2015年7月22日

第5回 ジャンプSQ. 美大芸大キャラバン

7月7日(火)、本学で「第5回 ジャンプSQ. 美大芸大キャラバン」に向けたネーム相談会が開かれました。

「ジャンプSQ.」は集英社が発行している月刊漫画誌。
少年漫画の他に、少女漫画誌で活躍していた作家の作品や、アニメ・小説などが元になった漫画など、幅広いジャンルの作品を扱っているんですよ。
2年前にもこのキャラバンについてブログで紹介したのですが…読まれた方はいらっしゃいますか?
読まれていない方は、こちらの記事もご覧くださいね!

このキャラバンの魅力の一つは、ネームの段階で相談ができるということ。
漫画原稿に取り掛かる前に、コマ割りやコマごとの構成、セリフ、キャラクターの配置などを大まかにラフで描いたものを、ネームといいます。
普通、出版社に自分の漫画を持ち込む時は、完成した漫画原稿を見てもらうことが一般的ですが、1本の作品を完成させるにはかなりの時間と労力が必要。
エンピツで描いた下描きにペン入れ、ベタ塗り、ホワイトを入れる、トーンを貼る…といった工程を経てやっと漫画原稿が完成するんです。
完成原稿の段階で改善点が見つかっても描き直すのが大変ですが、ネームの段階でアドバイスを貰うことができれば、次の原稿制作にスムーズに移ることができますよね!

これまでのキャラバンでは、本学の学生が最終候補まで勝ち残ってきました。
また、在学中に「ジャンプSQ.」でデビューを果たした先輩がいるという背景もあって、キャラクター造形学科の中では非常に注目されているイベントの一つなんです。

今回のキャラバンには、キャラクター造形学科の学生を中心に、短期大学部と大阪美術専門学校から、合わせて41名の学生たちが参加しました。
ネーム相談会でGOサインが出れば、いよいよ本格的に漫画原稿にインクを乗せていきます。
最終的には、完成原稿を提出して審査を受け、集まった作品の中から一作品がデビューという形で選出されます。

夢の漫画家目指して、がんばってくださいね!!!

投稿:島田(OUA-TV)


2015年7月14日

大阪芸術大学がコードギアスとタイアップ!!

昨日のブログで紹介した、大阪芸術大学の新しいラッピングバス
いつものこちらのスクールバスが…


こんな感じにラッピングされています!!


ラッピングされているのは、「コードギアス」というアニメーション作品です。
2006年10月にテレビアニメ第1期の「コードギアス 反逆のルルーシュ」の放送を開始。
テレビアニメの他に、漫画作品やドラマCD、小説、インターネットラジオやゲームが次々と展開されています。

そして2012年からは、「コードギアス 亡国のアキト」と題して劇場版が5章構成で順次公開されているんです!
今月、ついに第4章の作品が公開されました!
それを記念して、なんと大阪芸術大学がコードギアスとタイアップ!!
このラッピングバスは、タイアップ企画の一つとして運行しています。
学生のみなさん、もう乗りましたか…?

スカイキャンパスでは、明日15日(水)から、”ギアスにまつわる限定展示“を行います!!
さらに、19日(日)には、大阪芸術大学で豪華プロデューサー陣によるティーチインを開催!!
バンダイビジュアル・プロデューサーの湯川淳さんと、サンライズ・プロデューサーの河口佳高さんを招き、キャラクター造形学科教授の高橋良輔先生の司会で進行します!!
入場は無料、10時より整理券を配布致します。

ファンの方はもちろん、アニメーション制作を志すみなさん必見!!
詳しくは、こちらのページをご覧ください。

投稿:島田(OUA-TV)


2015年7月4日

根付に学ぶ国際社会・日本文化

6月17日(水)、本学の客員教授でもあられる高円宮妃久子殿下がご来学され、「国際的な視野を育む -Stepping Stones for an International Perspective- 根付に学ぶ国際社会・日本文化」と題してご講義を賜りました。


