2016年9月8日

新世代造形大賞 決定!!

今日は、大阪芸術大学スカイキャンパスで行われた「新世代造形大賞」の模様をご紹介します♪

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新世代造形大賞とは、30歳以下の若手作家を対象に、大阪芸術大学株式会社海洋堂が共同で行うコンペティション。
オリジナル作品のフィギュアを中心に、ジオラマや創作人形、プロップ(映画や演劇で使われる小道具のこと)、マスクなど幅広い”造形作品”を募集して開催されました。

審査員は、大阪芸術大学キャラクター造形学科教授で海洋堂代表取締役社長の宮脇修一先生、同じくキャラクター造形学科の大山竜先生、短期大学部デザイン美術学科特任教授の寒河江弘先生、海洋堂所属の造形師・BOMEさん(ゲスト審査員)、そして、造形作家の竹谷隆之さんです!!

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竹谷さんは、卓越した造形力と、独自の解釈で描かれるデザイン力が高く評価されている方で、映画や玩具、フィギュアなどさまざまな領域において活躍されています。
「ファイナルファンタジー」シリーズや「仮面ライダー」シリーズなどのクリーチャーデザイン、昨年公開された実写映画「進撃の巨人」のキャラクターデザインなど、代表作も名作ばかり!

また、現在公開中の映画「シン・ゴジラ」に登場するゴジラのキャラクターデザインを担当されたのも、竹谷さんなんです!!
「シン・ゴジラ」と言えば、本学出身の庵野秀明さんが監督された作品ということでも、話題を呼んでいますよね。

(C)2016 TOHO CO.,LTD.

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会場には、形状検討用に竹谷さんが制作した「シン・ゴジラ第1号雛型」も展示されていました!!
劇中のゴジラはCGで制作されていますが、そのCGのベースになったものだそうです。

その造形の格好良いこと…!
360度どの角度から見ても、またどの細部を切り取っても美しいです。

(C)2016 TOHO CO.,LTD.

(C)2016 TOHO CO.,LTD.


9月3日(土)は竹谷さんを招いて、トークショーが行われました。

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会場には、憧れの竹谷さんの話を聞こうと、溢れんばかりの学生や若手造形作家が押し寄せました!
普段制作時に心がけていることや、制作の裏話などが話され、大盛り上がり!

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今回のコンペの応募作品に対して、竹谷さんは「色んなふり幅のものがあって楽しかった。”ものをつくる人”って少なくなっていると思っていたけど、捨てたもんじゃないと感じられた!」とコメントされました。

さらに、客席からの質問も次々と飛び出しました!

造形作家を目指す若者たちへのアドバイスを求められると、
「”好きなものをつくってください”としか、言いようがない。自分がどうしたいかは、他人に聞くより、好きなものをやるのが一番良い。
また、仕事としてやっていきたいなら、全力でやらないと指摘される。学校にいる時から、何事も全力でやるクセをつけてください。
好きなことを全力でやってください!
と話された言葉が印象的でした。

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そして、翌日の4日(日)には、「新世代造形大賞」の結果が発表されました!!

総出品数105点から見事大賞に選ばれたのは…?

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キャラクター造形学科フィギュアアーツコース2年生の滝田かのこさんの作品「猫の踊り場」です!!

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ぎっしり集められた猫たち。
しかも、よく見ると苔の生えた石のような、猫のお地蔵様も紛れています。
同じ素材でできているはずなのに、生き物らしい表情や仕草を見せている猫は、なんだか体温が感じられて本当に生きているみたい。
反対に石像の猫は、無機質で石の冷たさまで伝わってきます。
繊細な表現に驚かされる作品ですね!

この他にも、「竹谷隆之賞」などさまざまな賞が用意され、芸大・短大の学生も多数受賞を果たしました!

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今回初めての開催となった「新世代造形大賞」ですが、今後も第2回、第3回と企画していきたいと話されていましたので、次回開催の際には、このブログをご覧のアナタも挑戦してみてはいかがでしょうか?

