2015年6月9日

芸術情報センターで所蔵品展開催中!

現在、芸術情報センター1階展示ホールでは、大阪芸術大学所蔵品展「ホームエンターテインメントの始まり ―音楽を楽しむ、映画を楽しむ―」を開催中です!

私たちにとって、日常生活の中で映像や音楽に触れる機会は多々。
テレビやラジオはもちろん、最近ではスマートフォンやタブレット端末などで、いつでもどこでも映像や音楽を楽しむことができますよね。

これらの原点となったのは、19世紀の終わり頃。
エジソンをはじめ、ベルリナー、リュミエール兄弟などの発明家たちによって、蓄音機と映画の発明、開発が進められました。
その後、これまでなかった音楽産業、映画産業という新しい産業が生まれ、多種多様な製品が供給されていきます。

今回の所蔵品展では、本学が所蔵する蓄音機と映写機の機器類が時代順に展示されています。
また、SPレコード試聴会では、当時のレコードを使って実際に蓄音機の音色を楽しむこともできます!

さらに、13日(土)には、芸術計画学科の松本夏樹先生による実演で、おもちゃ映画上映会も開催予定!
みなさんもぜひ、ホームエンターテインメントの源流を感じ取ってみませんか?

大阪芸術大学所蔵品展
「ホームエンターテインメントの始まり ―音楽を楽しむ、映画を楽しむ―
会期:5月25日(月)~6月12日(金) ※日曜休館
開館時間:11:00~18:30
会場:大阪芸術大学芸術情報センター1階展示ホール

SPレコード試聴会
6月1日(月)~6月12日(金)
【1】12:30~【2】17:00~(各回30分程度)

おもちゃ映画上映会
6月13日(土)
【1】12:30~【2】17:00~(各回50分程度)

そして、同じく芸術情報センター内にある大阪芸術大学図書館では、所蔵品展「イメージと現実 ―本物らしさを追う―」を開催しています!
みなさんは、実体のあるもの(例えばリンゴなど)と実体のないもの(架空の動物…ペガサスなど)を描くのとでは、どちらが難しいと思いますか?


日本では、絵を描くことに言及した内容として知られている話が平安時代の「源氏物語」の中にあります。
その中では、伝説上の篷菜山や鬼の顔などという誰も見たことのないものは思いのままに描け、共感を得られるのは容易だと話されています。
一方、山や住居など日頃見慣れたものを皆が納得するほど上手く描くのは、絵の未熟な者にはできないと述べられています。

誰も見たことがないもの…つまり、実体のないものを描けば、それが本当かどうか確かめる術がないので、それなりに描けば感心してもらえるということです。
今回の展覧会では、実体のあるものとないものを描いた絵が取り上げられています。
どこまで本物らしさが現れているか、どちらがインパクトがあるのか…ぜひ、みなさんの目で確かめてみてください!

大阪芸術大学図書館所蔵品展
「イメージと現実 ―本物らしさを追う―」
会期:5月17日(日)~6月13日(土)
開館時間:図書館カレンダー参照
会場:図書館4階展示コーナー

投稿:島田(OUA-TV)


2015年4月22日

5ヶ国の大学が交流!「INTAC2015国際交流写真展」開催

今日22日(水)から、芸術情報センター展示ホールで「INTAC2015国際交流写真展」が開催されています。

INTACとは、International Art Collaboration(国際芸術交流)の頭文字で、インタックと読みます。
ベルリン芸術工科大学(ドイツ)、オンタリオ芸術大学(カナダ)、タンペレ工科大学(フィンランド)、中央大学(韓国)、そして大阪芸術大学(日本)の大学を結び、授業を進めてきました。
授業はスカイプを使って行い、「revolution.改革・革命の意」をテーマにプロジェクトを提案。
これまでに各国で展覧会を行い、参加した学生たちはそれぞれの国を訪れています。

日本での開催は、今回が初めて!
大阪芸術大学からは13名の学生たちが参加しました。

初日にあたる今日22日には、本学に各国の学生や担当教授の先生方が来校されました。
大阪芸術大学の施設を見学されるとのことで、私も同行!

