2009年12月8日

第1回 高円宮殿下記念 根付コンペティション

  

 12月4日(金)から、ほたるまちキャンパスギャラリーで「第1回 高円宮殿下記念 根付コンペティション」展が開催されています。
 
 昨年、「高円宮家根付コレクション展」をほたるまちキャンパスギャラリーで開催した際に学生・教員による根付作品を展示したことをきっかけに、グループ校の学生を対象に根付を募集することになり、「第1回 高円宮殿下記念 根付コンペティション」が開催されました。先日行われた審査会の様子 芸大、短大、美専、合わせて50名の学生から55点の作品応募があり、11月18日(水)に審査が行われました。審査には高円宮妃久子殿下と根付師の高木喜峰氏、塚本邦彦理事長・学長・学院長、伊藤隆工芸学科長・教授、小田信夫美術学科教授、山野宏工芸学科教授に当たっていただきました。

 審査は、すべての応募作品を受付番号順に作品名と素材名だけを表記して並べ、その中から入賞候補を各審査員が選び、協議して受賞作品を決めていきます。実際の審査では、各審査員が作品を手に取って様々な角度から作品を眺めたり、腰の辺りにつけてみたりして根付としての具合を確かめられていました。

         高円宮賞 羽藤優花『鬼の灯』 高円宮賞を受賞した羽藤優花さんの作品 『鬼の灯』

 また、作品制作の技術的なことだけではなく、根付としてのアイデアやネーミングも大いに評価の対象となっていました。応募作品の中には根付師の作品といっても良いようなものもあり、妃殿下と高木氏から「根付のことをよく勉強している。」とお褒めの言葉をいただきました。
 甲乙つけがたい作品も多く、審査員の先生方も苦労されておられましたが、高円宮賞、学長賞、優秀賞、入選、そしてユニークなアイデアとネーミングが評価されて審査員特別賞が追加され、入賞の18作品が決定されました。

入賞作品
 高円宮賞
  「鬼の灯」
   大阪芸術大学工芸学科3回生 羽藤優花
 学長賞
  「vine」
   大阪芸術大学工芸学科2回生 橋本 啓
 優秀賞
  「名月」
   大阪芸術大学大学院芸術研究科博士課程前期芸術制作専攻2年生 倉田篤志
  「ホオズキノカケラ」
   大阪芸術大学工芸学科4回生 新野恭平
  「ひっそりかえる」
   大阪芸術大学工芸学科3回生 井上喬文
  「~蛸~」
   大阪芸術大学工芸学科2回生 沖 知樹
  「ねチュけ」
   大阪芸術大学工芸学科2回生 藤井理栄

         学長賞 橋本啓『vine』 学長賞を受賞した橋本啓さんの作品 『vine』

 入選
  「ノスタルジア」
   大阪芸術大学大学院芸術研究科博士課程前期芸術制作専攻2年生 金城有華
  「くるっぽ」
   大阪芸術大学工芸学科4回生 谷口結香
  「タコとツボ」
   大阪芸術大学工芸学科4回生 富永一真
  「結晶」
   大阪芸術大学工芸学科3回生 杉原由佳
  「くだおいぬ」
   大阪芸術大学工芸学科3回生 道浦正人
  「烏゛(ガラス)」
   大阪芸術大学工芸学科3回生 矢野天悠
  「千花甲羅」
   大阪芸術大学工芸学科3回生 音成有香
  「金鶏」
   大阪芸術大学工芸学科2回生 水森百合
  「くさがめ」
   大阪芸術大学短期大学部デザイン美術学科1回生 池田麻生
  「りんご」
   大阪芸術大学附属大阪美術専門学校デザイン学科2年生 三宅由恵
  審査員特別賞
  「食って 食われて アイスクリーム」
   大阪芸術大学附属大阪美術専門学校デザイン学科2年生 宮田千里

 「第1回 高円宮殿下記念 根付コンペティション」展では、これらの入賞作品を含む応募作品55点の他に、高円宮妃久子殿下のコレクションの中から150点の作品を特別にご出品いただいて展示しています。12月4日に表彰式と内覧会を執り行い、高円宮賞と学長賞の学生には賞状とともに記念品として山野宏教授の作品が贈呈されました。

表彰式の様子 内覧会では、妃殿下に学生が自身の作品について作品制作で苦労したことや作品のアイデアなどについてご説明することから始まりました。学生たちは妃殿下に作品制作での話をしました。 妃殿下のコレクションについては妃殿下が学生達を案内されたのですが、なんと!なんと!妃殿下のコレクションを納めた展示ケースのカバーを取り外して根付をお手に取りなりながらのご説明となり、高木喜峰氏からもご自身の作品の技法や素材について詳しい説明をしていただけました。学生にも根付を手に取らせていただくことができ、参加した学生にとってまたとない大変貴重な体験となりました。