妃殿下は中学卒業後に渡英され、イギリスのケンブリッジ大学ガートン・コレッジで人類学・考古学を学ばれています。
また、日本サッカー協会、バードライフ インターナショナル、国際弓道連盟などの名誉総裁を務められ、カナダやドイツ、アルゼンチン、ブラジルなどさまざまな国を訪れ、精力的に活動をされています。

ご講義では、海外に行くことをためらう若者たちに向けて、海外へ足を運ぶことの大切さをお伝えになりました。
「日本の良さを知るためには、日本以外の文化に触れなければ、本当の意味での日本の良さを感じることはできない。」
妃殿下のお言葉をきっかけに、海外に関心を持った学生もいたのではないでしょうか?
日本で過ごしているだけでは気付くことのできない日本の素晴らしさを知るためにも、いろんな国を訪れてみたいですよね。

そして、妃殿下は根付のコレクターとしても知られています。
根付とは、江戸時代、印籠や巾着袋などを腰の帯にさげて携帯するため、紐の先に結わえて使用する滑り止めとして使われていたもの。
現代では、多種多様な素材を使った”現代根付”として再び活発になり、海外でも高く評価されています。

もちろん、ご講義でも妃殿下のコレクションからさまざまな根付作品が紹介されました。
今回のご講義で初めて根付というものを知った学生もいたようです。
素材からこだわり細部にまで気を配って作られた造形は、まさに美術品です!

さらにご講義のあとは、妃殿下と副学長の塚本英邦先生、そして各学科の学生たちで懇談会も開催されました。


学生から飛び出す質問は、やはり根付のことと、海外のことが中心となりました。
妃殿下は一人ひとりの学生の話に熱心に耳を傾けられ、微笑みながらお応えになっていらっしゃいました。
学生たちにとっては大変貴重で濃密な時間になったに違いありません。

そういえばみなさん…芸術情報センターの外壁に大きく掲げられた垂れ幕に気づきましたか?

これは、高円宮妃久子殿下作 絵本「夢の国のちびっこバク」に登場するバクのキャラクターで、大阪芸術大学グループ創立70周年記念のシンボルキャラクターです。
1945年に「平野英学塾」という名前で始まった大阪芸術大学グループは、今年10月15日に創立から70年を迎えます!
グループ70周年についての話題も、またこのブログで紹介していきますね。

投稿:島田(OUA-TV)


2015年6月25日

5つのやくそく ART&DESIGN PROJECT

大阪芸術大学グループは、日本ペイントホールディングス株式会社、公益社団法人 大阪府防犯協会連合会、大阪府警察本部との産官学連携事業「5つのやくそく ART&DESIGN PROJECT」に取り組みました。
「5つのやくそく」とは、子どもたちが犯罪に巻き込まれないようにするため、日頃から適切な防犯行動が行えるよう使われている標語です。

1.一人で遊びません。
2.知らない人について行きません。
3.連れて行かれそうになったら大きな声を出します。
4.誰とどこで遊び、いつ帰るかを言ってから出かけます。
5.お友達が連れていかれそうになったら、すぐに大人の人に知らせます。

この標語を掲載したパネルポスターを製作するため、大阪芸術大学グループの学生を対象に、コンペティション形式で原画を募集。
デザイン学科やキャラクター造形学科、美術学科、写真学科、芸術計画学科、通信教育部や短期大学部、大阪美術専門学校の学生たち112名から作品が集まりました。
ポスター原画審査員には、デザイン学科教授の野間夏男先生、キャラクター造形学科准教授の林日出夫先生などが参加され、独創性やテーマの理解度、スキルなどを総合的に評価されました。

そして、以下のような結果となりました。

最優秀賞 芸術学部デザイン学科 川崎奈津美さん
特別賞 芸術学部デザイン学科 甲田眞子さん
優秀賞 芸術学部デザイン学科 江崎栄花さん
芸術学部デザイン学科 山下真世さん
芸術学部キャラクター造形学科 澤田美緒子さん
短期大学部デザイン美術学科 木下美優さん
通信教育部美術学科 大地泰輔さん