◆予告!
“フィギュア界最高峰のクリエイター”である竹谷隆之さんが、11月に大阪芸術大学スカイキャンパスで展覧会を開催します!
詳しい内容は、また改めてご紹介させていただきますね。

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年9月6日

アートサイエンス 夏の課外授業!

みなさん、”グランピング“ってご存知ですか?
“グラマラス(glamorous)”と”キャンピング(camping)”を合わせた造語で、自分たちでテントを張ったりする必要がなく、気軽に贅沢なキャンプを楽しむことができるというもの。
新しいアウトドアレンジャーのスタイルとして世界で注目されているそうですが、日本国内にもグランピングスポットがあります。

今年7月に新しくオープンした大型リゾート施設・「NESTA RESORT KOBE(ネスタリゾート神戸)」もそのひとつ。
グランピングBBQ施設、ホテル、プール、レストランなどが備わっており、来年、再来年と、段階的にリゾート施設を増やしていくそうです。

さて、今日のブログは、この夏に行われた「アートサイエンス 夏の課外授業!」の模様をご紹介!

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冒頭の話題から、いきなり話が飛んだ?
いえいえ、この課外授業を行ったのが、ネスタリゾート神戸なんです。
「大阪・未来創造プロジェクト(>>ブログ1 / ブログ2)」のメンバーを含め、参加希望の高校生・学生を対象に実施されました。

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ネスタリゾート神戸ホテル内のカメリアホールでは、8月末まで、海への旅を五感で体験できる「AQUARIUM BY NAKED TO THE SEA」が開催されていました。
このイベントの演出を手がけたのは、本学客員教授で、来年度からアートサイエンス学科で教鞭を取られる村松亮太郎先生!!

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参加者たちは村松先生の”仕掛け”を見学し、アートサイエンス作品を体験しました。

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まずは、会場内へ。

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入るとすぐに海を感じる香りが漂ってきました。

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手の動きに反応して魚が集まってくる水槽のような展示や、幻想的な深海をイメージしたイルミネーションオブジェ、壁一面を使った迫力満点の映像。

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さらにはバーカウンターもあり、限定ドリンクを楽しむこともできるようになっていました。

まさに、五感すべてを刺激する空間!!
学生や高校生たちも、夢中で楽しんでいる様子でした。

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イベントを堪能した後は、なんと会場の裏側も見学!
先ほど自分たちが回ってきたイベント空間が、どのようにして演出されているのかを知る機会なんて、なかなかないですよね。

平成29年4月開設のアートサイエンス学科では、このように、かつてない新しい芸術表現の可能性を追求します!

AO入試(2期)エントリー間もなく開始!
エントリー期間 平成28年9月8日(木)~13日(火)[郵便局消印有効](簡易書留速達)
体験授業日時 平成28年9月18日(日)~19日(月祝)(2日間とも11:00~16:00)

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年9月1日

キャンパスライフサポート室 アイスクリーム作り♪

9月になりました。
新学期がスタートした学校も多いと思います。

大阪芸術大学は、5日(月)から10日(土)まで集中講義・補講期間。
そして、12日(月)から後期授業が始まります。

さて、今日のブログは、キャンパスライフサポート室からの報告とお知らせです★
キャンパスライフサポート室では、学生のみなさんが快適に大学生活を送れるよう、さまざまなサポートを行っています。
そして、年に数回”ティーアワー”という催しを行い、学生たちのコミュニケーションの場を設けているんです!

