2008年5月16日

A.P.

514日(水)からスタートしている展覧会「A.P.」にいってきました。実はこの展覧会先月からとっても楽しみにしていました。美術学科版画コースの3年生4人の展覧会です。
 A.P. AP 版画コース neri ミヤジマジュンコ
告知のDMで知ったのですが、この4人、版画四版種のそれぞれ違う専攻の3年生なのです。4人それぞれがこだわりを持って制作した作品ばかり。広いスペースでの展示ではありませんが、落ち着いた音楽が流れる非常に雰囲気のいい展覧会場です。展覧会の名前「A.P.」?この言葉の説明も会場のパネルがありました。ブログの最後で紹介します。
AP A.P. 版画 neri ミヤジマジュンコ
在廊されていた4人それぞれの方に少しずつお話を伺いました。それぞれの方に「これからの野望」ということでコメントしてもらいました。

●ミヤジマ ジュンコさん(リトグラフ専攻)
社会人として広告会社で働いた経験もお持ちのミヤジマさん。陶芸家に弟子入りされ、陶芸作家としての活動もされています。会場には絵やイラストの他、陶芸作品も展示されていて、非常に多彩です。
miyajima junko ミヤジマ ジュンコ イラストレーター
miyajimajuunko ミヤジマ ジュンコ
2006年から本格的にイラストの制作を始められたそうで、イラストレーターズファイル2007年度版にも紹介されています。200712月にはexciteブログ「エキサイト賞」を受賞され、現在、ミヤジマさんのイラスト「日曜のくま」は公式ブログスキンとして採用。活躍中です。
ミヤジマジュンコ イラストレーター junko miyajima
これまでの様々な経験を辿ってここ(今)に行き着いた感じで、今とても充実した学生生活を送っているそうです。そんなミヤジマさんの野望・・・「絵本を出版すること」。私、絶対買います。個人的には「アルパカ」と「Cat」の絵本が見てみたいです。ミヤジマジュンコさんの作品はWebでも見ることができます。
http://www.gajifactory.com/

●宮本承司さん(木版画専攻)
4
人の中で唯一の男性。実は木版画で作品をつくり始めたのはごく最近のことなのだそうです。展示されている作品はこれまでに制作されてきた水彩画の作品でした。会場にはスケッチブックに綴じられた「絵日記」も展示されていました。
宮本承司 shouji miyamoto
見たところ「人」をテーマにして描かれている作品が多く、顔、更には目や口をアップにした作品が印象的です。
宮本承司 shouji miyamoto
このことについて聞いてみると「なんだかドキッっとするでしょ」「よくドキッとするって言われるんですよ」。人のパーツの形にはそんな力があることをあらためて確認しました。そういわれてから再び宮本さんの作品の細部を見ていくと、ドキッとするぐらいリアルに描かれている唇が目に飛び込んできました。うわぁ、こういうことか・・・。宮本さんの野望・・・「まぁ、コツコツと」。んんん、なんとも控えめなコメント。宮本さんの作品もWeb上でも閲覧することができます。
http://www.h6.dion.ne.jp/~o0o/

neriさん(銅版画専攻)
neri
さんの作品はARTSTREAM 2006ではじめて拝見しました。そのときARTSTREAM AWARDで「FM802賞」を受賞されました。赤いボールペンで描かれる細密画はきっと一度見たら忘れられなくなるでしょう。その頃はまだ写真学科に在籍されていたのですが、作品制作を続ける中で「写真ではなくやはり絵で・・・」そんな思いが強くなり一念発起で転学科されました。
neri ネリ 赤ボールペン アンゼリカ フランス
作品の持ち味でもある繊細な線を表現するには銅版画がいいのではと専攻を選んだのだとか。現在でアメリカ・ポートランドで活動しているロックバンド「Trees」のCDジャケット用に作品を提供されたり、「tatsumaki」というフリーマガジンにも作品を連載発表されています。植物や動物などと絡む少女のスケール感とドラマチックな構図。Neriさんの独特の世界観で描かれてた作品は来場者をうならせます。赤ボールペンだけではなく、淡い色のインクで描かれた作品もとっても雰囲気があります。
neri ネリ 赤ボールペン アンゼリカ フランス
そんなneriさんの野望・・・「フランス留学」。作品を見た人たちから「なんかフランスっぽい」といわれることが多く、自分でもそんな気がしているのだそうです。フランスでは国がアトリエを貸してくれるほど芸術活動に理解を示している、そんなお国柄もneriさんをフランスへ、フランスへと導くのだそうです。neriさんの作品もWebでみることができます。
http://www002.upp.so-net.ne.jp/d-bird/

