2008年7月28日

にわか雨

ゴゴォー、ゴロゴロッゴロゴロー・・・。
ついに来たかっ!にわか雨。なんとなーく曇ってきたかと思っていたら、空はあっという間に濃いグレーの雲に覆われていました。
7月28日 にわか雨 22号館 曇り空
ゴゴォー・・・。時折、ピカッ!というのも混ぜながらゴロゴロゴロゴロ・・・。一度降っては、一時的に雨は止み、また突然降りだす。そんな繰り返しです。おかげで学内は嘘のように涼しい。こんなに涼しいキャンパスは久しぶりでした。灼けた校舎には恵みの雨です。
7月28日 にわか雨 曇り空
さて、そんな中、学内では産学協同ドラマシリーズ第6弾「トレジャーハンター」の撮影が行われていました。実は先週、金曜日(25日)がクランクインだったそうです。現場は思ったより大勢のスタッフで作られているんですね。
産学共同 ドラマ 撮影風景 トレジャーハンター
突然のにわか雨で、そのスタッフの方々も大変です。たくさんの傘を抱えて待機していたかと思えば、「はい、カット」「はい、OK」の声と同時にキャストや監督にサッと傘を開いて差し向ける。カメラのレールを運んだり、通行する人を規制したり、それぞれが自主的に動いています。1シーンは短いものでも、手間も時間もかかる様子が良くわかります。
産学共同 ドラマ 撮影風景 トレジャーハンター
今回もいろいろなゲストが登場します。公式発表はまだなのでお伝えできませんが、「えっ、あの人が!」っていう方もキャスティングされています。毎年、8月の猛暑の中撮影本当にご苦労様です。今日は雨のせいで大変な部分もあります、ちょっと涼しくなって良かったですね。
熱中症には十分注意して素敵なドラマを作ってください。放送が楽しみです。

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2008年7月26日

「アート大阪2008」に行ってきました!

現在、堂島ホテルで開催中の「ART OSAKA 2008」に行ってきました。
昨日が初日だったのですが、非常にたくさんのお客さまで大変混雑していたそうです。スタッフの方に聞いたのですが、初日は出展しているギャラリーの方々のパーティーが予定されていたそうですが、終了時間の21時でもお客様が絶えず、宴が中止になるほどスゴイ動員だったようです。(ちなみに本日と明日は19時までです。)
ART OSAKA 2008 アート大阪 堂島ホテル
本日も12時のオープンから行列ができていて、エントランスからエレベーターホールまで今か今かと待つ人でいっぱいでした。
ART OSAKA 2008 アート大阪 堂島ホテル
写真は14時半ぐらいの状況です。この列はエントランスで収まらないばかりか、ホテルの外まで続いておりこのアートイベントの大注目ぶりがうかがえます。

通常、ゲストルームとなっている8階から11階の客室を現代アートのギャラリーとして転換して催されるこのイベント。なんだこのイイ感じは!
私は出張でよくホテルを利用しますが、この堂島ホテル、カッコイイです。客室のコンセプトは「オーセンティックモダン」。白い壁に落ち着いた色のカーペット。ひとつひとつ家具もさりげなくお洒落で、どのお部屋も落ちける雰囲気です。(特に2方向に窓のある角部屋はすごく気持ちが良いです。)そんなお部屋のそれぞれにアートがプラスされ、また違った表情なのです。

会場では在校生や卒業生、先生方など大阪芸術大学の関係者の姿をたくさん見かけました。もちろんギャラリーの代表者、作家としても卒業生たちが活躍しています。
まず今回、招待状を送ってくださった916号室「YODギャラリー」。
ART OSAKA 2008 アート大阪 堂島ホテル
写真は町田夏生さん(大学院芸術制作修了)。以前にこのブログでもご紹介させていただいたことのある作家さんです。ピンクを基調とした華やかでやさしい独特の色使いの作品を生み出されます。

1002号室「ギャラリーアルテ」にて田岡和也さん(美術学科卒業)。田岡さんは今回、ホテルの一室がギャラリーになるということでベッドカバーを新たに制作されました。とても鮮やかな色彩は客室の雰囲気をパッと楽しく明るくしています。
ART OSAKA 2008 アート大阪 堂島ホテル
digmeout
のことや、在学中は学生寮に入っていて寮の生活が本当に楽しかったこと、後輩が本町でギャラリーをやってること、それともうすぐパパになることもなど、お話を伺うことができました。お話、ありがとうございました。
ART OSAKA 2008 アート大阪 堂島ホテル
ギャラリーアルテの会場には同じく美術学科卒業の千葉尚美さんの作品も展示されています。バスルームを埋め尽くす奇妙な人形によるインスタレーション。人間の108つの煩悩を表現した人形だそうです。田岡さんから聞いたのですが千葉さんのご実家がお寺だそうで、ヘンに説得力を生んでいる作品でとても気になりました。(バスタブには煩悩Tシャツがありました。あぁ、買えばよかった。)

