2008年8月9日

ラクガキ展

昨日のブログでもお伝えしたとおり学部は夏季休暇に入りましたが、学内では通信教育部のスクーリングや学芸員課程履修者の博物館実習などが行われています。そして学内だけではなく、在校生達は学外でも精力的に活動しています。
ラクガキ展 LINQ展 ギャラリーTAA
今日は北区天神橋のGalleryT A A(ギャラリーティーエーエー)で行われていた在校生の展覧会に行ってきました。『ラクガキ展』と題されたこの展覧会はキャラクター造形学科3回生6人による作品展です。今回もまた展覧会最終日となってしまい、告知効果がありません。申し訳ない。(ちなみに本日、最終日の終了間際にお邪魔しましたが、聞いてみると観に来てくれた人は今日が一番多かったのだそうです。)
ラクガキ展 LINQ展 ギャラリーTAA
DMには「六人六様の『ラクガキ』を通じてあの頃に紙に描いた空想を思い出して見ませんか?ご来館していただいた方々と創るラクガキ展です。」と書いてありました。“あの頃紙に描いた空想”ってフレーズいいですねぇ。8月末に公開の映画「20世紀少年」を連想してしまいました。
ラクガキ展 LINQ展 ギャラリーTAA
会場に入って正面の高い位置にこの展覧会の狙いを「ラクガキのようせい」君が説明してくれていました。「マンガやゲーム、イラストが完成するまでのラグスケッチやラクガキをたくさん見ていただこう」という展覧会なのだそうです。会場の壁面にはびっしりと作品が展示してあり、「ラクガキ」とは名ばかりで非常に完成度の高い作品がたくさん展示されていました。
ラクガキ展 LINQ展 ギャラリーTAA
作品の中には今までに出会った人や聴いた音楽からキャラクターをイメージして絵にした作品があり「かわいい絵」より「カッコイイ絵」を意識して描いたと説明がありました。「音楽が聞こえてきそうな絵」を感じてもらいたい、という言葉が印象的でした。
ラクガキ展 LINQ展 ギャラリーTAA
またA1サイズほどの紙にところ狭しとキャラクターが犇(ひし)めいている作品は、見ごたえがありました。制作された大林隆知さんに聞いてみました。
「キャラクターを発想するときはいつもこのような手法でラクガキから生み出すことが多いんですか?」
「いいえ、通常は(会場の)奥に展示してあるようなスケッチブックに描き溜めておいて、このシーンにあのキャラが使えるなって感じでやることが多いです。」
この大きな作品は1日で完成させたそうです。描き出すときは完成のイメージはなくペンを動かし出すのだとか。例えば犬を描こうとペンを走らせている途中で、犬の毛並みを描いた部分の形が人の髪の毛(頭部)に使えそうだなと思ったらその続きで顔を描いて、胸部、腹部、腕、足と乗り継ぐように連鎖、連鎖でどんどん絵が展開していくのだそうです。出来上がった大きな絵の中から独り立ちできそうなキャラをピックアップして、個性を与え、カラーリングして、作品に仕上げていく様子を今回の展示では紹介してくれていました。お話ありがとうございました。
ラクガキ展 LINQ展 ギャラリーTAA
以前ブログでも紹介ましたが、昨年度キャラクター造形学科では大阪市内のいろんなギャラリーで別々のグループが作品展を行う「ぐるっと展」という企画が実施されていました。その「ぐるっと展」と同様に、今回の展覧会、実は12会場あるうちの一つなのです。「LINQ」という企画で、今回の「ラクガキ展」は2番目の展覧会でした。3番目の「Clown Museum」展は811日から、最後の12番目の展覧会「color6」は12月下旬の開催です。

企画「LINQ」展 展覧会一覧
01)『コローレ!』〔7/28-8/2〕 ギャラリーアンジュ
02)『ラクガキ展』〔8/4-8/9Gallery TAA
03)『Clown Museum』〔8/11-8/16Gallery Koyodo
04)『楽器っ娘』〔8/11-8/16Gallery Koyodo
05)『イラスト展童話の世界』〔8/18-8/23〕 ギャラリー風雅
06)『幻想展夢幻商店街』〔8/18-8/23Gallery TAA
07)『擬人化展』〔8/23-8/29CAFÉ BURG
08)『かけてみる?』〔8/28-9/3〕 ギャラリーキットハウス
09)『エトノス 民族イラスト展』〔9/5-9/10〕 ギャラリーキットハウス
10)『妖怪現代録』〔9/9-9/11SoHo art gallery cafe
11)『PUCHI-みんなのかわいい展』〔9/12-9/14SoHo art gallery cafe
12)『color6』〔12/23-12/28SoHo art gallery café
LINQ展
夏休みに観に行けるものもたくさんあります。在校生、教員、職員、そして受験希望の方々も是非足をお運びください。

