2008年5月14日

ヲタク展

 本日から体育館ギャラリーにてヲタク展?第一次ヲタク内閣発足?が開催されています。
このイベントは、学生さんが主体となって作り上げた企画で、第3回目となる今回は、49点の作品が展示されています。
ヲタク展ロゴマーク
 前回のイベントでは、なんと2500名もの来場者があったそうで、「ヲタク」に対する関心度がいかに高いかがわかりますね。
ヲタク展パンフレット 
作品一覧(画像をクリックすると拡大します。)
ヲタク展パンフレット 
作品一覧(画像をクリックすると拡大します。)

 ヲタクというと「社会的認知度がさほど高くない趣味に没頭する人たち」というようなネガティブな見方がありますが、この企画では、ヲタクという「特定の分野に強い関心と深い知識を持つエキスパート」が創造した作品を見てもらうことで、ヲタクの本質をわかってほしいという主催者の意図が明確に打ち出されています。

 この企画の代表でデザイン学科コミュニケーションデザインコース4回生の渡邊明希さんにこの企画のコンセプトについて伺いました。
 コンセプトは、ズバリ "コミュニケーション!"だそうです。「ヲタクってどうしても自己満足の世界に篭っちゃったり、仲間内だけで盛り上がったりと、世間一般からみると何か不健全であるかのように見られてしまう事が多いんです。この企画は、そんなヲタクの方々のために、彼(彼女)らの作品を広く一般に公開し、その作品を通じてコミュニケーションの輪を広げてもらいたい。」と話す渡辺さん、彼女自身もこのヲタク展に作品を出品しているアーティストの一人なのです。

 渡邊さんの許可を頂きましたので、彼女の作品を紹介します。
ヲタク展代表 渡邊さんの作品
彼女は、デザインガッシュヲタクでした。
ガッシュとは、水彩用具の一種で不透明水彩のことをいいます。
デザインガッシュは、アクリルガッシュに比べ、綺麗に水に溶け、
簡単できれいなグラデーションを作る事が出来るそうです。
特に「ターナー」というメーカーにこだわっているそうです。
デジタル時代にあえて手描きにこだわる渡邊さん、手描きの良さは、絵に直接触れて描けるということで、直接触れる事でデジタルで描く場合より何倍も絵に対する思いや情熱を込める事が出来るのだそうです。
渡邊さん デザインガッシュ作品 
作品のタイトル「オシャマンベと秘密の祭街」
暖色系の色合いに青色や緑色がとても似合っています。
見ていて、とても癒されます・・・・・・・。

 会場は、6つのエリアに分かれていて、それぞれが独立したマニフェストを持つ政党で形成されています。そんな事もあってか、ヲタク展のスタッフは議員と呼ばれていたりします。
開催日初日、会場内は多くの人で賑わっていました。
展示された作品のひとつひとつに作者のこだわりや情熱が感じられる作品ばかりでした。
ヲタク展会場
ヲタク展会場 
各政党を紹介します。
付加価値党
あらゆる物事に付加する「属性」に価値を見出し、各々の「属性」の普及を推薦します。

大衆娯楽党
一見ヲタクとは縁遠い大衆娯楽を深く追求し、その新たな魅力の発見に努めます。
芸術文化党
ハイカルチャー分野をヲタク的観点から考察し、身近な芸術の発展に寄与します。
アナログメディア党
書籍などいわゆる「紙モノ」の存在意義を改めて見直し、その認識改善を提唱します。
デジタルエンターテインメン党
デジタルによるインタラクティブなコンテンツでフリーダムなエンタメを展開します。
活動写真党
映像表現を用いて、視覚・聴覚に訴える作品群を研究・提案します。

以上、6つの政党に属する作品は、会場に用意された投票用紙によって投票を行い、日々集計して最も得票数を得た議員を翌日の内閣総理大臣に任命するそうです。

ヲタク内閣府 実行委員会
ヲタク展 実行委員のみなさん。(前列中央が代表の渡邊さん)

ヲタク展は、5月20日(火)まで体育館ギャラリーで開催されています。
開催時間は、10:00?18:30となっています。(日曜日は休館しています。最終日は、15:00まで)
ヲタクの方もヲタクではないと思っている方も是非、足を運んでみられてはいかがでしょうか?
ヲタクに対する考え方が変わるかもしれませんよ。

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