2016年2月16日

卒展F&C+お知らせ有り♪

今日は、こちらの2学科…F=Fine Arts(美術学科C=Crafts(工芸学科の卒業制作展をご紹介します!

総合体育館2階の第1アリーナでは、美術学科が展示を行っています。
大きなキャンバスに力強く描かれた絵画は見応え満点!!

また、アリーナの中だけでなく、入り口前のスペースにも作品が展示されていましたよ。
美術学科の作品は、絵画や彫刻作品に留まらずとても多彩ですね!

そして3階に上がり第2アリーナに入ると、工芸学科の展示が行われていました。
工芸学科の作品は、なんと言っても色鮮やか!

可愛らしくて実用的な作品もあれば、独創的で迫力のある作品もあって、見ていてとっても楽しかったです。

さて、明日17日(水)は、芸術劇場で放送学科声優コースの卒業公演が行われます。
タイトルは「阿弖流為(アテルイ)」。一体どんな公演になるのか…?!
お時間のある方はぜひお越しくださいね♪

放送学科声優コース卒業公演
2月17日(水) A班 12:30開演/B班 15:30開演

投稿:島田(OUA-TV)


2016年2月9日

図書館所蔵品展「ボードレール『悪の華』とその時代」

現在、大阪芸術大学図書館では、所蔵品展「ボードレール『悪の華』とその時代 『悪の華』初版本(完全版)を中心に」が開かれています。

みなさんは『悪の華』という詩集、ご存知でしょうか?
フランスの詩人 シャルル・ボードレールによって作られたもので、1857年6月にパリで刊行されました。
「憂鬱と理想」「悪の華」「反逆」「葡萄酒」「死」の5章に序詩を含めた詩101篇が収録されており、詩人の生誕から死までが退廃的、官能的に表現されています。
しかし、このうち6篇が半道徳的であるとして、有罪・罰金処分を受け、対象の詩の削除が命じられました。
そして、新たに32篇の新作を含む第2版が1861年に刊行されました。


一般にはこの第2版が定本とされ、削除された詩(禁断詩篇)については巻末に付録として収録されるのが通常となっているそうです。
つまり、『悪の華』初版本の完全版というのは本来なら存在しないはずなのですが、実は法定納本とは別に150部ほどが増し刷りされていて、出版社と著者自身によって密かにベルギーに隠匿されていたことが現在では分かっています。
そんな貴重な『悪の華』初版本が、大阪芸術大学図書館に所蔵されています!

こちらがその初版本です!!


1992年、スイスのジュネーヴの古書店から売りに出されていたものだそう。
挿入されていた書票には、ドイツ語系の貴族の名前が記されていたらしいです。

今回の所蔵品展では、この初版本を中心に、『悪の華』の詩が掲載されたパリの雑誌や、画家たちによる挿絵入り豪華本などが公開されています!!
19世紀のフランスの文化、社会、風俗などが垣間見える展示です。
この機会にぜひご覧ください。

大阪芸術大学図書館所蔵品展
「ボードレール『悪の華』とその時代 『悪の華』初版本(完全版)を中心に
1月13日(水)~2月20日(土)

投稿:島田(OUA-TV)


2015年12月26日

第6回 大阪芸大「管打楽器アンサンブルコンテスト」 開催

第6回 大阪芸大「管打楽器アンサンブルコンテスト」が大阪芸術大学芸術劇場で開催されました。

(受付風景)

この「アンサンブルコンテスト」は、大阪狭山市吹奏楽連盟が主催し、協賛を大阪芸術大学が会場提供等で協力しています。
「アンサンブルコンテスト」は、吹奏楽関係者より中学校・高等学校の吹奏楽部で頑張っている方々にアンサンブルの発表の場をつくってほしいとの声をいただき本大会を開催することとなりました。

大阪芸術大学も多くの中学校・高等学校の皆さんに演奏の発表の場として、協力させていただければと、協賛いたしました。
「アンサンブルコンテスト」の審査員は、大阪芸術大学演奏学科管弦打コース教授・講師・及び本学卒業生(プレーヤー)が担当しました。
「アンサンブルコンテスト」は、中学校・高等学校・一般(大学含む)の各団体部門別にコンテストを行われました。

今年は、平成27年12月20日(日)・23日(祝)・25日(金)の3日間で、参加団体は、中学部(145バンド)・高等学校(78バンド)一般(1バンド)の224バンド、約1000名が演奏を披露しました。
バンド編成は、三重奏から十重奏までのバンドが日頃の練習の成果を発表していました。

(多くの観客の前での演奏風景)

各バンドの演奏終了後には、日頃の練習成果に対して暖かい拍手が起こっていました。

「アンサンブルコンテスト」審査発表は、体育館アリーナ前広場にて行いました。
発表時には、演奏者、学校関係者、保護者の皆様が集まられ、自分達の演奏にどのような評価が出るのかと、待たれていました。

審査発表は、金賞・銀賞・銅賞の各賞に分けて発表・表彰されました。
最後に各日程の中での1位2位3位の各演奏の発表を行いました。
バンド毎に各賞を発表され、拍手と歓声が上がり、順位発表では、参加者全員からの祝福の拍手がありました。