大阪府警察本部 府民安全対策課長よりの感謝状

見事最優秀賞に輝いた川崎さんの原画をもとに製作されたポスターは、6月より順次、大阪府下の国公私立小学校約1,000校に贈呈されています。


大阪市立大淀小学校でのポスター贈呈式(日本ペイントホールディングス㈱撮影)


川崎さんの作品は、日本ペイントホールディングス製品であるペンキュアという水性塗料と、アクリルガッシュを用いて描かれています。
5つのやくそくにある事柄はどうしてもイメージが暗くなりがちですが、川崎さんはあえてカラフルに見せることで、直接的に怖い印象を与えない工夫をしたと言います。
ポップになりすぎず、かと言って暗くは見せない表現が難しかったそうです。
審査員からの講評でも、「暗くなりがちな情景を彩度の高い明るい色調で統一し、子どもたちの視線を捉えるアイキャッチャー効果が期待できる」「親しみやすいキャラクター」と述べられています。

本プロジェクトのプログラムディレクターを務められた芸術計画学科准教授の谷悟先生は、
「生徒・保護者・教員・地域住民がこのパネルポスターを囲み、防犯についてコミュニケーションを深めたり、各エリアに潜む危険なスポットを探るフィールドワークを実施するなど、自主的な活動が展開されることを期待したい」
と話されました。

投稿:島田(OUA-TV)


2015年6月11日

スカイキャンパスでオロビアンコのジャコモ氏特別講義!

みなさん、オロビアンコというブランドをご存知ですか?
イタリアのバッグブランドで、素材やパーツまでもこだわり抜いて製作されたバッグは、世界中の人々から愛されている逸品!
鞄以外にも、小物や靴、さらにはワインといった食品など、幅広く展開しています!

このオロビアンコを立ち上げたのは、イタリアのジャコモ・マリオ・ヴァレンティーニ氏。
ジャコモ氏は、ファミリービジネスで経験を積んだ後、1976年にシドニーでインテリアデザイン会社を起業。
多くの海外マーケティング経験と専門資格を取得し、デザイナーとしてのクリエイティブマインドを鍛え抜きました。
1996年、イタリア・ミラノでオロビアンコを設立。
チベット地方では貴重なものとされている”カシミヤ山羊”を”白金”と読んでいたことから、イタリア語を使って「ORO(金)」「BIANCO(白)」と命名されたそうです。
鞄とは「移動するその人の生活空間である」という考えのもと、機能性を持ち、個々のライフスタイルに密着した鞄を作ることをコンセプトとしています。
また、「made in Italy」にこだわって、厳選された素材の特性を活かしたデザインやアイテムの豊富さ、イタリアの革職人の技術を最大の武器にしたブランド作りをされました。

5月31日、スカイキャンパスでは、そんなジャコモ氏を招いて特別講義が開かれました!
哲学がなければデザイナーになれない「私のデザイン哲学」』と題した今回の特別講義。
会場には、デザイン学科の学生はもちろん、日頃からデザイナーとして活躍されている一般のお客様も集まりました。

オロビアンコでの実例やジャコモ氏の経験を元に語られるデザイン哲学は、聴き応え抜群!!
また、ジャコモ氏は大変気さくな方で、距離感が近いのも魅力的でした。

講演では、新しい素材によってデザインの可能性を広げるという話や、職人とデザイナーの関係などが話されました。
ジャコモ氏の言葉の中で印象的だったのは、「デザイナーの経験からデザインは生まれる」ということ。
その経験とは、単にデザインの経験という意味ではなく、これまでの人生でどんなものを見てきたか、どんな人と関わってきたか、どういうライフスタイルで育ったのかなどが、デザインに表れるということだと思います。

また、講演のあとには、総合デザイナー協会DAS理事長の嶋高宏さんとデザイン学科長の高橋善丸先生を招いてトークセッションも行われました。
会場に集まった参加者たちからの質問に答える形でデザインのあり方が話され、あっという間に2時間が過ぎてしまいました。

投稿:島田(OUA-TV)