ギャラリー風」が出展している1110号室では、大野勇介さん(美術学科卒業)とお会いできました。この1110号室には大阪美術専門学校卒業の秦孝仁さんの作品を見ることもできました。
ART OSAKA 2008 アート大阪 堂島ホテル

大阪美術専門学校卒業つながりで、1106号室「ギャラリーアウトオブプレイス」の森村誠さんの作品もコンセプチュアルで面白い作品でした。辞書の全ページからすべての『Z』の文字をカッターで切りとり小瓶の中に封印した作品the Oxford Sleeping Pill>。オクッスフォード睡眠薬ってことですね。また誤配されたトーマスさん宛の手紙を受け取ったのをキッカケに制作された「トーマスを探せ」というシリーズもありました。観光用の市街地図の中の「t」「h」「o」「m」「a」「s」の文字だけを残してそれ以外の文字を白い修正液を使って消していく作品です。バスタブの中には、映像作品があり実際にヨーロッパの町で「トーマスさん知りませんか?」と人々に聞いて回る様子を収めたものです。

大阪美術専門学校を卒業し本学・大学院芸術制作研究科も修了した田中朝子さんは、817号室「ノマル・プロジェクトスペース」で作品を出品されています。
ART OSAKA 2008 アート大阪 堂島ホテル

そして他の作家さんたちとは少し違った作品を制作されているのは1107号室「サイギャラリー」の藤本由紀夫さんです。今回の「ART OSAKA」の大阪芸術大学出身者の中で唯一「音楽学科」を卒業の作家さんです。それぞれの展示会場でBGMを流しているギャラリーもありますが、多くは視覚重視になりがちです。「耳で感じる芸術」と「目で感じる芸術」をどちらも同時に提供できるアーティストで単なる「サウンドアーティスト」というわけではありません。

他にもたくさんの卒業生が出品されていましたが、私が一番印象に残ったのは908号室「Yoshiaki Inoue Gallery」の岡本啓さんの作品でした。岡本さんの作品を実物で見たのは初めてでした。この908号室ではバスルームはすべて岡本さんの作品です。ただただ美しい・・・。
ART OSAKA 2008 アート大阪 堂島ホテル
ART OSAKA 2008 アート大阪 堂島ホテル

ガラスのような透明感に感じる「綺麗だ」と、「リキッド感」と言えばいいのでしょうか流線の造形に感じる「綺麗だ」、そして色鮮やかな華を眺めるときの「綺麗だ」が同時に押し寄せてくる感じ。まんまと岡本さんの「綺麗ワールド」に引き込まれていきました。バスルームだけに、「美しさに浸る」という感じ、でしょうか。
ART OSAKA 2008 アート大阪 堂島ホテル
この908号室、角部屋のためとても室内は明るく、バスルームとベッドルームが間続きになっているため展示空間は非常に開放感がありました。また作品の密度もちょうどいい感じで見やすかったこともいい印象に残っている理由だと思います。

この「アート大阪2008」、本当にいいアートイベントです。大阪のアートがこんなにお洒落でカッコイイものだと感じさせてくれる環境。はじめて見させていただきましたが、もっともっとたくさんの人にこのイベントを知って欲しいと強く思いました。特に今の在校生。この空間では「作品が売れていくこと」がどんなシーンなのかをリアルに見ることができます。自分が作家として生きていくために(「食っていくために」というと生々しいですが)、作家になった未来の自分をイメージして一部屋一部屋をじっくり見て欲しいですね。

●「アート大阪2008
 明日27日まで(12001900
 堂島ホテル(大阪市北区堂島浜2-1-31 tel.06-6341-3259
 入場料:¥1,000円  ※受付はホテル1階にて

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2008年7月25日

“世紀のダ・ヴィンチを探せ!”国際アート展

【“世紀のダ・ヴィンチを探せ!”国際アート展】を7月18日(金)から7月27日(日)大阪・なんばパークス7階パークスホールにて開催しています。
世紀のダ・ヴィンチを探せ
昨年、本学で“世紀のダ・ヴィンチを探せ!”をキャッチフレーズに世界規模に作品を公募し、「国際アートトリエンナーレ2007」・「高校生アートコンペティション」としてアートコンペティションを開催しました。今回の展覧会では、その大賞作品をはじめとして、入賞・入選作品、高校生のダ・ヴィンチ大賞・金賞・銀賞・銅賞作品を展示していますので、ご覧下さい。
世紀のダ・ヴィンチを探せ!
また、会場では「あなたのモナリザを描こう!」をテーマに作品を募集。応募者全員に素敵なプレゼントを差し上げています。応募者の中から幼児・小学生・中学生・高校生の部、それぞれにグランプリ1名・準グランプリ2名を表彰。毎日午後5時に表彰式を行ない、それぞれ素敵な賞品を授与します。受賞のこどもたちの様子は、うれしさ半分、恥ずかしさ半分といった感じでした。
世紀のダ・ヴィンチを探せ!
そして、そのグランプリ・準グランプリの作品は、翌日、なんばパークス6階のフリースペースに展示しています。
世紀のダ・ヴィンチを探せ!
同時に、なんばパークス8階・円形劇場にて、サークルイベント「まいどin大芸大」として、本学の個性豊かなサークルの大道芸などのパフォーマンスも開催していますので、こちらも是非ご覧下さい。
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2008年7月24日

