つい先日、キャラクター造形学科の先生に、こんな本を頂きました。
「マンガデザインで『笑顔をプロデュース』‐モノを売るための究極の方法‐」。
一見、マンガ家を目指す人の為のHOW TO本なのかと思いましたが、開いてみると全く違いました!
この本を執筆されたのは、キャラクター造形学科客員教授の吉良俊彦先生。
吉良先生が芸大で担当している授業は、「メディアの基礎」と「出版・編集の方法」、「エディトリアル演習1」、「エディトリアル演習2」の4科目。
今日はその中から、「エディトリアル演習1」の授業にお邪魔してきました!
この授業が重きを置くのは、「第一次想起力」(一番最初に何を想ったか)。
「日本のコインを2つ描いてください。」と言われたら、みなさんならどんな絵を描きますか?
考え込まずに、今ぱっと浮かんだ通りに描いてくださいね。
・・・
こんな風に2つのコインを描いた方が多いのではないでしょうか。
でも、この絵からは「コインは丸い形をしている」という1つの発想しかないことがわかります。
せっかく「2つ」と言われたのですから、もう1つは違う発想から描くことはできないでしょうか。
…と、このような具合に授業が進んでいきました。
勿論、これはただの掴みであって、実際の授業はここからどんどん話が膨らんでいきます!
学ぶのではなく、考える授業です。発想力を磨く90分間!
「コインは丸い形をしている。そして〇〇でもある。」…もう1つの新しい発想、考えてみてくださいね!
また、吉良先生の授業では、発想力と同時に文章能力も鍛えられるという、出席カード代わりのレポート課題が名物です!
「エディトリアル演習1」では、「喜怒哀楽」をテーマに毎週レポートを提出します。
面白いものは授業中に発表され、その話題から発想力に繋げる授業展開が行われることもあるんですよ。
ブログ取材の為にお邪魔した私ですが、面白すぎて普通に授業に集中してしまい、しばらくシャッターを切るのを忘れてしまいました。(笑)
吉良先生の授業はキャラクター造形学科と文芸学科対象に開講されているのですが、他の学科の学生たちにもこの面白さを体験して貰いたいところです。
今回のブログで興味を持った方は是非、先に紹介した先生執筆の書籍を手にしてみてください。
マンガはただの娯楽だと思っていた考えが、見事に崩壊します!
そして、新しい発想に出会えると思いますよ!!
因みに、この本の表紙や挿絵、事例として掲載されているマンガなどは、キャラクター造形学科の卒業生の作品だそうです。
とっても綺麗で格好いいイラストなので、そちらにも注目してみてくださいね。
さて、明日のブログでは引き続き、キャラクター造形学科の話題をお届けしようと思います。
この本に携わった卒業生も関わっている話題ですよ、お楽しみに!
投稿:島田(OUA-TV)