金属工芸体験その1の続きです。
満足のいく模様がつけられたところで、次は丸みをつけて器の形にする作業です。
丸く窪んだ木の台にあてがって内側を木槌で叩いていくんですが、円盤をまわしながら同じところを同じくらいの力で叩かなくてはいけないので難しかったです・・・!
叩いているうちに金属が伸びたり曲がったりしてしまうので、丸みがついたところで伏せて机に置くと、淵が揃わずにガタガタ。
あー、これは心の歪みですねー、と冗談を交わしながら社員さんに調整してもらいました(笑)。
次は表面を磨く作業。
金属のスポンジで磨いていくと、表面が削れて手が真っ黒に。
どの程度磨いたらいいんですか?と聞いたら、あんまりやりすぎると模様まで削れてしまうとのこと。
加減がわからなくて、なんだかピカピカしてきたな?と思ったところでやめておきました。
布巾で粉をふき取ったところで、次は器に足をつける作業に!
体感的にはこれが一番難しかったです!!
金属同士を接合する「ろう付け」という溶接方法を使いました。
器より融点の低い合金を溶かしてくっつける、というものなのですが、なんとバーナーで直接火を当てるんです!
前述の通り、錫も融点の低い金属・・・。あんまりもたもたしていると器本体まで溶けてしまうんです。
細かく指示をもらって悪戦苦闘しながら、どうにか器が完成!
ふう・・・大変でした!!
出来上がってみると、不細工ながらも作った器に愛しさを感じます(笑)。
あまり関わる機会のない伝統工芸に触れることができて、とっても貴重な場でした!
芸大ブログではこれからも色々な学科の授業に飛び込み取材をしていきたいと思いますのでお楽しみに!!
投稿:山口(OUA-TV)