2017年3月7日

大阪芸術大学 第38回オペラ公演「魔笛」

先週もゲネの様子を少しだけご紹介しましたが…
今日のブログは、先日上演されたオペラ公演「魔笛を、改めてご紹介いたします!


「魔笛」は、モーツァルトが生涯の最後に完成させたオペラです。
第1幕と第2幕で構成されており、演奏時間は台詞付きで約2時間40分ほどあります。
誰もが知っている名曲がたくさんあって、極上のモーツァルトの音楽を聴くことができるのが、最大の魅力だと言われています!!


演出は、舞台芸術学科長の浜畑賢吉先生。
浜畑先生と言えば、1966年に劇団四季入団、1994年からフリーに転身。テレビドラマや映画、舞台で幅広く活躍される俳優として知られていますよね。
「コーラスライン」や「ハムレット」「ジキルとハイド」など数々の演目に出演されたほか、実は「ビクター・ビクトリア」をはじめ、ミュージカルやオペラの演出も多数手がけられているんですよ!

そして、演奏は大阪芸術大学管弦楽団によるオーケストラ。
指揮を務めるのは、演奏学科客員教授の牧村邦彦先生です。
牧村先生は、大阪シンフォニカー交響楽団指揮者として13年間に渡り活躍、日本だけでなく海外でも数多くの演奏会に出演され、またオペラ指揮者としても高い評価を得ていらっしゃいます!


キャストは、演奏学科声楽コースを中心に、舞台芸術学科など、さまざまなジャンルを学ぶ学生が出演!
迫力ある歌声や、美しい舞踊を披露しました。

物語の舞台は、古代エジプト。
第1幕は、王子タミーノが大蛇に襲われ、気を失うシーンから始まります。

 

そこへ「夜の女王」配下の3人の侍女たちがやって来て、彼を助けます。
それなのに、偶然通りかかった鳥の狩猟中のパパゲーノが、「助けたのは自分だ」と嘘をついたので、罰として侍女たちに口に錠を掛けられてしまいます。

 

タミーノは、侍女たちから女王の娘・パミーナの絵姿を見せられ、なんと一目惚れ!
女王に「パミーナは悪人ザラストロに捕らえられており、救い出してくれれば娘を与える」と約束されたタミーノは、「魔法の笛」を受け取ります。
また、錠を外してもらえたパパゲーノも、成り行きでタミーノについて行くこととなり、「魔法の鈴」を受け取ってザラストロの神殿へ向かいます。


魔法の笛と鈴の力で導かれ出会ったタミーノとパミーナは、お互いを運命の人だと想い合います。
そして、実はザラストロは悪人ではなく偉大な祭司で、世界征服を企む夜の女王からパミーナを保護していたことが分かるのでした。

続いて第2幕。
ザラストロは、タミーノに対してパミーナを得るための試練、パパゲーノに恋人を得るための試練を授けます。
「沈黙」の試練、「火」の試練、「水」の試練を見事乗り越えたタミーノとパミーナ。

 

一方のパパゲーノは試練から脱落してしまいますが…
魔法の鈴の力を使って、パパゲーナという若い娘と恋人になることに成功します!

 

黙っておけない夜の女王は、侍女たちを連れてザラストロの神殿に侵入を試みますが、光に打ち破れて襲撃は失敗に終わります。


ザラストロは、試練に打ち勝ったタミーノ、パミーナたちを祝福し、物語は幕を閉じました。

 

公演当日は芸術劇場の2階席、3階席まで埋まり、立ち見のお客様も出るほどの超満員になりました。
たくさんのご来場、誠にありがとうございました!!


オペラ公演は来年度も開催予定です。
今回の公演とはひと味違った演出も見られると思いますので、また内容が決まりましたらお知らせします♪

 
投稿:島田(企画広報部事務室)


2017年2月23日

図書館所蔵品展 ボードレール再び!

今日のブログは、大阪芸術大学図書館の話題をお届けいたします!
現在、4階展示コーナーにて、所蔵品展「ボードレール『悪の華』とその時代 没後150年-初版本(完全版)を中心に」を開催しています!

実は昨年2月にも同様の所蔵品展が開かれていたのですが、みなさんはご覧になりましたでしょうか?
前回の展示が好評だったため、ボードレール没後150年にあたる今年、再び展示が行われることになりました!