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2008年8月8日

特別演奏会 クラッシクとジャズとポップスと&進学相談会

皆さん夏休みを如何お過ごしでしょうか? このブログを見ている方々には「休みなく勉強している」あるいは、「夏休みを存分に楽しんでいる」、いろいろな過ごし方があると思います。大阪芸術大学は8月も休まず活動しています。

学内では通信教育部のスクーリングが行われていますし、学外では特別演奏会・進学説明会が予定されています。特別演奏会は、“クラシックとジャズとポップスと”と題し、明後日8月10日(日)の広島でスタートし8月26日(火)の名古屋まで全国6つの都市で行われます。

本学では、音楽学科でポピュラー音楽、演奏学科でクラシック音楽を学ぶことができます。一見相反するかのように思えるこの2つの音楽を同時に聞けるというのは、本学の領域の広さがなせる技です。そして多彩なゲストと名司会。楽しみは盛りだくさんです。素晴らしいステージが、来場された方の心を打つことまちがいなしです。

8月10日(日)の広島・8月12日(火)の福岡では演奏会と同じ会場で、8月25日(月)高松では演奏会とは別会場のサンポート高松ホールで進学説明会も行われます。本学を受験しようと考えられている方、興味を持たれている方ぜひ進学説明会にもお越し下さい。

特別演奏会
●大阪芸術大学特別演奏会 「クラシックとジャズとポップスと」
 ・8月10日(日) 広島 広島国際会議場フェニックスホール 
 ・8月12日(火) 福岡 福岡サンパレス
 ・8月19日(火) 神戸 神戸国際会館こくさいホール
 ・8月21日(木) 大阪 大阪フェスティバルホール
 ・8月25日(月) 高松 アルファあなぶきホール(小ホール)
 ・8月26日(火) 名古屋 愛知県芸術劇場
 ※いずれの会場も17時30分開演予定(開場:17時)。

進学説明会
●大阪芸術大学 進学相談会
 ・8月10日(日) 広島 広島国際会議場[B2 ラン]
 ・8月12日(火) 福岡 福岡サンパレス[平安]
 ・8月25日(月) 高松 サンポート高松ホール[5F 会議室]
 ※個別相談 13時?16時

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2008年8月7日

日常から妄想へ・・・

西天満のGallery wks.で、728日(月)?89日(土)まで開催中の岡村 基展『日常から妄想へ・・・』に行ってきました。岡村 基さんは、本学工芸学科陶芸コースを2007年に卒業後、大学院芸術研究科に入学され、現在、芸術制作 陶芸専攻の2年生です。
『日常から妄想へ・・・』 「普段の生活の中で、いろんなことに目を向けると面白い発見がある。その出来事を私の頭の中で楽しみ、遊び、らくがきし、そこから生まれ、消えていくインスピレーションを、陶で表現する。」
岡村基 日常か妄想へ・・・ No.1

岡村さんに今回の展覧会のコンセプトなどをお聞きしました。例えば、街のお店で見掛ける天井で丸出しになっている配管などにとても興味があるそうです。いったいどこから来ているのだろう、そしてどこへ続いているのだろう・・・。そうして、想像(妄想)の世界は広がっていきます。今回は、マンションの11階にあるGallery wks.での展覧会ですので、自分の部屋(日常)をイメージしたそうです。まず、入口を入ると玄関ともいうべき場所には、靴がたくさん並んでいます。その靴の裏には都市cityが生まれていたり、配管pipeと靴が合体していたり・・・そして、玄関には、ゴミ袋もあったりします。あき缶を口いっぱいに含んだ胃袋のようにも見えます。
岡村 基 陶芸 No.2 アルコール中毒+あき缶

次に家といえば、「トイレ」です(笑)。トイレから排泄物のような手あるいは、手のような排泄物?が溢れ出し、増殖し、成長し、壁を登って、一体どこへと向かうのでしょうか?
岡村基 日常から妄想へ 陶芸 No.3  Toilet

岡村基 日常から妄想へ 陶芸 No.4

排泄物は、パイプを通りながれ流れて、めぐり巡って、また自分の元に戻ってくるかもしれません。食物連鎖のような輪廻のような・・・そうして都市『stomach city』,『worm city』が生まれてくる。日常の『カップ』の中にもお気に入りの『justinの帽子』にも「都市city」が生まれていました。