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7月7日(水)に、ティーアワー大人気企画『アイスクリーム作り』を行いました。
当日は100人を越える学生さんが来室され、とてもにぎやかな時間となりました。

「アイスクリームってこんな簡単に出来るんや!」「自分で作ると余計に美味しい」と、みなさん感動した様子でした。
「毎日このイベントしてくれたら良いのに…」というむちゃぶりも!?
また来年お待ちしてますね。

当日は七夕だったこともあり、お願い事を書いてもらうコーナーも設けました。
みなさんの願いが叶いますように。

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【次回予告】次回のティーアワーは10月6日(木)に『たこやきパーティー』を予定しています。

投稿:キャンパスライフサポート室


2016年8月3日

セーラー服の歌人・鳥居さん「君たちのなかの<鳥居>を探せ」

みなさん、突然ですがセーラー服の歌人・鳥居さんという方をご存知でしょうか?
鳥居さんは、両親の離婚や母の自殺、児童養護施設での虐待、不登校、そしてホームレス生活など、過酷な子ども時代を歩まれてきました。
独学で文字と短歌を学び、2012年に全国短歌大会に入選。
2013年に掌編小説で路上文学賞を受賞、2014年には中城ふみ子賞候補作に。
そして2015年、新聞に寄稿した短歌がインターネット上で取り上げられ、多数の「いいね」やリツイートが相次いで話題となりました。

そんな鳥居さんが7月29日(金)、大阪芸術大学に来学!
君たちのなかの<鳥居>を探せ」と題した特別講演が開かれました。
一体どんな方なのか…?どうしてセーラー服を着ているのか?-私は、お会いする前からずっと気になっていました。

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学生たちの前に現れた鳥居さんは、辛い過去を経験したことなど感じさせない明るい第一印象。
「義務教育」を「料理のフルコース」に例えられ、自分の境遇を話されました。

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日本の子どもには9年間、義務教育というフルコースが振舞われます。
美味しいものもあれば、口に合わない苦手なものもあるでしょうし、中には食べたくなくなって途中で席を立つ人もいるでしょう。
しかし鳥居さんは、最初からフルコースの前にすら座らせてもらえなかったのだと言います。

義務教育を受けていなければ、みんなが当たり前だと思っていることすら知らないし、文字が書けなかったり、お金の計算ができなかったりします。
そして同じように教育が受けられなかった人が、実は日本にたくさんいることも伝えられました。

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そんな鳥居さんは、”何らかの事情で義務教育を受けられなかった人のための学校”である「夜間中学校」の存在を知り、入学を希望しました。
しかし、書類上は義務教育を終えたことになっており、入学を断られたそうです。
このように、実際には学校に通っていないのに、書類の上でだけ卒業していることを理由に夜間中学校にも通えなかった人たちは60年以上も前からいて、ずっと解決されていない社会問題の一つでした。

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鳥居さんは、この問題を訴えるための書類を作成し人々に呼びかけたそうですが、なかなか話を聞いてくれる人はいなかったようです。

やがて、鳥居さんは短歌を書いて賞を取り、メディアで取り上げられるようになりました。
メディアに出る時にはセーラー服を着ることを心がけた鳥居さん。
すると記者の方が必ず、「なぜセーラー服を着ているの?」と質問してくるのだそうです。

「チラシを配っても誰も興味を示してくれなかったのに、私がセーラー服を着ることで、向こうから質問をしてきて、私の話を聞いてくれる。
私は義務教育の拡充を訴える一環として、セーラー服を着ているんです」

そんな鳥居さんの活動が実り、昨年7月、文部科学省の通達によって、幅広くさまざまな事情を抱えた人々が夜間中学校に入学できるようになりました。

「芸術活動に取り組むみなさんなら、こんな経験があるのではないでしょうか?
絵を描いて何になる?文章を書いて何になる?踊って何になる?芸術表現なんて、遊びじゃないの?…って言われたことはありませんか。
私も、歌を書いていて、何になるのと言われることがあります。
でも私には”何になる?”という問いに、はっきりとした答えがあります。
私は、歌を書いたことによって、国を動かすことができました

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後半は舞台芸術学科教授の山本健翔先生とのトークセッションも行われました。

