2008年5月23日

高円宮妃久子殿下 [鳥の写真]展

もう、ご覧になりましたか。514日(水)から、なんばパークス7階のパークスホールにて「高円宮妃久子殿下[鳥の写真]展」を産経新聞社とともに開催しています。
高円宮妃久子殿下 [鳥の写真]展
高円宮妃久子殿下は国際環境保護団体「バードライフ・インターナショナル」の名誉総裁も務めておられ、本学客員教授として昨年度の講義では鳥の美しさや地球環境保全についてもお話しいただきました。そして、妃殿下の自然の中の命の貴さ美しさを未来に伝えていきたいと言う思いを多くの方々に共感していただこうと、妃殿下ご自身が撮影された鳥の写真の展覧会を企画しました。
高円宮妃久子殿下 [鳥の写真]展
本年1月に間宮吉彦先生、森川潔先生の元にデザイン学科の学生有志が集まり、プロジェクトチームを立ち上げました。2月には学生達と先生方が高円宮家に参邸して、妃殿下に会場模型を前に展示構成をはじめ様々なプランをご説明させていただいただき、妃殿下からも数々のアドバイスをいただくことができました。
高円宮妃久子殿下 [鳥の写真]展
学内においてもポスターなどのデザインは松井桂三先生に、会場に流れる環境音は小山保広先生に協力していただくなど、多くの方々に助けていただきながらこの展覧会を作り上げました。
高円宮妃久子殿下 [鳥の写真]展
会場には妃殿下が撮られた写真82点を展示し、楽しい仕掛けも用意しています。21日(水)、22日(木)には写真学科の2回生と1回生が見学に訪れ、鳥たちの愛くるしい姿を捕らえた写真に思わず声を上げていました。
高円宮妃久子殿下 [鳥の写真]展
28
日(水)まで開催していますので、なんばパークスまで足を運び、鳥たちの愛くるしい表情をとらえた写真の数々を楽しみながら地球環境保全のことも考えていただければと願っています。是非ご来場ください。

●高円宮妃久子殿下[鳥の写真]

会場:なんばパークス7階 パークスホール

会期:514日(水)→28日(水)無休

時間:午前11時→午後7時(入場は午後630分まで)

入場料:

一般500円(65歳以上は400円)

高校生・大学生300

中学生以下及び障害者の方(介護者1名含む)は無料

投稿者:博物館事務室


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2008年5月5日

西岡恵子 展

今日から大阪・西天満「Oギャラリーeyes」で始まった『西岡恵子 展』に行ってきました。
西岡恵子 たまりに沿って溶け合うもの
西岡恵子さんは2006年度(20073月)の卒業生です。卒業制作で初めて見たときの西岡さんの作品は強烈なインパクトがありました。離れて見るとただグレー一色で描かれた抽象画にしか見えないその作品が、近づくにつれ更にキャンバスに吸い寄せられるような不思議な力を持った作品でした。
西岡恵子 たまりに沿って溶け合うもの
今回の展覧会に展示されている6点も、結果的に至近距離で鑑賞してしまうことになりました。「あれ!今、動いたんじゃないかな?」、細かな花の文様は気付かないうちに増えているのではないかと錯覚してしまいます。キャンバスの大きな作品ほどそんな印象を受けます。文様から文様が生まれて勝手に増殖していくような動きを感じます。
西岡恵子 たまりに沿って溶け合うもの

会場に設置されている西岡さんのコンセプトシートを紹介します。

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人が生活する中に存在してきた文様。
それは私にとって身近なものであった。

日本画に触れ、様々な文様を描き始めた。
描き進めるにつれ、何故か花だけが残った。
しかし花を画面に埋め尽くすという行為を繰り返すにつれ、描くという行為から線を引く行為へと関心が移行した。
  出発地点から最終地点まで線を引く。
  そしてその線と線とが結びついていく。
私は均一性を避け、密度やリズムを変化させ、大小様々に描く事により揺らぎのある画面を表現したい。
                                              西岡恵子
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在廊されていた西岡恵子さんに作品のことなどお話を伺うことができました。高校時代に1年間やったことのある日本画の中で着物などの文様に触れる機会があったのだとか。西岡さんの作品のスタイルはそこが起源になっているそうです。大学1年生の基礎の授業で日本画にも再び興味を持っていましたが「日本画じゃないな」って気付いて、2回生の後期から「構想クラス」で制作をするようになったそうです。西岡さん曰く「2回生の終わりから(このスタイルに)戻った」とおっしゃっていました。
西岡恵子 沁み入る隅から繋ぎ目へと
使用しているペンについて聞いてみたところ、はじめはハイテック(水性)というペンで描いていたそうですが、にじまないペンを探して今は「タチカワ」というブランドの製図ペンを主に使っているそうです。大きな作品には4本から5本のペンを使うこともあるそうです。また、卒業制作で描いたサイズ(18001800?)でも、製作中のミスタッチはほとんどないそうでその集中力にも大変驚きました。「ずっとコレを描いているので手が勝手に動くんです」って笑ってお話してくれました。(スゴイっ!)
西岡恵子 沁み入る隅から繋ぎ目へと
「遥かな光の一点を」「霧散した音の先から」「やすらう実に沈むなら」「光の微かな呼吸でさえも」「鼓動の深さに浸透するもの」「路地の果てが霞むまで」など、西岡さんの作品にはどれも詩的で素敵なタイトルがつけられています。普段の生活の中で気になった言葉を溜めておいて、コラージュするように組み合わせていくのだそうです。言葉の意味そのものより、言葉の持つイントネーションやリズムなどを大切にして作品にあうタイトルを探るのだそうです。