●みや象さん(シルクスクリーン専攻)
みや象さんは、以前他大学の「現代社会学部」というところに在籍されていたという経歴をお持ちで「どうしても美大へ」の思いが抑えきれず、彼女いわく「強行突破」で進学を決めたのだそうです。みや象さんのテーマは「」。そういえばこの展覧会場への案内矢印も赤い「象」でした。
みや象 象 夢をかなえるゾウ シルクスクリーン
きっかけは高校の時に演奏していた「チューバ」という楽器なのだとか。「動物の謝肉祭より“象”」というソロを演奏したときにその低音に惚れて、そこから彼女のテーマは「象」になったそうです。力強くもやさしい表情の象、楽しく踊るような象シルエットの作品など、どの作品もみや象さんの象への愛情が伝わってきます。
みや象 象 夢をかなえるゾウ シルクスクリーン
最近話題になっている「夢をかなえるゾウ」のガネーシャとは全然違います。なんだか癒される、という点では共通する部分もあるのかもしれませんが・・・。みや象さんの野望・・・「『みや象』の知名度を上げること」。「みや象」と聞いて「あっ、聞いたことあるな!」ってなるように頑張って活動していきたいとおっしゃっていました。陰ながら応援しております。

会場の受付横には、版画の四版種の解説パネルが展示されていて、版画の技法を丁寧に解説しています。ところで「A.P.」。これは「Artists Proof」の略で「作家保存用」という意味なのだそうです。4人それぞれの「とっておき」の作品をみてもらおう、という思いでこの展覧会は企画されたました。皆さんも是非、生で彼らの「とっておき」を見に行ってください。
AP A.P. 版画コース 四版種 neri ミヤジマジュンコ
●「A.P.」展
2008
514日(水)→20日(火) 11:0018:00【※18日〔日〕はお休みです】
総合体育館ギャラリーにて (ギャラリーの一番奥です。)

大阪芸術大学ホームページ
大阪芸術大学ブログトップへ

 


2008年5月15日

キャラクター造形学科 シンボルキャラクター展

芸術情報センター展示ホールで開催された
「キャラクター造形学科 2008年度 シンボルキャラクター展」を見てきました。
キャラクター造形学科 シンボルキャラクターコンペ
会場には、キャラクター造形学科1回生の作品を中心に
他学年・他学科・大学院生の作品を含め170点もの作品が展示されていました。
シンボルキャラクター展会場
期間中に来場者による人気投票が行なわれ、上位作品が絞り込まれます。
その後、教授陣による厳選なる選考を経て最優秀作品1点が選ばれます。
最優秀作品は、キャラクター造形学科2008年度生のシンボルキャラクターとして使用されることになっています。さらに、副賞として、学科長からの素敵なプレゼントがあるとのことです。どんなものかはお楽しみだそうです。

過去のシンボルキャラクター受賞作品を紹介いたします。
キャラクター造形学科 2007シンボルキャラクター キューちゃん
2007年度シンボルキャラクター最優秀賞「キューちゃん」
キャラクター造形学科 2006シンボルキャラクター コロンビス
2006年度シンボルキャラクター最優秀賞「コロンビス‘06号(ロクゴウ)」
キャラクター造形学科 2005シンボルキャラクター ペンスケ
2005年度シンボルキャラクター最優秀賞「ペンスケ」
ちなみに、この「ペンスケ」の作者は、昨年行なわれた「IAAF世界陸上選手権2007大阪大会」の公式マスコットの「トラッフィー」を考案した川上雄太さん(キャラクター造形学科3回生)です。

