2020年1月11日

イラストレーター中村佑介さん特別講義

本日のブログは、12月に行われました卒業生でイラストレーターの中村佑介さんの特別講義の模様をお伝えします♪
 
 
中村佑介さんは、デザイン学科、現在で言うイラストレーションコースとデジタルアーツコースの2000 年の卒業生です。大学の関係者であるなら、芸バスのラッピングやオープンキャンパスで彼の絵が見れますので、知らない人は、いないのではないでしょうか。

 
彼の主なお仕事として、ASIAN KUNG-FU GENERATION や多くの著名アーチストのCD ジャケットがあります。また、北野誠・森見登美彦・赤川次郎他著名な作家の書籍の表紙も多く手掛けてられます。他にも多くの業績のある中村さんですので、どんな講義をしていただけるのか、多くの学生の期待が膨らんでいました。 

  
今回の特別講義は、ラジオ関西のAM558 FM91.1「中村佑介の一期一絵」の収録を兼ねたもので、収録したものは 12 月8 日と12 月14 日に放送されました。
 
ラジオ収録には、多くのスタッフのお力添えがあります。まず、特別講義に使う部屋の下見、必要な機材備品の調達、学校サイドで協力いただける副手さんも決めました。また、事前に学生達の中村さんへの質問を集めました。
 
さて、当日ですが、関係スタッフ10 名が、1 時間半前に入り、収録準備を整えました。そしてジャスト15:00 拍手に迎えられ、中村佑介さんの入場です。会場となった9 号館201 号室は、キャパ300 名ですが、良い感じに埋まりました。
 
  

 
デザイン学科の学生を中心にキャラクター造形学科・放送学科等他学科の学生達も加わりました。プロの司会者が、アンケートを読み上げ、それに中村さんが回答する形で、授業は進められました。中村さんも事前にアンケートを読み、回答に合わせた画像を沢山準備いただきました。
 
アンケートの内容は、大まかに中村さんの学生時代のこと。絵や色のこと。お仕事についてでした。

例えば、学生時代と最近の作品を比較して見せたり、色のことを説明するのに人気キャラクターへの色付けを比較して見せてくれたり・・・と、とても分かり易い上、楽しい授業となりました。
 
 
中村さんは、ラジオパーソナリティーを務められているだけあって、おしゃべりに人を引き込む力があり、一時間半の間、話が途絶えることなく、笑いも取りつつ、多くの知識と気づきをいただける時間となりました。
お話の内容で、印象に残っているのは「絵の良し悪しは、学内の友達やクラスメートに聞くよりもコンビニに屯するヤンキーに聞く方が、世間にどれだけ評価されるかの目安になる」と言われたことやスランプの時は、どうするかの質問に対し、書籍の表紙を描いた時を例に「スランプはない。表現するものは、その書籍の中にある」とユニークで多いに納得のいく回答でした。
その後も、デザインの学科長室に場所を変え、10 名程の学生作品を見て、的確な意見と叱咤激励をいただき、19:00 頃まで、学生達にお付き合いいただきました。
 
中村さんの背中を追って、学生達も世の中に大きく羽ばたく夢を描けたのではないでしょうか。
お疲れ様でした。
 
 

報告者:デザイン学科 駒原 稔子特任教授