2011年3月16日

名取洋之助写真賞激励賞 奨励賞受賞 中塩正樹

  

みなさんこんにちは、ゲイブルです!!今日は投稿ブログを紹介します!! 
中塩正樹さん(写真学科08卒) 名取洋之助写真賞展が2月25日から3月3日まで富士フイルムフォトサロン大阪で行なわれました。そのコンテストで中塩正樹さん(写真学科08卒)が激励賞を受賞されました。
 中塩さんのドキュメンタリー写真は、地元のお祭り司祭事を行う様子を、被写体に密着し迫力のある作品となっていました。  
 作品は、神事ごとにかかわる祭りの様子が参加する人々の表情とともに撮影されています。ドキュメンタリー写真では、登場する人物の表情により観者は感情移入し対象物や写真家と共有することができるのですが、神事ごとの祭りは本来、神々や超越した存在者あるいは自然などの精神交流であり、日常の私達の喜怒哀楽の表情では捉えきれないものがあると中塩さんの作品をみて感じる事が出来ました。
 
 このコンテストは若手が中心のコンテストですので学生の皆様も公募してみてはいかがでしょうか。
 
社団法人日本写真家協会 http://www.jps.gr.jp/index.html
 
報告 加藤隆明 芸術計画学科講師

2011年3月15日

富山県砺波市美術館 「至高の精神」展

     

 皆さんこんにちは、ゲイブルです!今日は投稿ブログを紹介します!!

 以前このブログに投稿されました杉本積さん(芸術計画卒/院修士終了)の企画を見学にいきました。杉本さんの企画は地元のアーティストを紹介する「至高の精神」で今回は12回目を迎えます。「視覚光学」展の会場は2部屋に分かれており、会場内は暗転状態でした。

 1つの会場には、1辺60センチ程度高さ2メートルを越える四角柱が2体あり、それが異なる回転速度を持って静かに動いていました。2体の鏡の四角柱とも床から150センチぐらいの所から光が投影されており、その光が直接壁に映されたり互いの鏡に反射されたりし、意表をつく光の軌道を作っていました。

暗転状態でした・・・

真っ暗で何も見えません・・・

 もう1つの部屋では鏡でできたオブジェがあり、そこに会場に入る時手渡された懐中電灯を、鑑賞者が自らその鏡のオブジェに当て光の軌跡を見る作品です。

キラキラしていてとっても幻想的ですね!ミラーボールみたい!!
 

 

卒業生の方が活躍しているのをみると、嬉しいですね!
 この会場で大阪芸術大学卒業生と出会えました。

 写真左 たがゆうこ(芸術計画卒・アーティスト)中央 杉本積(美術館学芸員) 写真右 広田郁世(美術学科専攻科卒日本画)
たがゆうこさんは現代アートで日本のみならずヨーロッパでも作品を発表しています。
広田郁世さんは前回の「至高の精神」11の出品作家でこのシリーズの今まで最高の来場者を集めた日本画のアーティストです。
 
報告 加藤隆明 芸術計画学科講師
 
 

2011年3月14日

金津創作の森「酒の器」展 アートプロダクトユニットAN銀賞受賞

みなさんこんにちは、ゲイブルです!今日は投稿ブログを紹介します!

なんだか一杯やりたくなっちゃいますね!!金津創作の森「酒の器」展 
アートプロダクトユニットAN銀賞受賞


 この展覧会は「おいしいシーンをカタチにする」をテーマに1月22日から3月6日までの期間、福井県金津創作の森で行われました。会場では入賞7点入選171点が展示され、どの作品(器)も技術力と表現力の高さが伺われました。
 今回の展覧会では、美術学科と工芸学科の教員によるアートプロダクトユニットANさんの作品「竹」‐直‐が銀賞に選ばれました。

 
 
 
 
 展示されている作品の多くは、陶器、ガラスなどの素材により制作されていますが、ANさんの作品は自然の竹を利用し、素材本来の姿をそのまま生かしたデザインになっていました。すくっとし凛とした印象を受けるこの器には、日本の美意識の一つである侘びの精神が感じ取られ簡素でできるだけ人の手を入れないような器に見えました。そのような特性のためか会場では、鑑者の目を留めさせられる器となっていました。

「和」の雰囲気が漂っています!  侘び寂の精神が感じられます!  お家にこんなオシャレな器があったら・・・

報告 加藤隆明 芸術計画学科講師

 

2011年3月10日

上瀬留衣個展

     

 皆さんこんにちは、ゲイブルです!今日は投稿ブログ紹介します!

