2016年6月30日

「大芸大に進路を取れ」完成披露試写会

大阪芸術大学グループ創立70周年記念映画「大芸大に進路を取れ」!
このブログでも、キャストやエキストラ募集の告知をさせていただきましたが、先日ついに映画が完成し、梅田ブルク7で完成披露試写会が開かれました!!

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▼「大芸大に進路を取れ」ストーリー
大阪芸術大学就職課に赴任してきた川崎世志子(本上まなみ)は、進路に悩める芸術大学生たちの姿を目の当たりにする。
就職活動に見切りをつけ自ら企業を志す瑛太(鳥越太郎)、絵本原作作家として活躍しながら、就職活動をすべきか迷う雅子(入船愛)、学生映画の枠を超えて、映画界での躍進を目指す(三島祐亮)、プロカメラマンとして活躍するための道を探す(加藤光穂)、大好きな野球に携わる仕事を探す大輔(小村昌士)、卒業後、怪我で実業団を引退した純子(佐々木ゆき)、採用取り消しに遭い、まともな就職活動を諦めようとする美希(岸本愛)。
世志子は彼ら学生たちの理想と現実の進路事情に頭を抱えるが…。[チラシより抜粋]

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試写会では、本編上映の前に、映像学科長の大森一樹先生と主演の本上まなみさんが登場!
制作現場の雰囲気や、映画の見所などが話されました。

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本上さん
「大学生が撮る映画だと聞いたので、もっとあり合わせで作るのだと思っていたら、すごく本格的で、撮影機材も充実していて驚きました!私が演じた川崎世志子という役は、学生たちの進路を真剣に考え、時には叱ったりする女性で、演じていて”自分に返ってくる役”でした。また、大阪芸大の学生たちは、すごく恵まれた環境にいると感じました。大学で演技というものが学べて、羨ましい!」

さらに会場には、映画に出演された舞台芸術学科長の浜畑賢吉先生と、俳優の妹尾和夫さんもお越しになっていました!

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そして、いよいよ本編上映!!

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私も鑑賞させていただきましたが、”大阪芸大の学生たちの進路の悩み”をリアルに捉えた作品で、大阪芸術大学という個性的な環境ならではのドラマが描かれていました!
大学の施設を上手く活かして、空港やスタジオのシーンを表現しているところも見所!!

気になる方はぜひ、ご自分の目でご覧ください!!

「大芸大に進路を取れ」上映予定日
★毎週木曜日13:20~
★7月17日(日)・18日(月祝)のオープンキャンパスにて
場所:大阪芸術大学映画館

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年6月29日

高円宮妃久子殿下ご講義「掌中の日本文化-根付に学び、次世代に繋ぐ」

6月14日(火)、本学の客員教授でもあられる高円宮妃久子殿下がご来学され、「掌中の日本文化-根付に学び、次世代に繋ぐ」と題してご講義を賜りました。

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妃殿下は中学卒業後に渡英され、イギリスのケンブリッジ大学ガートン・コレッジで人類学・考古学を学ばれています。
また、日本サッカー協会、バードライフ インターナショナル、国際弓道連盟などの名誉総裁を務められ、カナダやドイツ、アルゼンチン、ブラジルなどさまざまな国を訪れ、精力的に活動をされています。

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高円宮憲仁親王殿下とともに、世界有数の根付コレクターとして、また現代根付作家を育まれてこられたことでも有名な妃殿下。
「在学中の学生たちに、もっと根付に興味を持ってほしい」という思いから、ご講義では根付について紹介されました。

根付とは、江戸時代に、印籠や巾着袋などを腰の帯にさげて携帯するため、紐の先に結わえて使用する滑り止めとして使われていたものです。
当時はお洒落の対象としても、広く愛用されていました。
象牙や漆、七宝、ガラス、金属など材料に制限はなく、ある程度の大きさと重みがあり、紐を通す穴があれば根付として成立します。
妃殿下は根付のことを、「手の平におさまる日本文化」だと表現されました。

