2016年6月16日

大阪・未来創造プロジェクト始動!!

6月5日(日)、「大阪・未来創造プロジェクト」が始動しました!

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このプロジェクトは、大阪芸術大学大阪・光の饗宴実行委員会が共同事業として実施するもので、大阪芸大の学生と高校生たちが、「OSAKA光のルネサンス2016」のメインプログラムの一つである「大阪市中央公会堂プロジェクションマッピング」の作品を制作し、発表・発信していくというものです。

「OSAKA光のルネサンス2016」
開催期間:平成28年12月14日(水曜日)から12月25日(日曜日)まで 17時から22時まで
※プレビュー点灯期間(一部コンテンツのみ)
平成28年11月20日(日曜日)から12月13日(火曜日)まで 17時から23時まで

総合プロデューサーには、大阪芸術大学客員教授の村松亮太郎先生が就任!!
村松先生は、東京駅の3Dプロジェクションマッピング「TOKYO HIKARI VISION」演出をはじめ、テレビ・広告・ミュージックビデオ・空間演出など、ジャンルを問わず活躍されています。
そして来年度からは、大阪芸術大学に開設予定のアートサイエンス学科(仮称)で教鞭を取られる予定です。

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この日は、先生と学生、高校生、そして大阪・光の饗宴実行委員会の方々などを含めた、関係者全員の顔合わせが行われました。

「僕と君たちの間に境目をつくりたくないし、境目はないと思う。
今回のプロジェクトでは、僕が何かを教える訳じゃない。自分たちでつくるんだよ。みんなでゼロから何かつくっていこう」と話された村松先生。

先生は、いろんなゼロが掛け合わさることで無限大の可能性が広がると考えられており、
アートとテクノロジーの可能性を込めて「0×0=∞(ゼロ×ゼロ=無限大)」という言葉を使われています。
「”モノをつくるって、ゼロから創造するってどういうことなのか?”ワークショップを通じて考えよう!」
先生のそんなメッセージに、学生や高校生たちは真剣な表情で耳を傾けていました。

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村松先生からの話があった後は、参加者全員が一人ひとり自己紹介を行いました。

「映画やミュージックビデオなどの映像制作に興味があり、プロジェクトへの参加を決めました」と話した学生もいれば、
「空間デザインをしたくて大阪芸術大学に入りました。旅行が好きで、外国に行った時にその国々の空間を感じるのが好きなんです」という人、
「テーマパークに興味がある」「音楽ライブが好き」「食器が好き」「ファッションが好き」など、さまざまなことに関心を持つ学生たちが集まっている模様。

また、高校生からは「デザインをやりたい」「3DCGに興味がある」と言った声があがりました。

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最後には、ディスカッションが行われ、今後どのような作品をつくっていきたいのか、アイディア出しが行われました。
まだまだ出発点、これからの展開が楽しみです。

昨年開催された「OSAKA光のルネサンス2015」の来場者数は、約272万人にのぼったそうです!
今回のプロジェクトのポイントは、これだけ多くのお客さんに見てもらえる作品をつくるという点です!!

「多くの人が自分の作品を見るってどう?」という先生の問いかけに、「ちょっと怖いです」と返した学生もいました。
でも、何かを”表現する”ということは、”誰かに何らかのメッセージを伝える”ということですよね。
歴史のある大阪市中央公会堂を活かしたアイディアで、クオリティ・芸術性の高い作品をめざして頑張ってください!

次回のワークショップは、6月19日(日)オープンキャンパスの日に行います。
このブログでも、大阪・未来創造プロジェクトの模様を追っていきます!

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オープンキャンパスペシャルプログラム
村松亮太郎先生 特別講義「0×0=∞ プロジェクションマッピングの可能性」も併せてチェック!!
>>大阪芸術大学オープンキャンパス

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年5月25日

5/22(日)オープンキャンパス2

前回の記事の続きです!

大阪芸術大学オープンキャンパスの様子をお伝えしていきますね。

文芸学科では、活版印刷体験が行われていました!
普段パソコンで文字を打つ時、フォントの種類やサイズを変えたり、文字間や行間を調整したりしますよね?
活版印刷では、そういった作業をアナログで、活字を一文字ずつ選んで組み合わせて印刷するんですよ!

