大阪府20世紀美術コレクション、 池田満寿夫、横尾忠則、李 禹煥(リ・ウーファン)の3人の版画展が4月4日から14日まで行なわれます。
今回のこの展覧会企画は非常勤学芸員高橋真理子(芸術計画学科06卒)さんです。展示準備の最中お邪魔させて頂きました。今回のこの企画にあたり、高橋さんは大阪府立現代美術センター所蔵の作品を使用し、今までとは異なる視点から展覧会コンセプトを組み上げてきたという事です。数ある収蔵作品の中から版画に注目し、作家に関してはほぼ同じ年代に活躍しながらも異なるアートワールドを作り上げた3人を選び、作品を一堂に集め鑑賞してみようと云う事でした。 <展示中の高橋さん> 池田満寿夫氏は、版画家や芥川賞作家、映画監督、陶芸家等一つの領域にとどまらない多彩な才能の作家でした。横尾忠則氏は、グラフィックデザイナーであり後に画家宣言をした作家です。李 禹煥氏は、日本の現代アート「もの派」の理論的指導者でありました。直島に個人美術館が出来る事でも話題になっています。
<展示作業中> この3人の異色の組み合わせで何を語らせるのか、これが企画の中心に置かれる要点だと思います。作品同士が新たなテクストを織りなせば、企画は成功だと思います。 版画でも、リトグラフ、シルクスクリーン、ドライポイントと技法が異なっており、作家の思想とそれを伝達する技法に関して注視する必要があると思います。是非学生の皆さんも足を運んで頂けたらと思います。
報告 加藤隆明 教養課程 講師
大阪府立現代美術センター http://www.osaka-art.jp/
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