2018年8月6日

新たな創造のきっかけを Melting Pot 2018

本日は学外で開催中の素敵な展覧会をご紹介します♪
 

工芸学科金属工芸コース 在学・卒業生による作品展「Melting Pot 2018」
堺市にある「ギャラリーいろはに」で開催中です。
 

今年は在校生20名、卒業生・教員31名 総勢51名の作品が勢ぞろいしました。
 

とても明るい空間のギャラリーです。展覧会では金属工芸以外の表現方法を使った作品もあり、多様な作品を見ることができます。

展覧会タイトルの「Melting Pot」は坩堝(るつぼ)という意味。
現役の学生とこれまでに卒業された先輩方ともう一度坩堝のなかに集い、一つの塊になって新しい何かを創り出すきっかけを目指されています。

会場にいた在校生に今回の展覧会に参加してみた感想を聞いたところ、「先生がたや卒業生の作品については、技法や展示方法などとても勉強になった。逆に下級生の作品を見ると、自分はこの頃こんな作品は作れなかったと少し嫉妬を感じる。」とのこと。
お互い良い刺激となっているようで、この展覧会の目的どおり、ここからまた新たなものが創りだされるかもしれません。

 

金属工芸にはさまざまな技法があります。作品を作るに当たっても金属の配合を変えて色味を調整したり、違う素材と組み合わせたり。そんな幅広い技術が見られる展覧会になっています。

会期は残り少なくなってきましたが、みなさま是非お立ち寄りください♪

 

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「Melting Pot 2018」
金属工芸 在校生・卒業生による作品展
2018年7月27日(金)~8月8日(水)
11:00~18:00(最終日は17:00まで・木曜休)
ギャラリーいろはに
大阪府堺市堺区甲斐町東1丁2-29
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投稿:中村(企画広報部)


2018年7月25日

特撮のDNA展 明石上陸!

本日のブログは、学外の展覧会のご紹介です。

明石市立文化博物館では先日7月14日(土)より、「夏季特別展-特撮のDNA展 平成に受け継がれた特撮“匠の夢”」が開催されています。

日本が世界に誇る「特撮」(特殊撮影技術)。現在はCGを駆使したものが主流になりつつありますが、それまではミニチュアや映像トリックを用いた作品が主流でした。
本学でも映像学科では、日本映画界で継承されてきたアナログ特撮の発想法・技術法を学ぶ授業も行っています。
この展覧会は、そんな特撮作品に登場するヒーローや怪獣、乗り物や兵器などの造形作品を間近でみることができるのです!

ゴジラファンや特撮ファンだけではなく、とてもワクワクする展覧会なのです。

せっかくなので、展覧会の雰囲気を少しだけご紹介したいと思います♪

   

1階特別展示室では怪獣大戦争の小道具、超星神グランセイザーのマスク他、幅広い特撮作品に使用されたものが展示されています。

 

2階ギャラリーはゴジラシリーズ作品が中心の展示です。

入ってすぐには、ゴジラシリーズのポスター!
映像学科、学科長の大森一樹先生が監督をされた作品や、元教授の川北紘一先生が生前に特技監督をされた作品のポスターもあります♪
見たことのある作品はありますか?

そして!ゴジラの表皮もありました!
作り方を説明しているコーナーですが、実際に触れます!

そしてこのゴジラ。
「平成ゴジラ」「川北ゴジラ」と呼ばれ平成ゴジラシリーズの造形を伝えているゴジラです。

 

実は今回、展覧会には大阪芸術大学映像学科が特別後援しています。
2014に映像学科の教授陣と学生が一丸となって取り組んだ特撮作品『装甲巨人ガンボット 危うし! あべのハルカス』が入り口で上映されているのです。

この作品は、テレビ大阪で4夜にわたって放送されました。装甲巨人ガンボットが入り口横の大阪芸術大学ブースでお出迎えしています♪
土日の上映コーナーは、小さいお子さんたちで一杯になるそうですよ!

本来は目にすることができない特撮映像の裏側や、そこで腕をふるう匠たちの仕事をみに、ぜひ足をお運びください♪

 

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夏季特別展―
特撮のDNA展 平成に受け継がれた特撮“匠の夢”
2018年7月14日(土)― 9月2日(日) 会期中無休
開館時間/9:30~18:30(入館は閉館30分前まで)

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詳細は明石市立文化博物館HPをご確認ください。

投稿:中村(企画広報部事務室)


2018年7月19日

舞台芸術学科特別公演「日本三文オペラ」

今日はのブログは、先日行われました舞台芸術学科特別公演の模様をご紹介します。

公演は7月11日(水)、12日(木)兵庫県立芸術文化センター 中ホールで行われました。
今年の演目は原作/開高健「日本三文オペラ」。脚本・演出は舞台芸術学科教授の内藤裕敬先生です。

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かって、大阪のど真ん中に 35万坪の荒野があった!!!!

アジア最大の軍需工場!
今、それは大阪城公園へと姿を変えた。
当時、そこで・・・・・・。
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戦後の混乱が続く大阪を描いた、作家・開高健氏の小説「日本三文オペラ」の舞台化作品。
時代設定・背景・ストーリーを重視しながら、物語の中に出てくる数々のエピソードを活用、色づけして、誰もが忘れかけていた人間本来の持つエネルギーとロマンを描く、大阪芸術大学舞台芸術学科バージョンの「日本三文オペラ」です!