日本では明治時代以降、根付は日常生活において不要になりましたが、海外で伝統工芸品として高く評価され、ヨーロッパの美術館に次々と展示されるようになりました。
現代では、多種多様な素材を使った”現代根付”として再び活発になっています。

ご講義の中で、妃殿下のコレクションからさまざまな根付作品が紹介されました。
浮世絵や漫画からインスピレーションを受けて作品を作る根付作家もいるそうです。

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また、妃殿下は「漢字を残すことがとても大事」だとおっしゃっておられました。
海外で根付作家の名前を記録する際に、読み方を誤ったままローマ字表記にしてしまうと、元の名前がわからなくなってしまうことがあるのだそうです。
例えば、写真にある「音満」という作家の名前、海外ではよく「Onman(オンマン)」や「Neman(ネマン)」と読み間違えられて、記録されることがあるそうです。
でも実は、「Otomitsu(オトミツ)」と読む名前なんです!漢字の大切さを感じますね。

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ご講義のあとは、妃殿下と副学長の塚本英邦先生、そして学生たちで懇談会も開催されました。

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妃殿下は、学生たちの熱心な質問一つひとつに熱心に耳を傾けられ、丁寧にお応えになっていらっしゃいました。
学生たちにとって、大変貴重な時間になったことと思います。

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今年も、「第8回 高円宮殿下記念 根付コンペティション」を開催します!
応募期間は9月5日(月)~30日(金)まで、大阪芸術大学グループ在籍学生を対象に作品を募集いたします。
各グループ校(大阪芸術大学 博物館、学生課/短期大学部 学務課/大阪美術専門学校 事務局/大阪芸術大学スカイキャンパス)で応募要項を配布していますので、興味のある学生はぜひ挑戦してみてくださいね。

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年6月20日

「真田風雲録」稽古中!&ラジオ「大阪芸大スカイキャンパス」

明日・6月21日(火)は、大阪芸術大学グループの創設者 塚本英世記念日で全学休講です。
電気設備点検による停電・断水のため、終日全館施設利用不可・学内入構禁止となります。
芸大グループのサイト、ブログ閲覧や、Active Mailの使用などもできませんので、お気をつけください!

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さて、舞台芸術学科では特別公演「真田風雲録」に向けて熱烈稽古中!!

先週、学内に本番同様の舞台美術セットが組まれて、本格的な稽古がスタートしました。
これらのセットは可動式で、石を動かしながら舞台の世界観を作り上げるというのが、今回の公演の見所の一つとなっています。

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演出は、舞台芸術学科教授の内藤裕敬先生が担当。
学生たちに向けて、
「普通、そんな大きな石を人間が担ぐことはできない。
だからどんなに重そうな演技をしても、担げないはずのものを担いでいる時点で、お客さんにはリアルに見えない」
と話されます。
じゃあ、どうやってリアリティを出すのでしょう?
この石は、ただ”重い石を担ぐ”という動作のために用意されているのではなく、”余命あとわずかな状態”を表現するものとして、キャストたちが担いでいるのだそうです。
「もうすぐ死ぬという状況をイメージして、その石を持ってみよう」
死にそうな状況なんて、想像がつかないですよね。
でも、自分が経験したことのないことも表現するのが役者!
たった1シーンの指導からも、内藤先生の熱い想いが伝わってきました。

どんな舞台になるのか、今からとても楽しみです。

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>>気になる特別公演「真田風雲録」の詳細はコチラ!

そんな内藤先生も出演!
今日は、大阪芸術大学グループのラジオ番組「大阪芸大スカイキャンパス」の放送日です!

パーソナリティは大阪芸術大学副学長の塚本英邦先生。
さらに、本学映像計画学科(現・映像学科)出身の人気映画監督で映像学科教授の田中光敏先生と、舞台芸術学科出身の演出家で劇団「南河内万歳一座」座長・舞台芸術学科教授の内藤裕敬先生が、交替で出演されます。
そして、毎回さまざまなジャンルで活躍する大阪芸大グループ出身の著名な卒業生たちを月替りでゲストに招き、楽しいトークを繰り広げます!!
第一線に名を馳せるクリエイターたちのリアルな声を聴くことができる番組内容となっています!

