この展覧会は。8月22日から31日まで北浜東のギャラリーで行なわれました。この展覧会のアートデェレクションはキュービックギャラリーのオーナーである今林幹雄さん(芸術計画学科卒)が行なっています。企画内容はキュービックギャラリーで作品を発表しているアーティストとそのアーティストが運営している美術教室の児童たちで作り上げる展覧会です。
この展覧会を企画運営するにあたり、子供達に様々なお話をしてもらいました。その中で子供達が一番関心を抱いたイメージがくじらであったそうです。そこから、今林さんと参加アーティストでもある車サエ(短期大学部デザイン美術学科専攻科01修了)さんとで、展示会場いっぱいになる竹で骨組みを作りその上に紙を貼ったクジラの造形物を制作しました。
その白い巨大なくじらの表面に、子供達が自由に絵を描いたり着色をしたり自分の手形を残したりと、思い思いにくじら全体のイメージを制作していったそうです。
くじらの造形物は口に見える所から中を覗けるように制作してあり、体の中央辺りにあるまつ毛がついた目(ミラーボールのようなもので制作)に、ライトを仕込むことでくじらの体内に光の異空間が生まれるよう制作されており、子供にも好評でした。
壁には児童一人一人の作品が展示されています。また活躍するアーティストの作品も同じ会場内で一緒に展示してありました。今回の展覧会の特徴は、芸術教育を受けた人と発育経験で生まれてくる絵が同一に展示されていることです。このような企画は、近年興味深い企画として研究制作されています。
写真は、今林さんと車さんです。
報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室