 

この『悪の華』という詩集は、フランスの詩人 シャルル・ボードレールによって作られたもので、1857年6月にパリで刊行されました。
「憂鬱と理想」「悪の華」「反逆」「葡萄酒」「死」の5章に序詩を含めた詩101篇が収録されており、詩人の生誕から死までが退廃的、官能的に表現されています。
しかし、このうち6篇が半道徳的であるとして、有罪・罰金処分を受け、対象の詩の削除が命じられました。
そして、新たに32篇の新作を含む第2版が1861年に刊行されました。

一般にはこの第2版が定本とされ、削除された詩(禁断詩篇)については巻末に付録として収録されるのが通常となっているそうです。
つまり、『悪の華』初版本の完全版というのは本来なら存在しないはずなのですが、実は法定納本とは別に150部ほどが増し刷りされていて、出版社と著者自身によって密かにベルギーに隠匿されていたことが現在では分かっています。

そんな貴重な『悪の華』初版本が、大阪芸術大学図書館に所蔵されているんです!

所蔵品展では、初版本に加えて、『悪の華』の詩18篇を掲載した1855年のパリの雑誌『両世界評論』や、同時代の木版画入り雑誌(復刻本)なども公開しています。
昨年とは展示方法や内容も違いますので、ぜひ多くの方にお越しいただけたらと思います!!

図書館所蔵品展
「ボードレール『悪の華』とその時代 没後150年-初版本(完全版)を中心に」
2017年2月8日(水)~3月4日(土)※日程によって開館時間が異なります。
>>詳細はコチラ

また、春休み中の図書館の休館日についてお知らせです!
大阪芸術大学図書館は、3月5日(日)から29日(水)まで休館いたします。
図書館の所蔵図書は、約35万点。その他、映像・録音・楽譜資料が約9万点あります。
3月の休館日は、それら全てを点検し、書架を整理するための大切な期間となります。
図書館をご利用になりたい方は、お早めに!
>>図書館カレンダー

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年11月29日

今年の<ダ・ヴィンチ大賞>決定!!

世紀のダ・ヴィンチを探せ!高校生アートコンペティション2016」の大賞が決定!!
11月27日(日)に、芸術劇場で授賞式が行われました。

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このコンペティションは、ルネッサンスの巨匠 レオナルド・ダ・ヴィンチに続く21世紀のダ・ヴィンチを探そうと、大阪芸術大学グループが2007年度から開催しているものです。
対象は、満15歳から満18歳の高校生。
10回目となる今年は、44都道府県の275校から1943点の作品が寄せられました。

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その中から<ダ・ヴィンチ大賞>に選ばれたのは…

香川県立高松工芸高等学校の宮宇地史麻さんが制作した「潮のあわ」という作品です!
おめでとうございます!!

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「授賞式で、なかなか自分の名前が呼ばれないのでドキドキしていたら、まさかの大賞!びっくりしました」と宮宇地さん。

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穏やかで静かな瀬戸内の海をイメージして制作したそうで、銅板を緑青という錆で着色して表現しています。
絶妙なバランスで、大変ユニークな造形ですよね!!
審査員の教員陣からは、アーティストとしての無限の可能性を感じる作品だと高く評価されました!

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現在、芸術情報センター1階の展示ホールでは、大賞をはじめとした入賞・入選作品が展示されています。

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こちらは<金賞>受賞作品・静岡県立伊東高等学校の鈴木美琴さんが制作した「おはよう~お母さんとトラちゃんの朝~」です。

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猫の毛のふわふわした柔らかさや、人間の肌の質感など、驚くほど繊細なタッチで描かれていました!

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この他にも、10代の感性で表現された作品が、ずらりと並んでいます!!
12月10日(土)まで開催されていますので、みなさんもこの機会にぜひご覧になってくださいね。

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「世紀のダ・ヴィンチを探せ!高校生アートコンペティション2016」展覧会【入賞作品展】
2016年11月27日(日)~12月10日(土)
場所:大阪芸術大学芸術情報センター展示ホール

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年11月22日

図書館所蔵品展のお知らせ!

図書館所蔵品展のお知らせです★

まずは2階閲覧室で、「小説が原作の映画たち -観てから読むか、読んでから観るか-」を開催しています。

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副題になっている”観てから読むか、読んでから観るか“、これは永遠のテーマですよね。
みなさんも一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
映像で説明不足だったシーンを、後から文章で補うことができるのは”観てから読む”メリットですし、映画のビジュアルにとらわれずに小説を読みたい人は、”読んでから観る”のがいいでしょうし…難しい!
作品によっても意見が分かれそうですね。

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所蔵品展では、小説が原作になっている映画のDVDと、その原作の小説が展示されています!!
DVDは図書館3階で視聴することができ、小説は貸し出しも行っています!
気になる作品を見つけて、先に映画を観るか?小説を読むか?…悩みながら楽しんでくださいね★

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図書館所蔵品展
「小説が原作の映画たち -観てから読むか、読んでから観るか-」
2016年11月16日(水)~12月22日(木)
場所:図書館2階閲覧室

そして、4階の展示コーナーでは、「エリック・サティ 生誕150年 -異端児か先駆者か-」を開催中です!

