2016年6月23日

短大の授業にいってきました♪

6月16日(木)、短期大学部伊丹学舎で開講されている授業の取材に行ってきました!

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大阪芸大の多種多様な学科・コースの学びを紹介するため、今まで色んな授業にお邪魔してきた大阪芸術大学ブログですが、短大の授業を紹介するのは初めて!

今回私が伺ったのは、大阪芸術大学教授の若生謙二先生が担当されている「動物芸術論」という授業です!
若生先生による講義の他に、第一線で活躍中の作家をお呼びして、絵画や立体造形など、動物のさまざまな表現手法を教えていただきます。

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この日は、写真家の中村陽子さんがお越しになり、「ペットの撮影」を学びました!
中村さんが連れて来たのは、とっても愛らしいモデル犬・ジャックラッセルテリアのポップちゃんとノーフォークテリアのクーピーちゃん
元気いっぱいの2匹を前に、学生たちも自然と柔らかい表情になっていました!

みなさん、普段犬や猫を写真に撮る時、こんな経験をしたことはありませんか?
「オートで撮ると、上手くフォーカスが合わない」
「撮った写真を見ると、なんだか悲しそうな表情になっている」
「撮影しようとカメラを向けたら、ワンちゃんがこっちを見てくれない」など…

気まぐれに動く動物を撮影するのって、難しいですよね!

まずはペット撮影時に押さえておくべきポイントが話され、後半は教室の外に出て、実際に撮影を行うことになりました!

中村さんが授業で教えてくださったポイントを、ブログでも少しだけご紹介いたしますね!!

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動物を撮影する時にフォーカスを合わせるのは、”“だそうです!
オート機能を使うと、どうしてもレンズに近い鼻などにフォーカスが合いがちなので、目に合うように自分で調整をする方が良いらしいです。

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そして、犬を撮影する場合、鼻の下の分かれ目部分(写真参照)が写るように撮ると、可愛くなるんですって!
方法としては、
1.犬の目線と同じ高さまでカメラマン側が伏せる
2.犬をイスなどの上に乗せて、カメラと同じ高さになるようにして撮る
3.上からのアングルで撮る時は、犬が見上げているところを撮影する
などが挙げられます。

光の向きにも注意!
これは、動物の撮影だけでなく、人物を撮る時にも役立つそうです。

順光(光が、被写体を表から照らしている)の場合は、背景を優先して撮るのが良いそうです。
あまり失敗はしない撮り方ですが、光が顔に当たって影ができ、少し年老いて見えるので、ドアップには向きません。

逆光(光が、被写体の後ろから差している)の時は、表情を優先して撮ると綺麗に見えます。
一般的に、逆光での撮影は良くないと思われていますが、実を言うとプロのカメラマンは逆光で人物撮影を行うことも少なくないんです。
光に包まれた幻想的な雰囲気を演出したり、被写体の輪郭をくっきりと写してくれるので、特に女性のポートレートなどは、肌や髪がふんわりと柔らかく優しい印象に仕上がります。
動物も同じで、可愛らしい表情を見せたい場合は、逆光で撮影するのがオススメなんですって。

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この日はあいにくの雨模様でしたが、学生たちは傘を差しながら熱心に撮影に取り組んでいました。
走り抜けるポップちゃんの動きはとても速いので、フォーカスを合わせるのがすごく難しいです!

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私も挑戦させていただいたのですが…

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シャッターを切るタイミングがズレて尻尾にフォーカスが合ってしまい、惜しい感じに仕上がってしまいました!
ん~悔しい!!

でも中村さんは、「上手に撮れなくても、いらいらしたり犬を叱ってはいけないですよ」とおっしゃっていました。
犬はちゃんと人間の感情を読み取っているので、カメラマンが怒っていると「写真撮影=怒られるもの」だと思い、カメラを見ると逃げてしまうようになるんです。
人間も犬も、両方が楽しい気持ちで撮影できたら、きっと良い写真に仕上がりますよね♪

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授業の最後には、講評も行われました。
学生たちの撮影の腕前は…?!

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こちらが、学生撮影の写真!

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学生撮影写真1

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学生撮影写真2

中村さんのアドバイスを元に、逆光を使って演出しています。
クーピーちゃんの凛々しい表情が際立っていますね!!

中村さん、若生先生、短大の学生たち、取材にご協力いただきありがとうございました!
この他の短大の様子は、大阪芸術大学短期大学部ブログでぜひご覧ください!(私も愛読しています♪)

投稿:島田(企画広報部事務室)