 上瀬留衣(2009年度芸術計画学科卒)の展覧会が、阿倍野区にある「ギャラリー流流」にて開催されるのでお知らせします。
 前回の展覧会(2010年11月9日の記事)では”Living sculpture/生きた彫刻”作品を展示しましたが、今回はドローイング作品を出品する予定です。彼女のドローイングは渦巻きや網目状の線をペンで描いていくもので、その密度の抑揚と細部の関係によって平面を埋めていく作業です。そこではAutomatism/自動筆記の要素と構築の意図が平面上で拮抗する状況が生まれ、そのような拮抗の生じる場としての平面という捉え方が可能になります。これは抽象表現主義やアクション・ペインティングに通じる思考ですが、ジェンダーや現代的嗜好など、それだけにとどまらない問題が彼女の作業には含まれています。ご覧いただければ幸いです。

是非お越しください!色々なメッセージが伝わってきますね・・・。
 


上瀬留衣
場所:ギャラリー流流
会期:2011.3/19[sat]-3/29[tue] 水・木・金曜休廊
時間:11:00~19:00

作家連絡先 tonkatsukun@gmail.com
ギャラリーHP:http://ru-pe.com/
流流Blog:http://nikkiruru.exblog.jp/
MAP:http://ru-pe.com/www/pages/g-ac.htm

投稿:芸術計画学科 大橋勝先生



2011年3月9日

陶芸の提案2011 Ceramic Propsition

      

 みなさんこんにちは、ゲイブルです!今日は投稿ブログを紹介します!!

 2月14日から26日までギャラリー白、白3陶芸の提案2011 Ceramic Propsitionが行なわれました。このグループ展には一色智登世さん(07博士前期終了)金理有さん(06修士修了)高間智子さん(06院研究員終了)増田敏也さん(99工芸学科卒)山本朱さん(短大工芸卒)5名の方が出品されていました。
このグループ展の意図(コンセプト)について展覧会テキストを見てみます。

こんなかわいらしいものまで!! 

  陶芸でなければ表現できないものを模索しながら、陶芸に語らせることをしない制作。残されること「美術」なるものに憧れることなく「使い手」に向けて表現し続けること。それこそ現代において陶芸ゆえの提案となり得る指向性かもしれない。残されたものがその文化の現在を映し残すことを忘れない限り、未来における堅牢な遺物をもたらすことができるに違いない。   

中谷至宏(元離宮二条城事務所 担当係長 学芸員)
 
 テキストの最後だけの抜粋で不十分ではありますが、今回の展覧会の意図は十分理解出来ると思います。
 

工芸と一口にいってもいろいろなものが作れるんですね!!
 私の拙い工芸の知識ですが、この提案を考えてみます。過去にアートは純粋芸術(ファインアート)と応用芸術と区別されていました。工芸は応用芸術領域で純粋美術に憧れてきたという歴史があります。これを象徴する様に陶芸には陶彫という言葉がありこれは陶器の彫刻のことです。彫刻は純粋美術でありハイアートでもありました。その文脈で陶芸を捉えようとし彫刻という名前をつけ、応用芸術から純粋芸術に自らの芸術性を自己言及していくことになりました。そこで大きく変化したのは、純粋に視覚に訴える作品となった時、陶芸特有の「作家―作品―使い手」の関係が消滅したのではないのでしょうか。今回の「陶芸の提案2011」では、そのような問題提起がなされていると思います。そして現代における「使い手」とは何だろうか、そのような視点から作品を鑑賞品してみました。
 このテキストを読んで、過去にピーター・ヴォーコス展を鑑賞した事が思い浮かんできました。

春らしい作品ですね!  これは一体・・・?  まるで生えてきたみたい・・・!

報告 加藤隆明 芸術計画学科講師