2009年2月28日

スペインからのメール

国際部にスペインからメールが届いたそうです。今月22日に出発した「2008年度ヨーロッパ環境・建築セミナー」の様子を伝える内容で写真も添付されていたようです。今回のセミナー参加者は環境デザイン学科8名、建築学科6名の14名。引率で環境デザイン学科若生先生と建築学科・加治先生のお二人が同行されています。メールはその加治先生から送られたものだったそうです。

ヨーロッパ環境・建築セミナー2週間の予定で、研修は主にスペインです。一行はまずバルセロナを拠点として「ガウディ研究所」にて3日間みっちり研修します。アントニオ・ガウディの建築について講義と実地研修が予定されていたようです。写真はガウディが設計した『グエル別邸』にて、ガウディ研究の重鎮ジョアン・バセゴダ・ノエル教授(中央)から講義を受けている様子だそうです。【223日】
ガウディ 建築 セミナー スペイン ジョアン・バセゴダ・ノエル教授

昨日から研修は場所を移し、この後の行程ではグラナダ→マラガ→セビリア→コルバドと移動していきます。ちょうど本日の予定ではアルハンブラ宮殿を視察することになっているようです。最終目的地のマドリッドでは、プラド美術館の見学と丸々一日のフリータイムが予定されています。また感想を聞かせていただきものです。
ガウディ 建築 セミナー スペイン アルハンブラ宮殿

以前、就職部に勤務していたときのこと。既にある企業に入社が決まっている方がこの研修に参加し、帰国後、私のところに相談にきてくれました。「もうすぐ内定先の会社の研修が始まるんですけど、ヨーロッパ環境・建築セミナーに参加してもっと建築の勉強がしたくなりました。今から大学院に進学することはできますか?」と。彼にとってこの研修は相当インパクトがあったみたいでした。卒業旅行を兼ねてこの研修に参加する方も少なくありません。卒業を目前にして自分の好きなことにさらに興味を持てることはホントに素敵なことだと思います。そんな相談をしてきた学生さんのとてもピュアな目が思い出されます。
彼の相談に対して、心苦しくも進学ではなく就職するように説得しました。就職課という立場では当然そうなるのですが、彼はどう感じていただろう?学びたい気持ちの芽を摘んでしまってはいなかったか?当時もそんな迷いが自分の中にもありました。

今、彼はどうしているだろう。就職を選び、実務として建築に携わり、自分の稼いだお金でまた海外の偉大な建築物を見に行ってくれていればいいなぁ。そして建築の向学心を今もキープしてくれていればいいなぁ、とそんなことを考えます。
そしてもう一つ思うことは、できれば3年生の間にヨーロッパ環境・建築セミナーに参加してもらうのがベストではないかと。卒業制作のモチベーションもきっと変わってくるはずですよ。

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