大阪芸術大学ほたるまちキャンパスにて開催中です!! 12月14日(月)まで無休で開催しています。是非、ほたるまちまで足を運んでご覧ください。

第1回 高円宮殿下記念 根付コンペティション展
会場:大阪芸術大学ほたるまちキャンパスギャラリー
会期:平成21年12月4日(金)~14日(月)
時間:午前11時~午後7時(入場は午後6時30分まで)
会期中無休・入場無料

投稿者:大阪芸術大学博物館


2009年12月2日

大阪芸術大学ミュージカル ついに開演!!

ポスター案も多くの候補の中から選びました!!
 いよいよ開演しました!!大阪芸術大学ミュージカル『龍の子ケンとリン』!!
芸大生だけでなく芸短生や附属幼稚園の園児たちも観に来てくれました!!
 
 もちろん、OUA-TVも撮影に行きました!!

 大阪芸術大学は、毎年様々なミュージカルを作り上げてきました。
 2007年の『氷山ルリの大航海』では、北極の氷床で生まれた氷山「ルリ」が、南極までの旅の中で動物たちとの出会いや大自然の美しさを通して、自然環境の大切さ、友情の尊さを伝えるものでした。

 2008年に上演した『御時幻影~そして物語は光になった~』は、千年前の物語が時空を超えて現代に息づき、更に西暦3000年へと語り継がれるというテーマでした。

 今回のミュージカルは、地球が生まれた時から地球を守り続けてきた龍たちが、地球環境を壊す生き物"人間"が現れたことによって、「龍の子」を人間の子として世の中に送り、地球を救うという物語です。

 照明、舞台衣装、大道具、音楽、振付に至るまで、演出が加わることで、台本を読んでイメージしていた世界観が更に大きくなりました!!

 それにしても、本当によくあんなに長いセリフを覚えられますよね。動きも合わせて覚えることを考えると、本当に尊敬します!!物忘れのヒドいワタシには…。

 閉演後には訪れた学生や園児たちから大きな拍手が送られました!!
 明日もまた上演が予定されています!!舞台芸術学科の皆さん、頑張って下さいね!!

 このミュージカルの模様は12月15日更新のOUA-TV NEWSでお伝えしますので、是非ご覧下さい!! 


2009年11月26日

電子音楽音楽フェスティバルAudio Art Circus2009

    

 音楽学科からブログ投稿を頂きました!
 
 多数のスピーカで空間を多層化し、ライブで音響空間を表現する「アクースモニウム」と呼ばれる装置。フランスで産声をあげたその古典的かつ斬新なシステムは、作曲家が創り上げた“想像空間”と、そこから聴取者までの“物理空間”を繋ぐ、理想的な聴取環境の一つとして発展し続けています。

芸術情報センターに実験ドームがあるって知ってました? また、アジア最大の規模を誇る大阪芸術大学のアクースモニウムは、40年の歴史を経て収集された新旧の機器と、創意工夫に満ちた器用仕事によるハイブリッド・サウンドを特徴とし、国内外から注目を集めています。

 このたび5回目を迎えるAudio Art Circus 2009には、学生クリエータたちの新しい感性から高等教育に携わる匠らによる威風堂々とした作品まで、およそ3世代に渡る幅広い世代と、国内8大学/大学院、海外より仏・伊・韓の三カ国の高等教育機関が集結しました。

グローカリティな電子音響芸術の祭典です!!特別講演や演奏レッスンなども予定されています。 さらに作曲家の視点から映像表現を試みる中村滋延氏の特別講義と、檜垣智也氏によるアクースモニウムの演奏レッスンなどを加え、多彩なプログラムをご用意しております。
 また国内で初めて、性格の異なる大小二つのアクースモニウムを同一会場に設置し、作品毎に異なった空間体験ができる点も見どころです。
 大阪芸術大学から発信するグローカリティな電子音響芸術の祭典に是非ご来場ください。

電子音響音楽…電子テクノロジーを用いた音楽(ミュジーク・コンクレート/アクースマティック、電子音楽、映像付電子音響作品、コンピュータ音楽など)

■日時:2009年11月26日(木)、11月27日(金)、11月28日(土) 入場無料
■場所:大阪芸術大学 芸術情報センター地下2階 実験ドーム
AAC2009のHPのURL
http://audioartcircus.iinaa.net/


2009年11月25日

第21回日中交流作品展

  

日本と中国の学生作品が勢揃い!!
 