日本のキャラクター市場は、今ではなんと4兆円の巨大市場に成長しており、海外でも日本製のキャラクター(ポケモン、ドラゴンボールなど)は非常に人気が高くなっています。
エネルギー資源のほとんどを海外に依存する日本において、キャラクターをはじめとするコンテンツビジネスマーケットは、今日の日本を支える主要な輸出品目になっています。

キャラクターを専門的に学べるキャラクター造形学科をはじめとして、大阪芸術大学のすべての学科では、日本のコンテンツビジネスの将来を担う人材の育成にも力を注いでいます。そして、その人材育成をサポートする教員・職員の役割の重要性についても同様に感じています。

大阪芸術大学の受験を希望される方へのお知らせ!
明後日、5月18日(土) 京都市中京区の烏丸ホール(烏丸ビル8階)で行われる
「芸術・美術・音楽・デザイン系進学ガイダンス」に参加します。
開催時間は、13:00?16:30
入試や学科に関することなど、よろず相談うけたまわりま?す。
本学教員も参加しますので、デッサン等の作品などがありましたら、是非お持ちください。
烏丸ホールへは、地下鉄烏丸線、東西線「烏丸御池」駅より徒歩3分
阪急京都線「烏丸」駅より徒歩7分
烏丸通りの西側に面し、1階にスターバックスがあるところです。

大阪芸術大学ホームページ
大阪芸術大学ブログトップへ


2008年5月14日

ヲタク展

 本日から体育館ギャラリーにてヲタク展?第一次ヲタク内閣発足?が開催されています。
このイベントは、学生さんが主体となって作り上げた企画で、第3回目となる今回は、49点の作品が展示されています。
ヲタク展ロゴマーク
 前回のイベントでは、なんと2500名もの来場者があったそうで、「ヲタク」に対する関心度がいかに高いかがわかりますね。
ヲタク展パンフレット 
作品一覧(画像をクリックすると拡大します。)
ヲタク展パンフレット 
作品一覧(画像をクリックすると拡大します。)

 ヲタクというと「社会的認知度がさほど高くない趣味に没頭する人たち」というようなネガティブな見方がありますが、この企画では、ヲタクという「特定の分野に強い関心と深い知識を持つエキスパート」が創造した作品を見てもらうことで、ヲタクの本質をわかってほしいという主催者の意図が明確に打ち出されています。

 この企画の代表でデザイン学科コミュニケーションデザインコース4回生の渡邊明希さんにこの企画のコンセプトについて伺いました。
 コンセプトは、ズバリ "コミュニケーション!"だそうです。「ヲタクってどうしても自己満足の世界に篭っちゃったり、仲間内だけで盛り上がったりと、世間一般からみると何か不健全であるかのように見られてしまう事が多いんです。この企画は、そんなヲタクの方々のために、彼(彼女)らの作品を広く一般に公開し、その作品を通じてコミュニケーションの輪を広げてもらいたい。」と話す渡辺さん、彼女自身もこのヲタク展に作品を出品しているアーティストの一人なのです。

 渡邊さんの許可を頂きましたので、彼女の作品を紹介します。
ヲタク展代表 渡邊さんの作品
彼女は、デザインガッシュヲタクでした。
ガッシュとは、水彩用具の一種で不透明水彩のことをいいます。
デザインガッシュは、アクリルガッシュに比べ、綺麗に水に溶け、
簡単できれいなグラデーションを作る事が出来るそうです。
特に「ターナー」というメーカーにこだわっているそうです。
デジタル時代にあえて手描きにこだわる渡邊さん、手描きの良さは、絵に直接触れて描けるということで、直接触れる事でデジタルで描く場合より何倍も絵に対する思いや情熱を込める事が出来るのだそうです。
渡邊さん デザインガッシュ作品 
作品のタイトル「オシャマンベと秘密の祭街」
暖色系の色合いに青色や緑色がとても似合っています。
見ていて、とても癒されます・・・・・・・。

