとの解説をしていただきました。 |
各自自由に鑑賞する時間も設けれられました。
気になる作品を早速模写する人、グループで意見を言いながら鑑賞する人、先生方から作品の解説を聞いたりなど、思い思いに時間を使って作品を鑑賞してゆきます。
例年のセミナーでは、この後すぐに作品制作を行うのですが、今年はスケジュールの都合上、作品制作は10月に開催されます。
セミナーまで2ヶ月弱空いてしまうのですが、この日に聞いた説明や作品鑑賞に加え、もう一度自分で美術館へ足を運び、作品を鑑賞することになりました。
10月の制作ではクリムトの作品をテーマに制作を行います。今回の展覧会を鑑賞し、どんな作品が生み出されるのか、いまからとても楽しみです。
制作の模様はまた後日お伝えいたします♪
*-*- 今回のセミナーでお世話になりました展覧会 -*-*
日本・オーストリア外交樹立150周年記念
ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道
2019.8.27~12.8 国立国際美術館 詳細は公式HPにてご確認ください。
投稿:中村(企画広報部)