今日のゲストは先週に引き続き、舞台芸術学科卒業生で俳優の橋本じゅんさんです!

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1996年に「劇団☆新感線」を休団され、1年間イギリスで過ごした後、再び「新感線」での活動に戻られたという橋本さん。
それからは「新感線に骨をうずめよう」とまで思われて、一直線に役者の道を歩んで来られたそうです。
そんな橋本さんに、2010年、転機が訪れます。
「役者を続けられないかも知れない」とまで思われたそうですが、何があったのでしょう…?
また、橋本さんの今後の目標や、夢を追う若者に向けたメッセージも、お聴き逃しなく!!

「大阪芸大スカイキャンパス」
6月20日(月)20:30~21:00 オンエア
ラジオ大阪(OBC)1314

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年6月16日

大阪・未来創造プロジェクト始動!!

6月5日(日)、「大阪・未来創造プロジェクト」が始動しました!

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このプロジェクトは、大阪芸術大学大阪・光の饗宴実行委員会が共同事業として実施するもので、大阪芸大の学生と高校生たちが、「OSAKA光のルネサンス2016」のメインプログラムの一つである「大阪市中央公会堂プロジェクションマッピング」の作品を制作し、発表・発信していくというものです。

「OSAKA光のルネサンス2016」
開催期間:平成28年12月14日(水曜日)から12月25日(日曜日)まで 17時から22時まで
※プレビュー点灯期間(一部コンテンツのみ)
平成28年11月20日(日曜日)から12月13日(火曜日)まで 17時から23時まで

総合プロデューサーには、大阪芸術大学客員教授の村松亮太郎先生が就任!!
村松先生は、東京駅の3Dプロジェクションマッピング「TOKYO HIKARI VISION」演出をはじめ、テレビ・広告・ミュージックビデオ・空間演出など、ジャンルを問わず活躍されています。
そして来年度からは、大阪芸術大学に開設予定のアートサイエンス学科(仮称)で教鞭を取られる予定です。

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この日は、先生と学生、高校生、そして大阪・光の饗宴実行委員会の方々などを含めた、関係者全員の顔合わせが行われました。

「僕と君たちの間に境目をつくりたくないし、境目はないと思う。
今回のプロジェクトでは、僕が何かを教える訳じゃない。自分たちでつくるんだよ。みんなでゼロから何かつくっていこう」と話された村松先生。

先生は、いろんなゼロが掛け合わさることで無限大の可能性が広がると考えられており、
アートとテクノロジーの可能性を込めて「0×0=∞(ゼロ×ゼロ=無限大)」という言葉を使われています。
「”モノをつくるって、ゼロから創造するってどういうことなのか?”ワークショップを通じて考えよう!」
先生のそんなメッセージに、学生や高校生たちは真剣な表情で耳を傾けていました。

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村松先生からの話があった後は、参加者全員が一人ひとり自己紹介を行いました。

「映画やミュージックビデオなどの映像制作に興味があり、プロジェクトへの参加を決めました」と話した学生もいれば、
「空間デザインをしたくて大阪芸術大学に入りました。旅行が好きで、外国に行った時にその国々の空間を感じるのが好きなんです」という人、
「テーマパークに興味がある」「音楽ライブが好き」「食器が好き」「ファッションが好き」など、さまざまなことに関心を持つ学生たちが集まっている模様。

また、高校生からは「デザインをやりたい」「3DCGに興味がある」と言った声があがりました。

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最後には、ディスカッションが行われ、今後どのような作品をつくっていきたいのか、アイディア出しが行われました。
まだまだ出発点、これからの展開が楽しみです。

昨年開催された「OSAKA光のルネサンス2015」の来場者数は、約272万人にのぼったそうです!
今回のプロジェクトのポイントは、これだけ多くのお客さんに見てもらえる作品をつくるという点です!!

「多くの人が自分の作品を見るってどう?」という先生の問いかけに、「ちょっと怖いです」と返した学生もいました。
でも、何かを”表現する”ということは、”誰かに何らかのメッセージを伝える”ということですよね。
歴史のある大阪市中央公会堂を活かしたアイディアで、クオリティ・芸術性の高い作品をめざして頑張ってください!

