2021年1月18日

今年もSMBC信託銀行大阪出張所で学生作品を展示しています

SMBC信託銀行大阪出張所(大阪市中央区道修町)の玄関フロア、応接室や会議室に本学学生の作品が展示されています。
2015年6月から本学学生の作品展示がはじまり、今回で5回目の展示替えとなります。
今回は、大学院生、学部学生の7名の学生が作品制作して展示を行いました。
これから1年間、銀行を利用されるお客様や社員の方々の目を和ませてくれることと思います。
 

「トルソ」塚本 将慈 (大学院芸術研究科 博士前期課程芸術制作(彫刻)2年生)
 空間の中の存在と、今は亡き存在の痕跡。
 まるで永い時間の中で消失した形を辿るように、まるでこれから育まれる形に触れるかのように。
 

「星空」髙瀬 美穂 (大学院芸術研究科 博士前期課程芸術制作(油画)1年生)
 好きな景色と白い花に囲まれた女性を描きました。
ありえない光景で夢の中の世界をイメージしました。
 

「share」都志 真優奈 (大学院芸術研究科 博士前期課程芸術制作(油画)1年生)
 食事は人々を楽しませてくれるものです。
 しかし、今は人と食べ物をシェアすることが困難な時代です。
そんな私たちに希望の光が差すことを願っています。
 

「Yo!」出村谷 幸子 (大学院芸術研究科 博士前期課程芸術制作(油画)1年生)
 変わってしまった日常だけど、変わらないものや変わってはいけない大切なものに気付く。
 いつものやつが『ヨッ!元気?』と声をかけてくれるだけで、自分を取り戻すことができる尊さ。
 そういうものを描きたいと思った。
 

「生命力」坂本 将 (芸術学部美術学科日本画コース4年生)
 今にも弾けそうなトウガラシの実、植物としての凛とした佇まいから感じ取ったものを素直に描きました。
 

「逍遥」野村 真尋  (芸術学部美術学科日本画コース4年生)
 ひらひら ゆらゆら きらきら 海を感じたい。
 

「夢中」喜多 美月 (芸術学部美術学科日本画コース4年生)
 お気に入りの音楽を聴く小さな友人の様子です。感動しているのか、心地が良いのか、音を体に取り入れるようにラジカセに耳を寄せる姿に純粋に美しさを感じました。
 

今回はこの7名の作品を展示していますが、前回展示していた作品をご覧になった方より「一目ぼれしました。是非この作品を側に置いておきたい」とのお申し出があり、1点ご購入の運びとなりました。
その作品は、美術学科日本画コース4年生・寺原 孝樹さんの作品「悠穩の眼差し< Traquil Mare >」です。

「悠穩の眼差し< Traquil Mare >」寺原 孝樹さん

作品を制作された寺原さんから、今回のことについて、次のような感想を頂いています。

作品が売れたことが初めてだったので、素直にうれしかったです。
ただ、それと同時に戸惑いも多く、特に自分の絵に値段をつけるということに難しさを感じました。
値段がつくということは、商品になるということですが、自分の絵に商品としての価値があるかなどということは考えたことがなかったので、その価値の有無という点においても不安がありました。
しかしながら、ご購入者にお会いして、自分の作品について語っていただき、気に入っていただけていることが伝わってきましたので、その不安もなくなりました。
また、今回のことで自分の制作に対する考え方も変わりました。
振り返ってみると、これまでは、ただ自分がつくりたいものをつくってきました。
自己表現と言う意味では間違ったスタンスではないと思うのですが、今は伝えたいことを伝えられる作品をつくることが重要だと考えています。
芸術である以上、万人受けを狙うより感性の合う人に響くものを生み出せればいいと思っていますが、自分の感性が作品を通して伝えられていないなら、その土俵にすら立てていないと言うことに気づきました。
今回の経験を通して、自分の制作スタンスが内向きから外向きに変わったという感覚があり、良い転換のきっかけになったと思います。
 

また、寺原さんは昨年末に第20回福知山市佐藤太清賞公募美術展において、「日本画の部佐藤太清賞」を受賞されています。
受賞された作品は、「帰路」です。ぜひ鑑賞してください。

「帰路」寺原 孝樹

SMBC信託銀行様には、本学学生の作品を展示させて頂く機会を作って頂き感謝しております。多くの方々に作品を鑑賞して頂けることは、学生にとっても本当に貴重な素晴らしい経験になっています。

 

(報告者 美術学科准教授 久世 直幸・就職課 川村 良広)