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エリック・サティは、150年前にフランスで生まれた作曲家。
「音楽界の異端児」「音楽界の変わり者」と称され、西洋音楽に大きな影響を与えた人物だと言われています。
ピアノ曲を中心に数多くの作曲を手がけており、異国情緒あふれる「グノシエンヌ」や、ギネスで世界一長い曲に認定された「ヴェクサシオン」、シャンソンの定番曲「ジュ・トゥ・ヴ」などが代表作。

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所蔵品展では、サティ作曲の「ジムノペディ」ピアノ版、ドビュッシー編曲の管弦楽版や、バレエ「パラード」ジョン・ケージによるピアノ編曲版などの楽譜を展示しています。

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また、サティを特集した雑誌や、書物なども展示されています。

さらに!!
この所蔵品展と関連して、「プレイエルとエラールで弾く エリック・サティ ~生誕150周年記念~ 演奏会」を全4回に渡って開催♪♪

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11月16日(水)には演奏学科教授の仲道祐子先生が、22日(火)は卒業生の北尾祥子さん、児玉陽子さん、辻本佳乃さん、河合琴絵さんがピアノ演奏を行いました!

ピアノ 声楽

ショパンが愛したと言われているプレイエル、ピアノ文化を広げるきっかけとなったエラールの美しい音色が響き渡りました。
演奏会は、あと2回開催されますので、みなさんもぜひお越しください!

図書館所蔵品展
「エリック・サティ 生誕150年 -異端児か先駆者か-」
2016年11月14日(月)~12月10日(土)
場所:図書館4階展示コーナー

「プレイエルとエラールで弾く エリック・サティ ~生誕150周年記念~ 演奏会」
Vol.3 2016年12月1日(木)
Vol.4 2016年12月8日(木) それぞれ12:40~13:10
場所:芸術情報センター6階
※12:30に芸術情報センター1階に集合後、6階にご案内します!

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年11月16日

スカイキャンパスで展覧会開催中!

みなさん、大阪芸術大学スカイキャンパスで開催中の展覧会には、もうお越しになりましたか?
現在、スカイキャンパスでは2つの展覧会が開かれています★

1つ目は、以前もこのブログでご紹介した竹谷隆之の創作神 マクタカムイ展」!
竹谷さんはフィギュア界の最高峰クリエイターと呼ばれており、「シン・ゴジラ」に登場するゴジラのキャラクターデザインをはじめ、映画や玩具、フィギュアといったさまざまな領域において活躍されています。

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展覧会では7体の造形作品が展示されているのですが、その中でも特に注目していただきたいのが、竹谷さん初の金属作品”創作神 マクタカムイ“!!
前回のブログでは、引いたところから撮影した写真しかご紹介できませんでしたが、今日のブログでは、その全貌をご紹介しちゃいます!!

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こちらが、創作・創造を司る者…マクタカムイです!!

(C)BLAST Inc (C)竹谷隆之

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どうですか!?驚くほど細かい造形ですよね!
竹谷さんが得意とされる縄文的な模様と独創的なデザインがふんだんに盛り込まれた作品です。

一体どうやって作っているんだろう?と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
会場では、メイキング映像も公開していますよ!
ぜひ、実物をご覧いただき、映像でその制作過程を見ていただけたらと思います!

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そしてもう1つ、「第2回 大阪芸術大学出身美術科教員による作品展」も見逃せません!

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中学校や高校で美術科教員として活躍している大阪芸大の28名卒業生たちが集い、それぞれ作品を展示しています♪

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絵画やイラストといった平面作品や

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陶芸・ガラス工芸などの立体作品など、ジャンルも多彩!!

卒業生だけに、クオリティが高くて独創的なものばかりです!

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家に飾りたくなってしまう作品ばかりで、見ていてとてもワクワクしました♪
みなさんもぜひ、スカイキャンパスにお越しになってください!

★2つの展覧会同時開催中!
「竹谷隆之の創作神 マクタカムイ展」 >>詳細
「第2回 大阪芸術大学出身美術科教員による作品展」 >>詳細
2016年10月29日(土)~11月30日(水)※月曜休館
11:00~19:00(入場は閉館の30分前まで)
大阪芸術大学スカイキャンパスにて開催中

投稿:島田(企画広報部事務室)