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こちらは、音楽学科卒業生で日本のテルミン奏者の第一人者である竹内正実さんと、そのグループによる演奏会の様子です。
演奏者たちが持っているのは、竹内さんが開発した、マトリョーシカにテルミンを仕込んだ小型テルミン「マトリョミン」という楽器。
手を近づけて楽器との距離で音程を作るのですが、触れなくても音が鳴り出す光景がとても不思議でした!!

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卒業生といえば!9号館前の広場では、芸術計画学科卒業生でイベントディレクターの阿部亜理沙さんによるファッションショーとトークショーが開かれていました!
ファッションショーがどのようにしてできていくのか、モデルとの打ち合わせから順番に紹介し、最終的に出来上がったファッションショーを見てもらうというプログラム。
たくさんの人が集まっていました!!

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そして、キャラクター造形学科いわみせいじ先生による体験授業。
いわみ先生は、1981年に4コマ漫画専門雑誌「まんがタイム」でデビューされ、その後も4コマ漫画を中心に活躍されている漫画家です。
高校生たちは、そんなプロの漫画家である先生から、キャラクターの描き分け方を教わっていました♪

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大学の中には、和室から洋室までのセットが組まれた映像学科の撮影所もあります!
カメラのレンズ越しに見ると、もうそこには映画の世界が広がっている…?!
また、別の場所では特撮模擬撮影も行われており、さまざまな撮影現場の臨場感が肌で体感できます!!

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写真学科では、プロのカメラマンも使用している一眼レフカメラを使って、キャンパス内の撮影を体験!
初心者の方でも、先生が横について丁寧に教えてくださるので安心です。
どんな写真が撮れたのでしょうか?!

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デザイン学科の校舎である10号館では、いたるところで体験授業や作品展示が行われていました。

私はその中の一つ、「3Dプリンターデモンストレーション」を体験してみました!!
自分自身のフィギュアが作れる体験授業だそうです。

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3Dスキャンを使って、こんな風に身体の形を立体的に読み込んでいきます。
すると…

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すごい!!私の姿がちゃんとデータになりました。
このデータを、3Dプリンターで出力していきます。

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こちらのプリンターは、石膏樹脂パウダーにインクが浸潤して固化する仕組みになっているそうです。
薄く伸ばしたパウダーに、コピー用紙を使って印刷するのと同じようにインクを乗せます。
インクが乗った部分のパウダーだけが固まるようになっています。
その工程を何層も繰り返し重ねていくと、だんだん立体的になっていきます!

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300層以上の印刷(約2時間)後、まわりのパウダーを払うと…中からフィギュアが出てきました!

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すごい細かいところまで再現されています!!

この3Dプリンターの技術は、デザインをする上で、早い段階で完成品に近い形のものを手にできるため、プレゼンテーションやデザインレビューなどの場でも役に立ちます。
デザイン学科には「3D CAD演習」という授業があり、3Dデータ構築の基礎を学習することができるそうです!

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みなさんもぜひ、次回・6月19日(日)に行われるオープンキャンパスにお越しいただき、実際に大阪芸大の魅力を体感してみてくださいね♪


2016年5月24日

5/22(日)オープンキャンパス1

今日は、5月22日(日)の大阪芸術大学オープンキャンパスの模様を紹介いたします!

大阪芸大のオープンキャンパスでは、進学説明会や相談会だけでなく、各学科の学びを体験していただけるイベントが盛りだくさん!
ブログ取材のため、「できる限りたくさんのプログラムを回ろう!!」と意気込んでいた私ですが、とても回りきれませんでした!

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芸術情報センターでは、平成29年4月開設予定の新学科・アートサイエンス学科(仮称)のブースを展開していました!
作品展示や機器紹介、体験授業、実験コーナーなどが設けられたほか、”プロジェクションマッピングカー“も登場!!
まるで実際にラッピングされているかのように映像が綺麗に車体とマッチしていました!

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続いて、初等芸術教育学科
幼稚園を模した「模擬保育室」や小学校の教室を再現した「模擬教室」、「模擬理科室」、「模擬家庭科室」といった施設が充実しており、施設を活かした体験授業がたくさん実施されていました。
私がお邪魔した時にはちょうど、学生たちがペープサート(紙人形劇)の準備を行っていました!