次回のワークショップは、6月19日(日)オープンキャンパスの日に行います。
このブログでも、大阪・未来創造プロジェクトの模様を追っていきます!

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オープンキャンパスペシャルプログラム
村松亮太郎先生 特別講義「0×0=∞ プロジェクションマッピングの可能性」も併せてチェック!!
>>大阪芸術大学オープンキャンパス

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年5月25日

5/22(日)オープンキャンパス2

前回の記事の続きです!

大阪芸術大学オープンキャンパスの様子をお伝えしていきますね。

文芸学科では、活版印刷体験が行われていました!
普段パソコンで文字を打つ時、フォントの種類やサイズを変えたり、文字間や行間を調整したりしますよね?
活版印刷では、そういった作業をアナログで、活字を一文字ずつ選んで組み合わせて印刷するんですよ!

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こちらは、音楽学科卒業生で日本のテルミン奏者の第一人者である竹内正実さんと、そのグループによる演奏会の様子です。
演奏者たちが持っているのは、竹内さんが開発した、マトリョーシカにテルミンを仕込んだ小型テルミン「マトリョミン」という楽器。
手を近づけて楽器との距離で音程を作るのですが、触れなくても音が鳴り出す光景がとても不思議でした!!

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卒業生といえば!9号館前の広場では、芸術計画学科卒業生でイベントディレクターの阿部亜理沙さんによるファッションショーとトークショーが開かれていました!
ファッションショーがどのようにしてできていくのか、モデルとの打ち合わせから順番に紹介し、最終的に出来上がったファッションショーを見てもらうというプログラム。
たくさんの人が集まっていました!!

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そして、キャラクター造形学科いわみせいじ先生による体験授業。
いわみ先生は、1981年に4コマ漫画専門雑誌「まんがタイム」でデビューされ、その後も4コマ漫画を中心に活躍されている漫画家です。
高校生たちは、そんなプロの漫画家である先生から、キャラクターの描き分け方を教わっていました♪

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大学の中には、和室から洋室までのセットが組まれた映像学科の撮影所もあります!
カメラのレンズ越しに見ると、もうそこには映画の世界が広がっている…?!
また、別の場所では特撮模擬撮影も行われており、さまざまな撮影現場の臨場感が肌で体感できます!!

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写真学科では、プロのカメラマンも使用している一眼レフカメラを使って、キャンパス内の撮影を体験!
初心者の方でも、先生が横について丁寧に教えてくださるので安心です。
どんな写真が撮れたのでしょうか?!

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デザイン学科の校舎である10号館では、いたるところで体験授業や作品展示が行われていました。

私はその中の一つ、「3Dプリンターデモンストレーション」を体験してみました!!
自分自身のフィギュアが作れる体験授業だそうです。

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3Dスキャンを使って、こんな風に身体の形を立体的に読み込んでいきます。
すると…

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すごい!!私の姿がちゃんとデータになりました。
このデータを、3Dプリンターで出力していきます。

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こちらのプリンターは、石膏樹脂パウダーにインクが浸潤して固化する仕組みになっているそうです。
薄く伸ばしたパウダーに、コピー用紙を使って印刷するのと同じようにインクを乗せます。
インクが乗った部分のパウダーだけが固まるようになっています。
その工程を何層も繰り返し重ねていくと、だんだん立体的になっていきます!

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300層以上の印刷(約2時間)後、まわりのパウダーを払うと…中からフィギュアが出てきました!

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すごい細かいところまで再現されています!!

この3Dプリンターの技術は、デザインをする上で、早い段階で完成品に近い形のものを手にできるため、プレゼンテーションやデザインレビューなどの場でも役に立ちます。
デザイン学科には「3D CAD演習」という授業があり、3Dデータ構築の基礎を学習することができるそうです!

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みなさんもぜひ、次回・6月19日(日)に行われるオープンキャンパスにお越しいただき、実際に大阪芸大の魅力を体感してみてくださいね♪