 長らく更新できなくてすみませんでした!!
 
 大阪芸術大学ではこの時期、展覧会に演奏会と『芸術の秋』を彩るイベントが数多く催されていて、OUA-TVも取材に出動しています!!
 
 各イベントの模様はOUA-TV NEWSで随時お伝えしていますので、是非ご覧下さい!! 

 今日のブログは、11月11日(水)~16日(月)まで大阪芸術大学芸術情報センターで開催された、『第21回日中交流作品展』の話題です。

作風も日本と中国では全く違います!!
 この作品展は、大阪芸術大学と姉妹校である上海大学美術学院の学生たちによる作品と、大阪芸術大学グループ各校の学生たちの作品の展覧会。

 毎年、日本と中国で交互に会場を移して開催していて、作品と共にそれぞれの大学の学生たちも交流しています。

 今年は、上海大学美術学院の学生たちが大阪芸術大学へ来校しました。

切磋琢磨してお互いに芸術を高め合えました。

 会場には絵画、彫刻、染織、ガラス工芸、映像作品など、それぞれの大学の学生たちが制作した作品が展示され、会期中には多くの来場者が訪れました。

 上海大学美術学院の学生たちの作品には、墨で描かれたものや漢字を使った作品などもあり、それぞれの文化の特色も垣間見ることができました。

 お互いの作品を見ることにより、切磋琢磨してまた自身の作品に生かしてほしいですね!

 この作品展の模様は12月1日更新分のOUA-TV NEWSでも放送しますので、是非ご覧下さい!!


2009年11月20日

ほたるまちキャンパスで開催中!! 「あやなす十周年展」

      

 今日のブログは大阪芸術大学大学院染織研究室からの投稿です。

 現在、大阪芸術大学ほたるまちキャンパスギャラリーにて「あやなす十周年展」を開催しています。
 「あやなす展」とは、大阪芸術大学大学院工芸(染織)の学生そのOBを中心に2000年より毎年、東京の千疋屋ギャラリーで開催されている染織のグループ展です。
 そして今年、十周年を迎え、これを記念して「あやなす十周年展」が開催されています。

ほたるまちギャラリーで開催中です!!では、少しだけ会場風景を・・・

会場の様子色鮮やかな作品の数々大きな作品は染織では当たり前だそうです。
 染色では、自分の身長より大きな作品がごく当たり前のように作られています。このスケール感は写真ではお伝えしにくいので、ぜひ会場で味わってみてください。
 今回の出品者の中には、日本国内だけにとどまらず、国際的にも活躍している作家も多く出品しています。このように活発に活動している染織の若手作家が一堂に集まる機会もめったにありません。若手染織家たちの満ち溢れるパワーを感じ取ってください。

 また、「Small worksも同時開催しています。

Small works これはテーマ通り、今度は逆に小ささへの挑戦です。12cm四方以内という規定を設けた作品の展覧会です。こちらは染織のみならず、他の分野を専攻している大学院生も参加しています。なぜか小さいながら不思議と見ごたえがあります。
 近年、こうした「Small works」の国際展が頻繁に行われるようになりました。これは単に運送の手軽さだけではない、何か小ささゆえの魅力があるからでしょう。
 なんだか、その魅力が少しわかるような「Small worksです。

いろんな作品が並んでいます。 是非お越しください!! さらに、「あやなす十周年展」では講演・トークセッションも企画しています。詳細は下記のとおりです。
 是非皆さんお越し頂き、現在染織工芸の斬新な世界を体感してみてください。

「あやなす十周年展」
 日時:11月17日(火)~29日(日)
 時間:10:00~17:00(最終日は16:30まで)
 場所:大阪芸術大学ほたるまちキャンパスギャラリー
    大阪市福島区福島1-1-12 堂島リバーフォーラム3F
 電話:06-6450-1515

記念セッション「染織の現在(いま)」
 日時:11月22日(日)15:00~17:00
 場所:同ギャラリーの展示会場にて
  1部:講演
    「世界の染織国際展がいま熱い」福本繁樹
    「Small works -国際展の動静-」小野山和代
  2部:出品者とゲストによるトークセッション
     ゲスト:山縣熙(大阪芸術大学教授)

<お問い合わせ>
 大阪芸術大学大学院染織研究室
 大阪府南河内郡河南町東山469
 0721-93-3781(内線2684)