鳥居さんが書く歌は、目の前での母の死や、虐待の経験を詠んだものが多く、壮絶で壮大な出来事をたった三十一文字という短い言葉の中に綺麗に収めて表現されています。
一つの歌を聞くだけで、その情景がぱっと浮かんできて、まるで映画のワンシーンを観たような感覚になりました。

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また、大阪芸術大学の学生で結成された「河南短歌会」の会員が、「私が好きな鳥居さんの歌」を読み上げて紹介。
歌から感じた感想なども話されました。

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さらに、舞台芸術学科の卒業生が鳥居さんの歌をダンスで表現したり、

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歌をモチーフに衣裳を作ったり、

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絵画でも表現されました。

講演の終わりに、文芸学科長の長谷川郁夫先生が、
「これからも、鳥居さんの歌を題材に色んな学科とコラボレーションしたいと思っている。
大阪芸大には色んなことを得意分野にしている人がたくさん集まっているから、みんなで何かを作ればすごいものができるじゃないかと考えている。
君たちの心の中を叩いたらどんな音が鳴るか?ピアニッシモ(非常に弱い音)を作品にして表現してほしい」
と述べられました。

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今後、鳥居さんとのコラボでどんな芸術表現が生まれるのでしょうか…?

9月11日(日)の大阪芸術大学オープンキャンパスでも、鳥居さんが来学予定!
詳細は、追って掲載いたします。

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年7月30日

大阪・未来創造プロジェクト 続報

大阪・未来創造プロジェクト」の続報です!!
>>前回紹介した記事はコチラ

■大阪・未来創造プロジェクトとは…?
大阪芸術大学と大阪・光の饗宴実行委員会が共同事業として実施するプロジェクトで、大阪芸大の学生と高校生たちが、「OSAKA光のルネサンス2016」のメインプログラムの一つ「大阪市中央公会堂・プロジェクションマッピング」の作品を制作し、発表・発信するというものです!

これまで、参加者たちは何度か集まり、過去のプロジェクションマッピング作品を見てヒントを得たり、アイディアを出し合ってのディスカッションを行いました。

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また、大阪市中央公会堂の見学も行われ、現地を見ながらイメージをふくらませていました!

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総合プロデューサーを務める大阪芸術大学客員教授の村松亮太郎先生曰く、「プロジェクションマッピングというのは、第一に”建物“の形状を考えなければいけない」のだそうです。
ですから、スクリーンの代わりに建物を使うのではなく、建物を活かした映像表現にしなければ意味がないのです。
大阪市中央公会堂はデザインに余白がほとんどないので、プロジェクションマッピングの対象として非常に難しいそうで、それだけに形状を考えないと見栄えのしないものになってしまいます。

その上、プロジェクションマッピングでは純粋な「白色」を表現することができません。
なぜなら、大阪市中央公会堂の壁自体に色が付いているので、どれだけ強い光を当てても建物本来の色にしか見えないのです。

そんな注意点も踏まえて、学生たちがまず見学したのは大阪市中央公会堂の中。

こちらは「特別室」。

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外から見たこの部分にあたります!

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創建当時、貴賓室として使用された部屋だそうで、天井や壁面には日本神話が描かれています。

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窓はステンドガラスになっており、慶祝の象徴である鳳凰と、大阪市の市章「みおつくし」がデザインされていました。
和と洋が融合した空間!この部屋そのものが芸術品と呼ばれているそうで、細かなところまで趣向を凝らして作られていました。
プロジェクションマッピング制作の参考になるところが多々あったのではないでしょうか?

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見学も踏まえた上で、固まってきたテーマは「今昔」。
大阪市中央公会堂の歴史だけでなく、大阪という都市や街、映像、芸術、テクノロジーの進化なども踏まえて、大阪市中央公会堂が誕生した1916年頃から現在、そして未来を表現したいと話す学生と高校生たち。

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さて、その想いがこれからどう形になっていくのでしょうか?
ブログでも引き続き、このプロジェクトを追っていきたいと思います!

投稿:島田(企画広報部事務室)