(左:審査発表会場 多くの出演者で一杯です/右:審査発表後 賞状を持って記念撮影)

発表後は、各学校毎で保護者も交えて喜びの声が聞こえる場面がうかがえました。
今回の「アンサンブルコンテスト」をステップに音楽を楽しんでいただける方が多く成長していくことを願っております。

投稿:就職部


2015年11月26日

所蔵品展「差し向かいの視線―アンリ・カルティエ=ブレッソンのポートレイト」

本日26日(木)まで、芸術情報センター地下展示室で大阪芸術大学所蔵品展「差し向かいの視線―アンリ・カルティエ=ブレッソンのポートレイト前期が開催されました。

アンリ・カルティエ=ブレッソンは1908年にフランスで生まれ、愛用のカメラ”ライカ”を手に世界中をめぐったカメラマンです。
大阪芸術大学博物館が所蔵する「アンリ・カルティエ=ブレッソン自選コレクション」は、生前にブレッソン自らが厳選した作品411点で構成されており、世界に4つしかない貴重なコレクションなんですよ。
博物館では毎年テーマを決め、それに合わせた作品を選りすぐって紹介しています。

ブレッソンの作品と共にしばしば語られる「決定的瞬間」という言葉。
この言葉は、1952年にフランスとアメリカで刊行された初めての本格的な写真集に由来しているそうです。
シュルレアリスム系の豪華な雑誌『ヴェルヴ』の版元から刊行されたフランス語のタイトルは”Images à la Sauvette”。
翻訳すると「逃げ去るイメージ」といったニュアンスです。
しかし英語ではそのような意味の言葉が見当たらず、序文に引用されていた「この世に決定的瞬間を持たないものはない」という言葉からアメリカ版には”The Decisive Moment”=決定的瞬間というタイトルが付けられたそうです。


今回の<前期>の展示では、この写真集が刊行された1952年までの作品の中から、人物を対象としたものを中心に紹介されています。
初めてブレッソンの作品をご覧になる方でもわかりやすいよう、特徴や見どころをおさえたものがたくさん展示されていました!

10代だった1920年代の写真、

1930年代、

そして1940年代から1952年までの作品です。

ただ作品が並べられているだけでなく、ブレッソンの生きた環境や時代背景もそれぞれに添えられていて、その写真がどのような状況下で撮影されたものなのか、ブレッソンがどんなことを考えてその写真を残したのかなどを伺い知ることができる展覧会になっていました。

12月3日(木)からは<後期>の展示が行われます。
<後期>では、1950年代から1991年までの写真が紹介されます。
時代の変化と共に、ブレッソンの作品はどんな表情に変わっていくのでしょうか…?
ぜひ、ご覧ください!

今回の所蔵品展のポスターは、デザイン学科3年生の森岡真菜さんがデザインしました!
<前期>と<後期>で色や角度を変えてデザインされており、タイトルにある「視線」をイメージしたそうです。
所蔵品展と合わせて、ポスターのデザインにも注目してくださいね!

投稿:島田(OUA-TV)


2015年11月17日

図書館所蔵品展「Book of daysー『Farmer’s pot -Oryza』ー』」

現在、大阪芸術大学図書館4階では、所蔵品展「Book of daysー『Farmer’s pot -Oryza』ー」が開催されています。


展示されている『Farmer’s pot -Oryza』という作品は、美術学科の中川佳宣先生が制作されたものです。


この作品名のOryzaはイネ科イネ属の米のことを指しますが、栽培されているイネを大きく分けるとアジアイネとアフリカイネの2種類があるそうです。
アジアイネはさらにジャポニカ種とインディアカ種の2系統に分かれます。
また、これらの交雑種による中間的品種のジャバニカ種というものも存在します。

中川先生は、こうした長い年月をかけて育んできた植物の仲間の数に注目されています。
植物図鑑をめくり、ひとつひとつ拾い上げて学名を整理し、それを種に見立てた黒い点と壺型をした紙によるコラージュで表現したのが、これらの作品です。

12日(木)のお昼休み、中川先生によるアートトークが開かれ、美術、建築、写真学科などの学生たちが集まりました。
南河内で農業を営む家庭で育ったと話す中川先生。
先生の作品づくりは、そんな幼少期の経験も影響しているかも知れません。

所蔵品展では、中川先生おすすめ図書も並べられています。

学生たちの前で先生が手に取られたのは、インドの詩人であるタゴールの詩集「タゴール著作集」。
この中の「果実集め」という詩に影響されて、大阪芸大で副手をされていた頃にシリーズで作品を制作したそうです。
自分の頭の中で考えているだけでは、なかなか良いアイディアは生まれませんよね。
こうして色んな本に触れることで、今まで見つけられなかった表現にたどり着くこともあるのだとか。

そして、図書館内には先生の他の作品も並べられています。
「日常の中で気がついたことや考えたことを断片的に描いたもの」だそうで、タイトルはまさに『notebook』。
ご自身で作られた紙に古い布を貼りこみ、アクリル絵具や油絵具でイメージを固めています。

今回の所蔵品展は、今月21日(土)まで。
最終日には、再び中川先生のアートトークが開かれます。
ぜひ、図書館に足を運んでみてください!

投稿:島田(OUA-TV)