2009年6月30日

ギャラリー探訪、でもちょっとその前に・・・

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 とうとうキノコが生えました!
 
 探しに探していたところようやく発見!!
 総合体育館前芝生広場にポツンと、まるで兄弟みたいに寄り添っていました。

 種類は・・・調べてみましたが、見た目では判断がつかなくて、間違っていてはダメなので・・・。写真を見てわかる方は、是非ご一報を!!

  
  では、恒例の『ギャラリー探訪』のお時間です♪♪
 明日まで開催のギャラリー展示会をご紹介します!!
 

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まず、初めは『Threement』
 松田淳司さん、岩本慶大さん、内堀志人さん(デザイン学科2年)が企画した可愛らしいTシャツがいっぱい並んだ展示会です。

>>Tシャツがいっぱい並んでいますが・・・

「あれは無地Tシャツの写真に撮って、イラストを合わせてパネルにしたものです」
え、パネルなんですか?てっきり本物かと思いました・・・

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 可愛いらしいイラストや動物など、色とりどりのTシャツに数々のイラストが30種類以上描かれていました。

 Tシャツを買いに来たようなお買い物感覚で、気軽に見ることができます。

 
>>今回はなぜTシャツを使ったのですか?
「時期も夏が近づいてきて、ただ単に絵画を展示するよりTシャツの方が身近に感じてもらえると思って企画しました。」
 
 
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さらに、アンケートに答えると抽選で3名の方に、この展示しているTシャツをプレゼントするそうです!!
 
 皆さんもお気に入りの一枚を見つけてみては?
 

  

 


 
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続いては『Age+』
 キーワードは『癒し』。仲宗根史子さん、円並地順子さん、盛谷理絵さん(工芸学科4年)がエーゲ海をモチーフにして浅くも深くもある"海の世界"を藍染で表現しています。
 
 幾重にも重なる藍染が、エーゲ海の中に潜っているようです。
 藍染に照らされる照明が、まるで海面に照らされる太陽の光のようで、神秘的な海の世界が広がっています。

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 写真でもおわかりになるかと思いますが、枚数が非常に多いので準備期間が大変だったそうで・・・

 「メンバー2人が教育実習に行ったり、授業との両立が大変で、思い出すだけでも汗が・・・」
 
 それはそれは・・・ご苦労様でした。
 

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>>そもそも藍染ってどういう工程なんですか?
 「まず、生地の不純物を取り除く”精錬”という作業をして、藍の粉末とそれを生地に固着させるためのソーダ灰とハイドロ(藍の還元溶解)を混ぜて『藍を立てる』。すると、分裂して下に黄色い層が出来て、そこに布をくぐらせて乾燥させると空気で酸化して藍の色が出てくるんです。藍は生き物で、調子によっては色も変わってきますよ」

 
 

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>>藍染ってすぐ青くならないんですね。
 「もっと枚数を多くして更に布の重なりを見せたかったです。表現したいことと与えられた条件を踏まえて、どうやって表現にしていくか悩みに悩みました!」

 
 白と青の世界が広がる中で、波の音が聞こえる・・・。日常の喧騒で疲れた体をここで癒してみては?
 (テーマが"海"だけに来場者には珊瑚をプレゼント!)
 

 


 
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最後は『リズム展』
 ビジュアルアーツ×スペースデザインの学生がコラボした展示会で、テーマ『リズム』。音楽だけでなくて、五感でリズムを感じてもらいたいということをテーマに、それぞれ表現しました。

島村聖香さん(デザイン学科3年)が描いたのは『プランクトン』

「海とか水の中、色、微生物やうご


2009年6月23日

ギャラリー探訪

tennjikai0.JPG 皆さん、暑さに負けていませんか?ワタシは芸大に来るまでのキンキンに冷房が効いた電車で体がおかしくなってしまいそうです!(涙)

 皆さんもクーラーを入れっぱなしで寝て風邪を引いた・・・なんてことにならないように気を付けてくださいね☆★今日は、明日まで開催されている3つのギャラリー展示会をご紹介します。

 
 まず、初めにお邪魔したのが『童話横丁』
 『童話』をコンセプトにそれぞれが自由に童話の世界を表現♪♪デザイン、キャラクター造形、環境デザイン学科の7名の学生が、物語の不思議な世界へと導いてくれます♪
 
 作品を出品している学生にお話を伺いました☆★tennjikai4.JPG
 
 
  松尾典子さん(デザイン学科4年)
 雪の標本/マツオノリコ
 
 「アンデルセンが描いた『雪の女王』がテーマ。宮殿にはどんな雪が降っているのかな?と考えながらいろいろな形や色を組み合わせて、雪の結晶を作りました」
 

 