 会場は、6つのエリアに分かれていて、それぞれが独立したマニフェストを持つ政党で形成されています。そんな事もあってか、ヲタク展のスタッフは議員と呼ばれていたりします。
開催日初日、会場内は多くの人で賑わっていました。
展示された作品のひとつひとつに作者のこだわりや情熱が感じられる作品ばかりでした。
ヲタク展会場
ヲタク展会場 
各政党を紹介します。
付加価値党
あらゆる物事に付加する「属性」に価値を見出し、各々の「属性」の普及を推薦します。

大衆娯楽党
一見ヲタクとは縁遠い大衆娯楽を深く追求し、その新たな魅力の発見に努めます。
芸術文化党
ハイカルチャー分野をヲタク的観点から考察し、身近な芸術の発展に寄与します。
アナログメディア党
書籍などいわゆる「紙モノ」の存在意義を改めて見直し、その認識改善を提唱します。
デジタルエンターテインメン党
デジタルによるインタラクティブなコンテンツでフリーダムなエンタメを展開します。
活動写真党
映像表現を用いて、視覚・聴覚に訴える作品群を研究・提案します。

以上、6つの政党に属する作品は、会場に用意された投票用紙によって投票を行い、日々集計して最も得票数を得た議員を翌日の内閣総理大臣に任命するそうです。

ヲタク内閣府 実行委員会
ヲタク展 実行委員のみなさん。(前列中央が代表の渡邊さん)

ヲタク展は、5月20日(火)まで体育館ギャラリーで開催されています。
開催時間は、10:00?18:30となっています。(日曜日は休館しています。最終日は、15:00まで)
ヲタクの方もヲタクではないと思っている方も是非、足を運んでみられてはいかがでしょうか?
ヲタクに対する考え方が変わるかもしれませんよ。

大阪芸術大学ホームページ
大阪芸術大学ブログトップへ


2008年5月8日

「TRIP ?誘われる私- 」

昨日、57日より芸術計画学科4回生アートプロジェクトチームによる企画展が始まりました。
展示のために用意された箱物の空間に単に作品を展示するのではなく、場所の特性を活かしその場所でしか成立しない空間演出を仕掛ける勉強をしているチームのプロジェクトです。

今回の企画にあたり、開催場所となる店舗を十分にフィールドワークし、企画展のコンセプト
「TRIP誘われる私に基づいたキュレーション、コーディネーションを行ったそうです。
TRIP 誘われる私 アートプロジェクト
企画のコンセプト(抜粋):
・・・「土地が人を呼ぶ」という言い回しがあるように、その土地に何かしらの魅力を感じ、人は旅に出ます。しかし、知らない土地、遠いところにいくというだけが「旅」ではありません。身近なところに小さな「旅」はたくさん潜んで、あなたを呼んでいます。私たちは「時空の旅」「空間の旅」の2つの旅のプランを用意しました。・・・

今回の企画展は大阪市内の2つの店舗を開催場所として行われています。
会場ごとに「立体作品、写真、ガラス工芸、映像インスタレーション」又は「小説、絵画、写真、映像、ガラス工芸、音響インスタレーション」と作品を出品する作家も異なります。

(ご注意!)次の「伽奈泥庵」のホームページへのリンクをクリックすると、画面が揺れるような演出効果を用いたホームページへジャンプします。システムの不具合ではありません。

CHAKRA」(北浜)・・・人体の生命力の源を「光」ととらえ、7つの光による作品をもとに時空を旅するコーディネーターとして作品を展開。
伽奈泥庵」(谷町九丁目)・・・時間と文化が混在した特殊な場所に刺激を受けた作家が制作した作品によって、更なる異世界への空間を演出。