是非、会期中に「Oギャラりーeyes」に足をお運びください。
●西岡恵子 展
2008
55日(月)→510日(土)
11
001900/土曜日 1700まで
O
ギャラリーeyes:
大阪市北区西天満4-10-18石之ビル3FTEL/FAX 06-6316-7703
[URL]http://www2.osk.3web.ne.jp/~oeyes/

[E-mail]oeyes@osk4.3web.ne.jp

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2008年4月29日

FUNKY802 digmeout EXHIBITION 2008

現在、大阪・御堂筋の心斎橋界隈では「MAG」(御堂筋アートグランプリ)という大きなプロジェクトが進行中です。今後の大阪の未来を担う若手のクリエーターを発掘し、御堂筋をステージとした新しい「エンターテイメント」のソフトや人材を創出することを目的にして、SOUNDDESIGNARTDANCEFASHION、の5つのジャンルのコンペティションが行われ5月にグランプリが決まります。そのMAG511日)に先立ち、412日から大阪の街をアート一色に染めようとあちこちのショップやカフェでアートイベントを行う「SHOP ART EVENT」などが行われています。

そんな心斎橋で今日からスタートした「FUNKY802 digmeout EXHIBITION 2008」に行ってきました(MAGとは別のアートプロジェクトです)。場所は南船場「drapeau EXHIBITION SPACE」(ドゥラポ エキシビジョンスペース)というところです。FUNKY802 digmeout EXHIBITION 2008
以前のブログでも何度か紹介しましたが、大阪のFM局「FM802」が展開しているアートプロジェクト「digmeout」。「digmeout」は“私を見付けて!”っていうニュアンスだそうです。まだ見ぬ若き才能を発掘するこの展覧会は今年で13回目。一般的に若手アーティストの登竜門的な存在として認知されています。審査の結果、最終的に選ばれたアーティストはFM802のビジュアルアーティストとして活動していくほか、digmeoutが行う企業コラボレーションをはじめとした各種アートプロジェクトにも参加していくことになります。この「digmeout」今までにも大阪芸術大学の卒業生の方がたくさん「ディグミーアウト」されています。
FUNKY802 digmeout EXHIBITION 2008
今回887点の中から最終的に残った12名のアーティストの中に、2人の卒業生が選ばれていました。yum(ユム)さんとyokoboxxx(ヨコボックス)さんです。展覧会会場にはそれぞれのアーティストのコーナーにパソコンが設置されていてインタビュー映像を視聴することができます。
FUNKY802 digmeout EXHIBITION 2008
(↑チラシの裏面から転用させていただきました。)

yumさんはインタビューの中で「既にディグミーアウトした知り合いがいまして・・・」と今回の応募のきっかけをお話されていました。これはひょっとしてZAPonさんのことなんだろうか。また「ウォークマンなしでは出かけられないくらい自分にとって音楽は大切で、特に自分の制作はヒップホップのコラージュ的な要素から影響を受けています」とコメントされていました。実際にイラストを描き始めてまだ半年ぐらいだというコメントは結構意外でした。また「現代アートとイラストレーションの境目」についてのコメントの中では今後の活動への方針も含め、ご自身の制作に対する考え方をお話されていました。
>>>yumさんの紹介

yokoboxxxさんは、卒業後一旦ゲームメーカーで仕事されていたという経歴をお持ちで、アーティストの集合体「StrangeGaRhythmon」を率いるアートディレクターとして活躍されています。インタビューの中では「絵画や写真、グラフィック、プロモーションビデオなど目に入ったものは全部消化したい」そんな思いをもって制作活動をされてきたことをお話されていました。また「子供のころから家にMTV(ミュージックTV)がひかれていて数々のプロモーションビデオから影響を受けた」、「映像制作をしていきたい、映像への思いを抑えられなくなった」「イラストを描くのは速いですよ。10分ぐらいあれば。速くキレイな線を描きたいんです。」と話されていたことが印象的でした。
>>>yokoboxxxの紹介

在校生の皆さん、是非この機会に先輩方の活躍を生で見に行ってください。
●「FUNKY802 digmeout EXHIBITION 2008
4
29日(tue)→56日(tue) 10001900
大阪・南船場「drapeau EXHIBITION SPACE」にて

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2008年4月22日

コムニカビリタ 第一弾オープン!!