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上原悠さん(環境デザイン学科4年)
Picture-story show?/ルカ
 

「普通の紙芝居だと面白くないので、引出しの形にしました。コマ数も限られて紙芝居みたいに言葉で説明せずに絵で見せないといけないところがとにかく大変でした」
 

 

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 将野勇也さん(キャラクター造形学科4年)
 fanC/エルク

 「カワイイものが好きなので、理想に走ってみました。ぬいぐるみも手作りして、好きな物を詰め込んで作りました」
 

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原友里恵さん(環境デザイン学科4年) 
昔々あるところに 昔々のちょっと昔、あるところに
                         /ハラユリエ

 「様々な童話の登場キャラクターを描いて、そこにまた新たなストーリーが始まり出すような絵を描きました。前回が好評だったので、今回もまた新たなストーリーが広がっています」
 

 

昨年の4月に引き続き、今回で2回目の開催。4年生が中心で、就職活動の合間を見ての作品制作で、「時間がない!時間がない!!」と、とにかく必死だったそうです。 就職活動も大変ですが、卒業制作も待っていますよ!皆さん頑張ってくださいね!!
  

tennjikai7.JPGtennjikai6.JPGtennjikai5.JPG さて続いては、『0円本屋』
 文芸、デザイン、芸術計画学科の学生7名による、五感で本を楽しむことのできる展覧会です♪♪
 
 岡田真由子さんと安田恵梨さん(文芸学科2年)にお話を伺いました。
 「とにかく身内でやるのを変えたいと思って、いろんな人に協力をお願いしました。」
 「0円本屋としては今回で2回目。前回は本を配ることがメインだったので、展示方法について全く分からなくて形にするまでにかなり苦労しました」
 
 文芸学科の学生が本を制作して、そのイメージからデザイン学科の学生が空間デザインをする。

  本を読むのが苦手・・・と言う人でも、本から想像したイメージが目の前に広がっていると、すぅっと頭の中に自然とストーリーを思い描くことができます。

 
 ゆっくり読みたいという人にはソファーも設置されています。本に囲まれてゆったりとした午後を過ごすのはいかがですか?
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 第一食道前にて毎月文芸誌「白地図」を発刊しています!詩や小説、コラムにエッセイなど、掲載されている作品はそれほど長編ではないので、手軽に読むことができます!
 
 今月は創作考房とのコラボ企画を実施しています。第一食道前にまだ若干残っていますので、皆さん是非手にとってご覧になってはいかがでしょうか?
 
 また無所属サークルとして活動している白地図では、メンバーも募集しています!!興味のある方は文芸学科の合同研究室まで!!
 
 

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 最後にお邪魔したのは『TIMER-時間人-』
 
 デザイン学科の学生6名が『タイムスリップ』をテーマに、好きな時代をモチーフに作品を制作。
 
 幕末に恐竜時代と幅広い時代背景を描いた作品が数多く並んでいます。幕末志士に恋い焦がれる女の子や、カップのお風呂でくつろぐ恐竜など、見る人や描かれたキャラクターがあらゆる時代にタイムスリップした感覚を覚えました。

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 黒川泳子さん、大石綾音さん、熊谷唯さん(デザイン学科2年)にお話を伺いました。
「展覧会をやりたかったけど、どうすれば開催できるのかがわからなくて・・・。半年ぐらい前から活動を始めたけど、とにかく企画書と許可取りが大変で、いろいろ難しいことでいっぱいでした」
 
「でも、充実して楽しかったです!アンケートも好評で、第二弾を・・・という声もありました。次はもっと作品数を増やして、趣味だけでなく他人に訴えかけられる絵を描けれたらと思っています。」
 
 熊谷さんは学外でも芸術運動をやろうと企画中だそうです。芸大生の中で芸術をより広めたいという人がいたら是非声をかけてみて下さいね!!
 
 学生の間にいろんな事に熱中することも大切!その経験が何物にも代えられない宝ものになるはずです!!ワタシも一度でいいから展覧会したかったなぁ
 
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『童話横丁』
総合体育館ガーデンギャラリーにて
24日(水)まで(夕方頃終了予定)
 
『0円本屋』  『TIMER-時間人-』
総合体育館ギャラリーにて
24日(水)まで(夕方頃終了予定)

 


2009年6月22日

大阪芸術大学公開セミナー in ほたるまち part2

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 先週から始まった大阪芸術大学公開セミナーの6月16日・17日の模様を報告します!

 
 ところで、この芸大セミナーは1986年から始まり、今年でなんと24回目と結構長い歴史があるんですよ★☆
 
 1つの学科が5回講演したり、トーク形式などもありました!