 


文庫本を手に幻の作家を探す一人の男から、物語がスタートします。
ある路地で出会った女が話す言葉に引き付けられるように入り込んだ先は…
 

   

国有地に入り込み、国有財産である鉄を掘り起こし、運び出し売りさばく。
男はそんな彼らの仕事を成り行きで手伝うはめに―

徐々に警察の手が彼らに忍び寄り・・・
警察たちの手をのがれるため、守衛を抱き込もうと画策。その予行練習を大々的に行います。
 

それも難しく、これが最後と大々的な計画を画策するのですが…。

最後は迫力の警察との捕り物・乱闘シーン!

 
 
実はこの公演、2時間15分なのですが、休憩なしのノンストップ!
人々のエネルギッシな姿を学生たちが演じ、パワフルな2時間15分が繰り広げられました。

 

出演者はほとんどの時間、舞台上に!体力的にもハードな舞台でしたが、全員最後まで走り抜けました。
毎日遅くまで練習をしていた学生達の成長は素晴らしく、表現力も見違えるように。

この公演には3年生を中心に参加していましたが、出演した学生だけではなく、美術や音響、照明を担当したスタッフの学生たちも、本当にお疲れさまでした。

そして、ご来場いただきましたたくさんのみなさま、誠にありがとうございました♪

 
投稿:中村(企画広報部事務室) 


2018年7月9日

「ART OSAKA 2018」に行ってきました!

今年も、大阪芸術大学が「ART OSAKA」に出展しました!


ホテルグランヴィア大阪26階で開催されたこのイベントは、現代美術に特化した日本最大級のアートフェア。
生活空間に近いホテルの客室をギャラリーに見立て、毎年国内外のさまざまなギャラリーが参加して、新人作家から国際的に活躍する著名作家の作品まで幅広く展示しています。
その場で作品を購入することもできるんですよ!

今回、大阪芸術大学は6019号室を会場に、美術学科の卒業生と大学院生、工芸学科の卒業生、そして短期大学部デザイン美術学科客員教授の中西學先生の作品を展示しました。

 

出展者
中西學/矢野茜/綾理恵/関野凜太郎/甲斐沙伽那/森本果呼/福田陸/菱ヶ江真里/川野昌通/三島寛也

 

出展者の選抜は、インディペンデントキュレーターや美術評論家として活躍されている美術学科の加藤義夫先生による審査と、大学の成績や卒業制作の評価、さらには他のギャラリーと比べてレベルが劣らないかどうかも判断材料になっているそうです!

 

会期中は多くのアートファンやコレクターの方々が来場され、たくさんの作品に買い手がついたみたいです。
また、東京のアートフェアへの参加オファーや、貸しギャラリーのオープニングイベントへの協力依頼など、さまざまなところから声が掛かっているとのことでした!

 

このイベントが終わったらそれで終わり、ではなく、「次の」ステップへ繋げるための貴重な作品発表の機会になったようです!!

 

投稿:島田(学生課)


2018年5月29日

日本を代表するクリエイティブディレクターによる最先端の思考法

5月26日(土)あべのハルカスのスカイキャンパスでは、株式会社TSDO代表の佐藤卓さんをお迎えして、マンガデザイン展の特別講義が開催されました。
佐藤さんは株式会社電通を経て、1984年佐藤卓デザイン事務所を設立、「ニッカ・ピュアモルト」の商品開発から始まり、「ロッテ キシリトールガム」「明治おいしい牛乳」などの商品デザインなど、また、NHK Eテレ「にほんごであそぼ」のアートディレクターなど多岐に渡って活動をされています。

今までのお仕事をスライドショーで流しながらのトークなのですが、まずは見たことがある!と思うお仕事が多いのに驚きます。商品からイベントまで、本当にとても幅広く手がけられています。

お仕事の紹介をしてくださっていた中で、佐藤さんは「みなさん。自由と不自由、どちらが好きですか?」と問われました。
私もですが、もちろんみんな「自由」が好きと答るのではないかと思います。
佐藤さんは「もちろんみなさんは自由が好きだと思います。でも、自由は不自由です。」とおっしゃられました。
「自由にしているとだんだん不自由になります。好きなことだけをやっていると、不自由になる。それは、好きな事だけをしていて、自分の作風が固定されていしまうと、その依頼しかこなくってしまう。自分自身の興味も変わることがあるので、その時に身動きができなくなってしまいます。」ということなのだそうです。

確かに自分を表現するものとしては、自分らしさや自分なりの好きな表現というのは大切なものなのかもしれません。
佐藤さんも「学生の間に、夢中になって取り組む、嵌ることはとてもいいことです」とおっしゃられていました。
「ただ、社会人として仕事としての場合は「やりたいこと」ではなく「やるべきこと」は何なのかです。やりたいことは一度横へ保管しておいて、やるべきことをまずは徹底すること」と佐藤さん。
そういう「やるべきこと」の経験が、現在非常にいかされているそうです。

デザイン学科をはじめ、学生も多数参加していた今回の講義。仕事としてデザインや表現をしていきたいと考えている学生の方には、どのように感じてもらえたのでしょうか。

「デザインは繋ぐ仕事です。」と佐藤さん。まだまだ開拓できる、デザインの領域や世界があるそうです。今までの概念にとらわれない考えも広がりもありそうな”デザイン”。どのお話しもとても改めて考えさせられるお話しでした。

マンガデザイン展は6月24日まで開催中です。
イベントもまだまだ開催されますので、みなさま是非足を運んでみてください。

投稿:中村(企画広報部)