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建築学科の「模型制作」の様子です。
大阪芸大が所有するヘリット・トマス・リートフェルトの「レッド・アンド・ブルー」という椅子をモチーフにしているんです。
細かい作業が必要とされますが、高校生のみなさん、上手くできたでしょうか?

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6号館スタジオでは、放送学科の学びを体感することができます!
ハイビジョン中継車とスタジオを結んで公開番組収録が行われたり、声優の杉山佳寿子先生と真地勇志先生による「声優講座」が開かれたり…
カメラマンや司会は学生たちが担当しているので、実際に放送学科で学んでいる学生の今の姿も見ることができます!

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美術学科の校舎に入ると、絵の具の匂いが漂ってきました。
こちらでは、学生が普段実習で使っている制作スペースを見学できます。
また、入試対策として鉛筆デッサンの体験や作品展示も行っていました!

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毎年すぐ定員が埋まってしまうくらい人気なのが、工芸学科の吹きガラス体験!
ガラス工芸コースの拠点のひとつ「ホットワーク実習室」には、400kgタンク式という大容量のガラス熔解炉が設置されているんです!
先生や学生がしっかりとサポートしてくれるので、初めての人でも安心して体験することができますよ♪

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キャンパスのいたるところで演奏会も行われていました!
こちらは、演奏学科ポピュラー音楽コースの学生たちによる演奏会の様子です。
なんとこの演奏会、8月に行われるプロムナードコンサートの出演バンドを決める、オーディションも兼ねているんです。

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芸術劇場での舞台公演は、なんと満員!!
写真は、舞台芸術学科舞踊コースの公演です。
身体の動きで自身を表現する学生たち、とても堂々としていて格好いいですよ!

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まだまだお伝えしたいオープンキャンパス。
続きは、次回の記事でご紹介いたします!!

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年5月20日

学長表彰&さて、今週の大阪芸大テレビは?

突然ですがみなさん、「大阪芸術大学学長表彰」という制度をご存知ですか?
この制度は、昨年度スタートした新しい試みで、本学学生の学術、文化、芸術、スポーツ活動などにおいて優れた業績をあげた個人または団体に対し、学長が表彰し奨励金を支給するというもの。

今回は、大学院芸術研究科2年生の吉田昇平さん、同じく2年生の竹内茉利さん、今年3月に大学院を卒業した開藤菜々子さんと、アメリカンフットボール部弓道部男子軟式野球部が対象となりました!

受賞されたみなさん、おめでとうございます!
今回の表彰を励みに、これからもがんばってくださいね!!

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Still0519_00001さて、今週の「大阪芸大テレビ」は、季節を少し戻して…フレッシュマンキャンプの模様をご紹介します!
フレッシュマンキャンプとは1泊2日の研修合宿で、新入生同士の親睦を深めたり、教員や在校生と交流することで、これから始まる大学生活をより良いものにしてもらおうと企画されているものです。
行き先は学科によって異なるのですが、今回の放送では、デザイン学科と放送学科の様子をピックアップしました!
1年生のみなさんは、いま一度入学時のことを振り返りながらご覧くださいね♪

 

Still0519_00002続いて、大阪芸術大学グループの学生や卒業生が制作した映像作品をお届けする「OUAシアター」のコーナーです。
今回は、映像学科3年生の授業で制作した「愛の有機栽培」という作品をご紹介します!
スタジオに、この作品を監督した映像学科4年生の安食衣莉さんをお呼びして、どんな作品なのかもインタビューしちゃいました♪
お見逃しなく!!

 

「大阪芸大テレビ」は毎週金曜、深夜24時45分からサンテレビで放送中!また、奈良テレビ放送、テレビ和歌山でも好評放送中です!
みなさん是非ご覧ください!!

 

<<オンエア情報>>
5月20日(金)
サンテレビジョン 24:45から
5月21日(土)
奈良テレビ放送 18:15から
テレビ和歌山 22:30から


2016年5月19日

OSAKA DESIGN FORUM 開催!!

