皆さんこんにちは。映像学科です。 去る12月4日(金)、アメリカから超VIPなお客様が電撃来校しました。 「ボーリング・フォー・コロンバイン 」「華氏911 」などの衝撃作で知られる、皆さんご存知、ドキュメンタリー映画監督マイケル・ムーア氏 !! ムーア監督は、12月5日(土)より公開の最新作「キャピタリズム~マネーは踊る~ 」(配給:ショウゲート)のキャンペーンのため現在来日中。今回プライベートタイムにお忍び!?で、ドキュメンタリーの鬼才、本学教授の原一男先生 の授業見学のため、遥々大阪芸術大学までお越し下さいました。
ムーア監督は、いわゆる“突撃取材、アポなし取材” で有名ですが、その元祖は何を隠そう原一男先生(監督) なんです!! ムーア監督は“尊敬する映画監督”に原先生の名前を挙げ、アメリカの映画祭では先生との対談のため、わざわざチャーターヘリで駆けつけるほど、原一男作品の熱烈なファン。今回、是非原先生の授業を見学されたいとのことで、予定を急遽キャンセルして駆けつけられたという訳です。映像学科のスタッフも前日の昼過ぎに聞き、ムーア監督の“突撃”の洗礼を受けました!世界的VIPに、研究室は混乱!?しつつ、当日を迎えました。
4日(金)は、12時に喜志(芸大の最寄り駅)周辺でムーア監督ご夫妻と原先生、小林佐智子先生、大森一樹学科長でまずはランチ。メニューはもちろん日本の映画人定番メニュー!?“お好み焼き”! ムーア監督ご夫妻の到着の連絡が入り、店の外へ原先生がお出迎え。そこには、Tシャツにキャップ姿の、映画と変わらぬビックなVIPのお姿が!!
原先生と硬い握手を交わし、ここでムーア監督からサプライズ!!原先生の著書英訳版、「CAMERA OBTRUSA-THE ACTION DOCUMENTARISE OF HARA KAZUO-」にメッセージをつけてプレゼント!! 思わぬ出来事に原先生は「まさか自分の本をプレゼントされるとは・・・。今度は、原本にメッセージをつけて僕がムーアにプレゼントするよ!」と微笑んでいらっしゃいました。ムーア監督は小林先生、大森学科長にもお土産を用意!! 小林先生には、映画祭のデコなTシャツ。海外の映画祭はTシャツまでスゴく可愛いんです!!原先生、大森学科長には、ムーア監督のトレードマークのキャップをプレゼント!
ムーア監督ご夫妻は今回が初来日。初のお好み焼きの感想は…!?「何が入ってるか分からないけど、これ(お好み焼き)美味しいね」とムーア監督。お好み焼きに舌鼓をうちつつ、原先生とムーア監督の話は絶えません。おふたりは今回で3度目のご対面とのこと。「3回目だけど、昔から友人みたいだよ」という原先生は、英語がペラペラというわけではありませんが、言語を超えた特別な関係という雰囲気がこちらにまで伝わってきました。 ムーア監督の奥様で、彼の作品のプロデューサーを務めるキャサリンさんも、「日本は初めてだけど、凄く気に入りました。また是非来たいです」とにこやかに答え、とても優しい方でした。ユーモア溢れるムーア監督のジョークの数々に、笑いの絶えぬ楽しいランチタイムを終え、いよいよ大学へ…。
VIPの来校に、入り切らないほどの学生で熱気を帯びた教室。ムーア監督を一目見ようと集まった学生たち、その数170名あまり。 いよいよ、ムーア監督ご夫妻の登場です!!
まずはおふたりのご紹介後、映像学科1年生の通常授業を見学。その後、せっかくムーア監督がいらしているということで、急遽質問タイムを設け、学生たちからはたくさんの手が挙がりました!! 「反社会的なテーマでのドキュメンタリー映画づくりは、怖くないですか?」 「自分の作品が国を変えると思いますか?」など。一つ一つの質問に丁寧にお答え下さいました!!
最後に、ムーア監督は「私は日本映画がすごく好きです。ハリウッド映画の真似をするのではなく、自分にしかできない映画をつくって、日本映画を皆さんで守って下さい」と学生たちに熱いメッセージを頂きました。 ムーア監督ご夫妻の滞在は約3時間程でしたが、監督のお人柄を垣間見ることができました。豪快さと丁寧さ、そしてとても謙虚で、ユーモア溢れる素敵な人でした。 また、奥様であり、プロデューサーのキャサリンさんも周りに凄く気を使ってらっしゃる、思いやり溢れるとっても素敵な女性でした。
マイケル・ムーア監督の気になる最新作はこちら!!
公式サイト:www.capitalism.jp
監督・脚本・製作:マイケル・ムーア 2009年/アメリカ/カラー/ヴィスタ1:1.85/ドルビーデジタル/127分/原題:CAPITALISM:ALOVE STORY 提供:ショウゲート、デイライト 配給:ショウゲート (C)2009 Paramount Vantage, a division of Paramount PicturesCorporation and Overture Films, LLC
12月5日(土) TOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズ シャンテにて限定公