今回の企画の中ではアートプロジェクトチームのスタッフが、コンセプトや各作品についての説明をしながら2箇所の開催場所を巡るツアーも企画されており、ツアー終了後にライブも予定されているとのこと。
  ◇59日(金)・・・「伽奈泥庵」前に1500集合
  ◇511日(日)・・・「CHAKRA」前に1500集合
ツアー終了後のライブはいずれも1900スタート。
(※ 参加費は無料ですが、往復交通費460円、飲食代は自己負担)

一体どんな「旅」が用意されているのか? 是非足をお運びください。

「TRIP誘われる私
2008
57日(水)→16日(金)
  ・ 「時空の旅」会場 CHAKRA・・・15日を除く
  ・ 「空間の旅」会場 伽奈泥庵・・・11日、13日を除く
ご注意:企画展の展覧は無料ですが、どちらの会場も営業形態がカフェであるため、1オーダーが必要です。

大阪芸術大学ホームページ
大阪芸術大学ブログトップへ

 


2008年4月25日

夾竹桃の箱

美術学科の先生に確認したいことがありまして、21号館へ。今日のブログは「Gallery 5F」です。以前のブログでも紹介しましたが、美術学科には廊下を利用したギャラリーがあります。

日常的に作品を発表する場として作られた「Gallery 5F」の新年度1回目の展示は副手の刀川昇平さんの作品です。新年度に入って学年が変わり、美術学科の皆さんの作業スペースも引越しが完了しています。そこで、美術学科の学生さんに刺激になればということと、「このギャラリーをこんな風に使っていいんだよ」というのを知ってもらうために今回の展示を企画されたそうです。
Gallery 5F 21号館 美術学科
展示されているのは『夾竹桃の箱』というタイトルの作品です。高さ2メートルぐらいの位置に据え付けられた箱には植物の種子が丁寧に描かれています。以前、美術学科の先生方が中心になって『種子展』という展覧会が開かれました。この種子は、その『種子展』のころから高田先生がコレクションしていたものをわけてもらってモチーフにしたそうです。
Gallery 5F 21号館 美術学科
箱からは金属製のアームが横に延び、アームの先から真下にテグスが足元まで下りています。その先には紡錘形の黒と白の立体が吊り下げられていて、更にその立体の下に盛られた塩。なんとも不思議な作品です。
Gallery 5F 21号館 美術学科
黒と白の立体の材質は木。上部の黒はバーナーで焦がして黒を出し、下部の白は何度も塩水につけて再結晶させて白を出しています。不思議なのは単に形だけではなく、音もなくかすかに揺れているからでしょうか?地面が揺れているのか、自分が揺れているのか?盛塩とこの立体の間に何か化学反応のような力が生まれているのか?人か通るたびに動かされる空気のせいか?
Gallery 5F 21号館 美術学科
作品は4つあり、それぞれに盛られている塩も違うのだそうです。伯方の塩、いわきの塩、鳴門の塩、沖縄の塩。刀川さんのこだわりの部分です。

箱に描かれている種子は「夾竹桃」(きょうちくとう)という植物の種子です。この夾竹桃は広島に原爆が投下された後、大地にこの種子が舞い下り焼け野原になった土地を復活させたといわれる、とても逞しい植物だそうです。刀川さんは広島生まれの広島育ち。お名前の「刀川」という苗字も広島に由来するそうです。そんな話を聞いて自分の中で何かが繋がったような感じがしました。
Gallery 5F 21号館 美術学科
種は「単なる種」というだけでなく、こうして作品の中に存在する時に作者の深い深い思いと共に新たな別の価値に生まれかわっているんだな、そんなことをジワジワと感じました。自由に鑑賞して自由に感じればいいっていう場合もありますが、作家さんとお話して、話の中に登場する何気ないキーワードが作品に込められた作家の思いに近づけてくれこともあります。この作品をはじめ見たときに「不思議な作品だなぁ」としか感じなかったものが、こうも変わるか!と思うほどの変わり様。鑑賞って深いです。

大阪芸術大学ホームページ
大阪芸術大学ブログトップへ