舞台芸術学科 定期公演「日陰でも110度」

昨日、梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで行われた舞台芸術学科第15回定期公演『日陰でも110度』に行ってきました。今回初の演目で興味津々でした。初日はA班の公演です。
日陰でも110度なんて、日なたでは何度になるの?なんて思ってしまうのですが... 入場時に頂いたパンフレットを読むとこれは、華氏110度ということで、摂氏43度のことを示すとのことです。これならなんとなくイメージわきますよね。
物語は、日照り続きのテキサスで人々は暑さに苦しんでいました。そこで牧場を経営するカリー家の長女リジーを中心に話しは進みます。リジーは真面目で頭が良く料理も裁縫も得意なのですが20代後半になっても恋人がいません。父親が心配し保安官ファイルをピクニックに誘いますが断られてしまいます。この保安官ファイルも妻は死んだと言っているのですが、実は逃げられたという経歴の持ち主。リジーがファイルが来ないことにいらだちを感じているピクニック会場で1人の男が現れます。その男はスターバック。彼は、「100ドル払えば雨を降らせる」と言うのですが....
日陰でも110度
あまり物語りを詳しく説明すると、今日も公演がありますのでこれくらいにしておいて、感想を述べますととても見やすく良かったというのが正直な感想です。それといつもながらに感心させられるのが学生の一体感です。最後は裏方で公演を支える舞台美術・舞台音響効果・舞台照明のスタッフも舞台に上がり、演じる側と共に踊りフィナーレを迎えます。会場は大いに盛り上がり、終了の幕が降りた後は、学生からすごいパワーを貰った気がしました。
日陰でも110度
今日も18時30分開演でB班の公演があります。また、8月3日には東京芸術劇場中ホールで13時開演で行われます。
一流の劇場での学生の更なる活躍に期待しましょう!
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2008年7月23日

「葛飾北斎の絵本挿絵と絵手本」 -図書館所蔵品展-

図書館4階展示コーナーでは、82日(土)まで図書館所蔵品展「葛飾北斎の絵本挿絵と絵手本」を開催しています。今回は江戸時代の著名な浮世絵師葛飾北斎の『山枡太夫栄枯物語』といった読本の挿絵や『北斎漫画』等の絵手本が19点展示されています。
葛飾北斎の絵本挿絵と絵手本 図書館所蔵品展
なかでも『絵本和漢譽』の「足柄山 怪童丸」や『北斎道中画譜』の鮮やかな色彩を是非実際にご覧ください。写真ではなかなか表せない美しさです。
葛飾北斎 絵本挿絵 絵手本 図書館所蔵品展
北斎と言えば『冨嶽三十六景』の版画は皆さんご存知だと思いますが、ヨーロッパの芸術家たちに大きな影響を与えた『北斎漫画』の存在もご存知でしょうか? 713日まで
サントリーミュージアム[天保山]で「ガレとジャポニスム」展が開催されていました。北斎や日本美術が、ヨーロッパの絵画、特にモネやゴッホといった印象派の画家たちに与えた影響は大きく、その日本趣味は「ジャポニスム」と呼ばれていますが、中でも最もジャポニスムに傾倒したのがエミール・ガレだったようで、日本では源氏物語や和歌集などでも頻繁に使用されていた蜻蛉やアリ、バッタなど小さな生き物をモチーフにした作品を数々作り上げました。その蛙や蜻蛉などのモチーフは『北斎漫画』から転用されていたとして、『北斎漫画』も展示されていました。
葛飾北斎 絵本挿絵 絵手本 図書館所蔵品展 

北斎漫画』は、「人生の略画」ともいわれるくらいに日本の民族や文化、風土、ありとあらゆるものを網羅した広範な画集です。北斎が時代を超えた偉大な画家と評価される所以だと思います。この機会に是非、オリジナルの魅力を目の当たりにしてください。

また、少しでも北斎に興味を持っていただけたら図書館所蔵の本になった『北斎漫画』や和とじ本の復刻版もご覧いただけますので、ガレの蛙の文様も探してみてください。『北斎漫画』の顔の表情や人間の様々な動きや当時の風俗等、色々な分野の研究にもきっと役立つと思います。
葛飾北斎 絵本挿絵 絵手本 図書館所蔵品展

●図書館所蔵品展「葛飾北斎の絵本挿絵と絵手本」
平成2071日?82
図書館4階・展示コーナー

図書館所蔵品展一覧 *過去の展覧会の様子を映像でご覧いただけるものもあります。
http://www.osaka-geidai.ac.jp/library/exhibition/index.html

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