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 さて、6月16日の第3回目は文芸学科の有吉玉青先生のセミナー。
 
 芸大では文芸学科で演劇に関する授業をされている有吉先生ですが、この日はオランダの画家フェルメールについてのお話。 2007年に『恋するフェルメール』という本を出版されるくらい、有吉先生はフェルメールの作品がお好きだそうです!

 スクリーンに映し出されるフェルメールの作品を観ながら、作品の特徴を説明されたり、先生が世界中のフェルメールの作品に出会う旅のエピソードなども聞かせて頂きました。フェルメールの作品を観る時、先生の心にはエリック・サティの曲が流れるそうです。(実際に会場内でもCDをかけていただき、うっとりと聴き入りました)

 
 私の今までの旅行は、"行きたい場所(国)"→"その場所(国)にある美術館"でしたが、"見たい絵画(作家)"→"行きたい場所(国)"という旅行もしてみたいなぁと思いました!
 

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 そして、6月17日の第4回目は写真学科の織作峰子先生のセミナー。
 
 織作先生の50点以上の作品(モノクロ風景・人物写真)を観ながら、写真を撮影する時の注意点やテクニック、著名な方々を撮影した際の苦労話など・・・写真に詳しい方でも、そうでない方でも十分に楽しめるお話でした。
 いつも姿勢よく、終始穏やかな雰囲気の織作先生。先生は写真家の大竹省二先生に入門し、とても厳しい指導の下、写真の勉強をされたそうです。美しいものをより美しくとらえる視線、どんな撮影条件でも瞬時にシャッターチャンスを見極める判断力。先生の中の優しさと力強さを感じられた気がしました。
 
 とうとう公開セミナーも今週で最終回!!
 フィナーレを飾ってくれるのは、皆さんも駆らず目にしているあの製品をデザインされたデザイン学科教授の喜多俊之先生です。


2009年6月16日

大阪芸術大学公開セミナーがスタートしました!!

semina1.jpg みなさん、大阪芸術大学公開セミナーをご存知ですか?
 
 以前、芸大ブログでも紹介しましたが、5月初旬頃から“おさげの女の子”や“オートバイに乗る男性”などのシルエットが散りばめられたシンプルで優しいデザインのポスターが、学内の食堂や研究室、教務課の入口に張ってあったのですが・・・。
 
もしかしたら梅田駅や天王寺駅や喜志駅でこのポスターを見かけられた方も?じっくり見られたことありますか?
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 今回の公開セミナーは大阪芸術大学ほたるまちキャンパスにて開催されました。
 
 会場には会社帰りのスーツ姿の男性や少しお歳をめされた方々、そして大阪芸術大学の学生や先生の姿もちらほら・・・。
 
 6月9日(火)、本セミナーのスタートを切ってくださったのは工芸学科教授の福本繁樹先生。semina3.jpg
 
  『装いの文化を考える』と題して、衣食住の衣の文化を取り上げ、南太平洋などの様々な衣の文化に関する珍しい写真を紹介し、衣の文化の始まりから現代アメリカ社会で展開したアートワークに至るまでが取り上げられました。

 壁には福本先生のコレクションである南太平洋やインドネシアの樹皮布(タパ)や紐布といった貴重な品々も展示。

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 単なる体を保護する衣類の歴史を紹介するのではなく、大昔の人類が自らを装うことを始めた理由(生命に対して非常に重要)や現在のファッションのとらえ方など、受講された方からも「2時間では足りない!もっと聞きたい!!」との声が出るほどでした!

 

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 第2回は音楽学科教授の水田尭先生。
  『音楽の力が人々や社会に足してどんなことができるのか?』をテーマに、様々な映像資料を見ながら、先生がNHKで番組制作中に体験された話などをお聞きすることが出来ました。
 
 ベルリンの壁が崩壊した翌年、1990年にラファエル・クーベリックがオープニングにスメタナの『我が祖国』を指揮した『プラハの春の音楽祭』。それを見て多くの民衆が熱狂する姿。
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 小澤征爾さんの指揮に合わせて、様々な国からあらゆる楽器や合唱、子どもから大人までTVモニターを通して共に1つの曲を演奏する姿。
 
 スーパーボールのハーフタイムショウで同時多発テロの犠牲者の名前が映し出されるスクリーンの目の前で熱唱するU2のボノの姿。
 
 「こう感じなさい。」という言葉は先生の口からは出てきません。
 それでも何度も鳥肌が立ち、涙腺が緩み、音楽を通して命の尊さを考える良い機会になりました。
 
 このセミナーは6月に5回実施予定です。
 16日は文芸学科・有吉先生、17日は写真学科・織作先生がお話してくださいます
 次はどんな話が聞けるのでしょうか?
 