本日から近鉄阿倍野橋「HOOP」1階オープンエアプラザで、comunicabilita(コムニカビリタ)がOPENしました。
コムニカビリタ OPEN オープン
「意欲的な学生にもっとチャンスを」という思いから生まれたデザインショップです。20代前半の女性をターゲットにして生活空間にマッチする雑貨やアクセサリーなどのアイテムを在校生が制作したしました。遊び心が詰まったアイディア商品を世に送り出そうという企画です。
コムニカビリタ OPEN オープン
そんなコムニカビリタの第一弾、今回の期間限定ショップ(展示即売)の様子を取材してきました。
11:00のオープンから結構たくさんのお客様が集まっていて、好調です。このままの勢いでは売り切れてしまうのでは・・・?とちょっと心配でした。聞いてみたとこと商品はたくさん用意してあるそうで、期間中の再生産も予定しているとのこと。
コムニカビリタ OPEN オープン
当初、それぞれのクリエイターが思い思いに制作をしていたので、「HOOP」の方からは「もっと統一感を出すようにっ!」と指導され、商品の制作からやり直すようなこともあったようです。そんな様子が4月17日の新聞にも掲載されていましたが、学生さんたち結構頑張っています。

代表の西井有香さんは「大阪では事業の見直しにより、数々の文化施設売却の案が進んでいます。アートを志す私達学生としては、若手のクリエイターの発表の場を少しでも多く、この大阪に増えればと願っています」とおっしゃっています。
コムニカビリタ OPEN オープン
将来的には一企業としてブランド化も視野に入れている「コムニカビリタ」。今後は年に2回程度定期的にこういったショップをオープンさせる予定だそうです。阿倍野のお出掛けの際は、是非足を運んでみてください。
*コムニカビリタの売り上げの一部は大阪府の文化振興基金に寄付される予定です。

●期間限定ショップ「comunicabilita –paint room-
  2008422日(火)→56日(火)
  11002100(最終日は1800まで)
  近鉄阿倍野橋「HOOP1階オープンエアプラザにて
●コムニカビリタ ホームページ
http://comunicabilita.hp.infoseek.co.jp/

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2008年4月5日

グループ展 『線 -SEN-』

以前のブログ(2008-02-25で紹介したBodaiju-Caféに行ってきました。
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1日から工芸学科テキスタイルデザインコース生、4人によるグループ展『線 –SEN-が開催されています。
線 -SEN- テキスタイル・染織コース グループ展
ちょきさん、たくるさん、宇野方斎さん、Yuiさんの4人はそれぞれ技法は違いますが、「線」から生まれる作品を制作することを共通点として集まり、今回のグループ展が企画されたそうです。(DM裏面の説明より)
ちょきさん、たくるさんは現在4年生、宇野方斎さん、Yuiさんはこの春、大阪芸術大学を卒業されました。こうして違う学年同士が、年齢とか、先輩後輩とかの垣根なくアートで繋がっているっていいことですね。お互いがお互いの表現を尊重しあっていたり、刺激をうけあったり。

Bodaiju-café
の店内には4人の作品がカフェの空間に違和感なく展示されています。

線 -SEN- テキスタイル・染織コース グループ展
宇野方斎さんの作品は卒業制作でも拝見したことのあるもの以外にも数点あり、ガラス面に展示されているものは近くで見たり、少し離れたところから見たりするとその面白さがわかります。
線 -SEN- テキスタイル・染織コース グループ展
Yui
さんの作品も以前拝見したことがありましたが、そのときとはまた違った作風でした。伝え聞いたところ、今回のような作品が本来のYuiさんの作風だとか。
線 -SEN- テキスタイル・染織コース グループ展
店内には、ちょきさんがいらっしゃいました。メインとして展示されている大きな新作は目を惹きます。春らしい鮮やかな色彩は、宝石のオパールが見る角度によって翠色(みどりいろ)に輝くときのような色とやさしいピンクの色などで表現されています。ぐっと近づいて見てみると、細かい線のタッチで描かれています。画材はアクリルガッシュなのだそうです。
線 -SEN- テキスタイル・染織コース グループ展
比較的店内がすいている時間帯行ってみましたが、他のお客様の手前、ベストアングルで写真を撮れなかったので、作品の雰囲気がちゃんと伝わるか心配です。線 -SEN- テキスタイル・染織コース グループ展
たくるさんの作品は至近距離で見てみてください。
是非、お店にいってアートな空間全体を味わってください。

●「線 –SEN-
2008.04.01
tue)→13sun) 11002300
Bodaiju-Café
梅田扇町公園店にて
(大阪市北区神山町1-5扇町公園ビル1F TEL.06-6361-3303
HP〕 http://www.bodaiju-cafe.com/
MIXI〕 http://mixi.jp/view_community.pl?id=1533362

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