5月も後半になり、日中は汗ばむ日が増えてきましたね。

明日・5月20日は二十四節気(1年を24等分して表したもので、現在でも季節の節目を表す言葉として使われているもの)の「小満(しょうまん)」です。
陽気が良くなって、万物の成長する気が次第に長じて天地に満ち始めることから、小満といわれています。
梅の実がなり、西日本では「走り梅雨」が見られる頃。
走り梅雨とは、本格的な梅雨に入る前のぐずつく天候のことです。
そういえば、少し前に結構強く雨が降りましたね。
これからまた雨の日が多くなるんでしょうか…?
次の日曜日にはオープンキャンパスもあるので、心配になって天気予報をチェックしてみましたが、しばらく大阪は晴れの日が続くみたい♪

さて、今日のブログは…

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5月15日(日)、大阪市中央公会堂で開催された「OSAKA DESIGN FORUM」の模様をご紹介します。

このイベントは、毎年デザイン学科の学生が主体となって企画しており、今年で10回目!
著名なデザイナーを招いての講演会やトークセッションを行っています。

正午、大阪市中央公会堂前での様子です。

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会場の外では、デザイン学科と舞台芸術学科卒業生のパフォーマンスグループ「透明回線」によるライブペイントが行われていました!!
透明回線は関西を中心に活躍しているグループで、”新世代アート集団”として多くの人の注目を集めています!

道行く人も思わず足を止め、彼らの華麗なライブペイントに釘付けになっていました!

13時、いよいよフォーラムの開演です。

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オープニングを飾ったのは、浪曲師の春野恵子さん。

私、初めて浪曲というものを拝見したのですが、
「節」と呼ばれる歌の部分と、「啖呵」と呼ばれる語りの部分、そして三味線の音が絶妙なバランスで構成されており、春野さんが演じる物語の世界に引き込まれてしまいました!

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続いて、株式会社KIGIを設立したアートディレクターの植原亮輔さんと渡邉良重さんによる講演が行われました。
プロダクトブランド D-BROSのディレクターを務めるほか、プロダクトブランド KIKOF・糸井重里氏主宰のほぼ日と洋服ブランド CACUMAの立ち上げ、プライベート作品を制作して展覧会を行うなど、自由な発想と表現力でクリエイションの新しいあり方を探し、生み出し続けられているKIGIのお二人。
講演会では、ブランディング、グラフィック、プロダクトなど、幅広いデザイン活動についてお話いただきました!

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休憩を挟んだあとは、シンガポールで活躍されているプロダクトデザイナーのエドウィン・ローさんが登場!

ローさんは「SUPERMAMA」というギャラリーショップを立ち上げ、シンガポールで最も名誉あるデザイン賞「シンガポール大統領デザイン賞」を受賞されたリードデザイナー。
日本の工芸施設と深く関わって伝統工芸に熱を注がれ、シンガポールのデザイナーと日本の有田焼職人のコラボレーションによる食器なども手がけられています。

ローさんは10年前まで、「デザイナーは【オブジェクト】を理解することが大切なんだと思っていた」と話されました。
ファッションデザイナーなら【ファッション】というオブジェクトを、インテリアデザイナーなら【家具】というオブジェクトを理解することで、良いデザインを生むことができるということです。
しかし、10年前に初めて日本へ来られたローさんは、そこで本学デザイン学科の喜多俊之先生に会い、考え方が変わったと言います。
デザインにおいて理解しなければいけないのは、ファッションや家具といった目に見えていたり手で触れられるオブジェクトではなく、見えない・触れられないもの…【人】あるいは【文化】など、【オブジェクトを越えたもの】を理解しなければいけないのだそうです。

「私たちがつくったデザインが、人や社会にどのような影響を与えるのか考えながらデザインしています」と話されたローさん。
これからもシンガポールの文化を象徴するものや、日本独特のものをデザインしていきたいとおっしゃっていました。

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そして後半は、デザイン学科卒業生の細川剛さん(博報堂アートディレクター)と三村章太さん(CITIZENチーフデザイナー)による600秒プレゼンテーションや、

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喜多先生とゲスト、学生を交えてのトークセッションも行われました。

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また、中央公会堂の3階では、デザイン学科の作品も展示されており、こちらにもたくさんの人が足を運んでいました。

ご来場いただきましたみなさま、ありがとうございました。
講演会の内容はもとより、イベントの隅々まで企画し取り組んだ学生たちの成果をご覧いただけたなら幸いです!

投稿:島田(企画広報部事務室)