 投稿者:教務課

2009年6月15日

木曜日から更新が途絶えてすみません・・・

 学内外問わず取材に行っているので、何かと忙しいOUA-TVであります・・・。近畿地方も梅雨入りしましたが、雨がなかなか降らないですね。梅雨を通り越して初夏を感じる陽気で半袖姿の学生さんたちも増えてきました。暑さに負けずに今週も頑張りましょう!!
 
 さて、今日のブログは、先週お伝えできなかったイベントの様子をお届けします!
 まず、6月10日(水)大阪芸術大学構内の芸術情報センター・アートホールにて『オルガン・打楽器 特別演奏会』が開催されました。
 
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 ドイツ・ハンブルグの芸術アカデミーの会員で、ブレーメン大聖堂のオルガニストも務め、ヨーロッパの数多くの音楽大学で客員教授を務められるほか、アメリカ、韓国、日本などにも数多く演奏会を行われているオルガン奏者ジグモンド・サットマリー氏。
 
 サットマリー氏は芸大のパイプオルガンが完成した時のオルガン開きの際にも演奏して頂き、芸大で客員教授として教鞭をとっておられたこともあるんです。
 
 
paipu2.jpg また、打楽器の演奏は、全世界で演奏を続ける『ストラスブール打楽器アンサンブル』のメンバーであると同時にドイツ・フライブルグを拠点とする『SurPlusアンサンブル』『SurPlusトリオ』のメンバーでもある打楽器奏者オラーフ・チョッペ氏。前日には打楽器専攻の学生たちを交えた特別講義も行われました。
 
 パイプオルガンの音が出す仕組みは、風をパイプに送って空気を振動させることで音を出すそうで、まさにリコーダーを吹くのと同じ原理。ただし、何千本ものパイプを有することもあって、両手両足を使って演奏します。両手両足が別の動きって…もう理解すら出来ません!
 
paipu3.jpg 打楽器は一人で何種類もの楽器を使って、楽器を替える度にスティックをチェンジして演奏!どこに何の楽器があって、どのタイミングで使うのか、見ているだけでも大変そうです!

 鍵盤を押し間違えたり、もしスティックを落としてしまったら…なんて、どちらもプロの演奏者の方々、私がそんな心配をするのすら失礼です…。

 
 二人の息はピッタリで、心地よいオルガンの音色に、身体の芯にまで深く響く打楽器・・・。世界で活躍されるお二人の演奏に、会場に集まった多くの人たちは時間の経過も忘れて、しばしの間、音楽の世界に浸りました。
 
 

 
a-to1.JPGその特別演奏会のお隣、芸術情報センター1階展示ホールではキャラクター造形学科による『キャラクターアート展2009』が開催されました。
 
 このキャラクターアート展はキャラクター造形学科教授のバロン吉元先生が主催。学年を問わずに、副手や先生方の作品も並んでいて、どの作品もグッと引き寄せられるかのような世界観が描かれていました。
 
 展示されている作品を眺めていると、なんとバロン先生が!?

a-to2.JPGまさか直接お話しをお聞きできるとは思ってもみなかったので、ビックリしました!!早速お話をお聞きしました♪

 「かつて、漫画は雑誌や単行本といった紙媒体で展開する物でした。それが時代の変化につれてアニメになり、ゲームになり、今ではデジタル漫画や携帯漫画としても広がっている。アナログのものだけれども、今までにない新しい『キャラクターアート』というジャンルを開拓したい」
 
 ペンで書くのが当たり前なのかなと思っていましたが、油絵やフィギュア作品など様々な手法を用いた作品が並び、見ていると今にも動き出しそうで、あらゆるメッセージが伝わってきました。
 

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 バロン先生は、芸術の世界でのキャラクターアートが浸透し始めている中、キャラクターアートを縮めた『キャラートの会』を発足。今後の活動としては、学外での展示会も予定しているそうで、ゆくゆくは原画販売も計画されているそうです。

 「そうすることで、作品を見てくれたということよりも、さらに向上心を刺激され意欲が出てくる。たとえ絵が売れようが売れまいがそれなりの意欲を持っていく。そこに繋がっていけばいい」

 

自分の描いた作品に値打ちが付くなんて…。ワタシが描いたら…いやいやっ、そんなこと考えられないですね!!

 
a-to4.JPGa-to3.JPGキャラクター造形学科『キャラクターアート展2009』
6月8日(月)—6月19(金)
芸術情報センター1階 展示ホール