2012年7月25日

岡田彩希子展『新しいお誕生日』 アートスペース虹

岡田彩希子(1998年芸術計画学科卒業)の個展が2012年4月24日から29日にかけて、京都「アートスペース虹」で行われました。
岡田さんは大阪芸術大学を卒業した後、大阪大学、京都大学の科目等履修生などを経て、現在は京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程に在籍し、精神分析と現代芸術の研究を行っています。

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前回の個展では小さなライトに照らされて床に点在するオブジェと、プロジェクターで投影される奇妙な肖像を組み合わせたインスタレーションを発表しています。※2011年9月24日のブログ記事を参照して下さい。
今回はギャラリーの建物そのものを装置化したインスタレーションを発表しています。表通りに面したギャラリーの前面が赤いシートで覆われていて目を惹きますが、これは誕生日プレゼントの包装を思わせます。ギャラリー内部には大きな赤いリボンが天井から垂れ下がっており、その合間に薄布のスクリーンが吊ってあります。ギャラリーの内部はそれらによって3つの空間にわかれています。スクリーンには剥き出しの心臓が明滅するように脈動し、そこに線画のアニメーションで描かれた乳房と瞳から落ちた滴が繰り返し注がれます。奥の壁に掛かったモニターが窓となっており、屋外に横たわる半裸の女性に子供が大きなじょうろで水を注いだり覗き込んだりします。会場には心音が大きく継続的に鳴り響いています。

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個展に寄せた岡田さん自身の案内文を引用します。
“失われた大切な人を想い出すと、乳房から降る乳の滴が、開かれたばかりの熱い心臓に触れ、なくなったひとは、新しい鼓動でともに生きているように感じるときがあります。
「新しいお誕生日、おめでとう」
ある日母の母になって、贈り物をする幼児として、あるいは、遠く亡くなった人たちに思い出されて、わたしたちが目を覚ますように。新しい4月の春に、心臓の家をインスタレーションします。“

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会場:
アートスペース虹 / Artspace Niji
〒605-0041 京都市東山区三条通神宮道東入る3丁目東町247
http://www.art-space-niji.com

投稿:大橋勝先生(映像学科)