岡村さんは自分の部屋にいるのが大好きだとのことで、今回の部屋にもくつろぐ「自分」がいました。
岡村基 日常から妄想へ 陶芸 No.5  sweet home

いたるところにパイプが見え隠れしている感じで、思わず覗きたくなるような衝動に駆られたり、どこに続いているのだろうと想像してみたり、まんまと岡村ワールドの罠にはまってしまう気がします。優しい色調は釉薬とは思えないきれいなパステルカラーです。そんな暖かく優しい雰囲気のせいか、まるで絵本の中にいるような錯覚におちいります。部屋の特徴を最大限に生かして、塀を乗り越えようとしている『逃げる男』や『ぶちぎれgirl』など絵本の登場人物と同じ空間にいるような不思議な感覚をおぼえます。このままクレイの絵本ができそうですねと話したところ「そういえば、小さな時からいつも絵本が身近にありました。今でも絵本はとても好きです。図書館でも絵本をよく見ます。」とのことでした。やはり幼い頃の体験はとても重要だなと改めて感じました。
岡村基 日常から妄想へ 陶芸 No.6  ぶちぎれgirl

岡村さんは、東京出身なのに関西の大学に来られたのですねとお聞きしたら「陶芸に興味があったので、陶芸なら関西で、大阪芸術大学が良いと思いました。」と嬉しい答えが返ってきました。
岡村さんは、手びねりで作品を創られるそうですが、『靴』のリアルさに驚く位、とても基本がしっかりされているなあと感心しました。陶芸の場合、家では制作できないので、ほとんど毎日大学に通って作品を制作されているそうです。

残り少ない会期となってしまいましたが、皆さんも是非、岡村さんの優しく懐かしい想像(妄想)の世界へ暑い日常からワープしてください。

No.2 –No.6 Photo by渡辺直人/大阪芸術大学 芸術計画学科 講師
http://d.hatena.ne.jp/wnwks/20080730/p4

岡村 基 展 日常から妄想へ   OKAMURA MOTO exhibition
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28
(月)?89(土)11:00?19:00
日曜休廊/土曜・最終日は17:00まで
Gallery wks. http://www.sky.sannet.ne.jp/works/

投稿者:図書館事務室

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2008年8月5日

artkish! 2008(アートキッシュ2008)

artkish! 2008(アートキッシュ2008)の最新情報が届きました!
昨年から始まったこのイベント、芸術計画学科の犬伏先生を中心にアートプロジェクト
という授業の一環として行っています。授業の一環とはいえ、大規模な企画なので
芸術計画学科の学生だけでなく、他学科の学生も参加されるようです。
開催は10月半ばから・・ということで、今は準備の真っ最中!
さて、今回のテーマは聖徳太子です。喜志とゆかりのある聖徳太子の物語から、イラスト
を起こして大きな布に絵を仕上げていくそうです。

そして、喜志駅周辺の壁面に貼らせてもらう予定です。場所はまだ、商店街の方々と
交渉中らしいです。

今日取材した時は、下地となる大きな布(3×2mの布を3枚と1×2mの布を5枚)を作成中
でした。直線縫いとはいえ、ミシンかけは地道な作業ですよね。頑張ってください!!

すでに出来上がった布には鉛筆で下書きされ、また、別の布には着彩も始まっていました。


この膨大な作業、夏休み中も続くそうです・・。みんな、暑いけど頑張ってくださいね。
この続報は、またお知らせします!

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2008年7月25日

“世紀のダ・ヴィンチを探せ!”国際アート展

【“世紀のダ・ヴィンチを探せ!”国際アート展】を7月18日(金)から7月27日(日)大阪・なんばパークス7階パークスホールにて開催しています。
世紀のダ・ヴィンチを探せ
昨年、本学で“世紀のダ・ヴィンチを探せ!”をキャッチフレーズに世界規模に作品を公募し、「国際アートトリエンナーレ2007」・「高校生アートコンペティション」としてアートコンペティションを開催しました。今回の展覧会では、その大賞作品をはじめとして、入賞・入選作品、高校生のダ・ヴィンチ大賞・金賞・銀賞・銅賞作品を展示していますので、ご覧下さい。
世紀のダ・ヴィンチを探せ!
また、会場では「あなたのモナリザを描こう!」をテーマに作品を募集。応募者全員に素敵なプレゼントを差し上げています。応募者の中から幼児・小学生・中学生・高校生の部、それぞれにグランプリ1名・準グランプリ2名を表彰。毎日午後5時に表彰式を行ない、それぞれ素敵な賞品を授与します。受賞のこどもたちの様子は、うれしさ半分、恥ずかしさ半分といった感じでした。
世紀のダ・ヴィンチを探せ!
そして、そのグランプリ・準グランプリの作品は、翌日、なんばパークス6階のフリースペースに展示しています。
世紀のダ・ヴィンチを探せ!
同時に、なんばパークス8階・円形劇場にて、サークルイベント「まいどin大芸大」として、本学の個性豊かなサークルの大道芸などのパフォーマンスも開催していますので、こちらも是非ご覧下さい。
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