写真学科の大暗室大スタジオ
実は私も初めて入りました。
暗室では、光を完全に遮断して、フイルムや写真用印画紙の現像・引き伸ばしを行います。
写真学科の学生たちにとって、暗室は作品を生み出すためのアトリエとも言える場所ですね。
大スタジオでは撮影セットを同時に4つ組むことが可能で、さまざまな撮影に対応した作りになっているようです。
これらの設備については、また別の機会に詳しく取材したいです!!

施設を回った後は、展示ホールでオープニングセレモニーも行われました。
副学長の塚本英邦先生、写真学科長の織作峰子先生、そして交流展に携わられている写真学科通信教育部准教授の里博文先生が出席されました。


今回の展覧会は写真作品が中心になりましたが、INTACに参加している各大学には、ビデオ、ファッション、音楽、舞台芸術、絵画、彫刻などの学科やコースもあります!
これからさまざまな芸術分野での交流が深まるといいですね。
国が違えば文化や生き方、考え方も全く違ってくるので、国際交流を深めることで思いつきもしなかった発想に出会えるかも知れません!

交流展は今月30日(木)まで開かれています!
多くの学生たちにとって多彩でグローバルな視点と解釈・価値観を学ぶことのできる展示だと思いますので、ぜひご覧ください。 

「INTAC2015国際交流写真展」
4月22日(水)~30日(木)※日曜祝日休館
10:00-17:00
芸術情報センター展示ホール

投稿:島田(OUA-TV)


2015年3月3日

大阪芸術大学図書館 ポストモダニズムのデザイン

1月21日(水)から2月28日(土)まで、大阪芸術大学図書館4階展示コーナーで所蔵品展「ポストモダニズムのデザインの世界 -展覧会図録類を中心にして-」が開催されました。


ポストモダニズムは、直訳すると”モダニズム(近代主義)の次”という意味。
モダニズムとは、20世紀初頭に起こった実験的な芸術運動のことを指します。モダンアートとも言われます。
20世紀になると、従来の19世紀芸術に対して、伝統的な枠組にとらわれない芸術表現が追求されるようになりました。
そして、ポストモダニズムはその運動をさらに打開しようとしたもの。
1970年代初期に啓発的な建築運動から始まり、美術、映画、音楽、グラフィック、ファッションを含むポピュラーカルチャーの領域すべてに影響を及ぼしました。

この所蔵品展では、そんなポストモダニズムの中でも、特に美術、デザイン、建築の動向に焦点を当てています。

ポストモダニズムを取り上げた国内外の書籍が展示されました。
絵画、フォトコラージュ、プロダクト、ポスターなどが紹介されています。

そんな中、目を引く椅子の写真が載っている書籍が。

こちらは、デザイン学科教授の喜多俊之先生が1980年に制作した作品『ウィンク』。
図書館の2階エントランスに実物があるとのことで、さっそく降りてみました。

実物、結構大きいです。

脚を伸ばして寝転んだり、折り曲げて腰掛けることもできます。
ヘッドレストの耳も自在に曲げることができて、色んな姿勢に対応しているよう!
私も座らせてもらったのですが…くせになります!!
カラフルなカバーも気分に合わせて着せ替えが自由です。

隣には、同じく喜多先生の作品で1998年に作られた『ドードー』という椅子も並んでいました。


コンピューター時代の”ホームオフィス”、”ホームシアター”、”高齢化社会”の3視点から発展してデザインされたそうです。
この椅子にも座ってみましたが、足を乗せた時のリラックス感、たまりません。

どなたでも自由に座ることができますので、みなさんもぜひ腰掛けてみてください。
あまりの心地よさに、眠りについてしまうかも…。
くれぐれも寝過ごして授業に遅刻だけはしないでくださいね!

投稿:島田(OUA-TV)


2015年2月19日

【文芸・建築・キャラクター造形・放送学科】卒業制作展

14日(土)から開催している卒業制作展も、後半に突入!
今日も、たくさんの方が大阪芸術大学のキャンパスを訪れていました。

22号館では、文芸学科の展示が行われています。

文芸学科の学生たちは、小説や詩、脚本などの創作の勉強はもちろん、文芸批評、出版・編集、翻訳や講読などを学んでいます。
気になる作品があれば、その場で手に取って読むこともできますし、無料配布している冊子を持ち帰って楽しむことも。

15号館には、建築学科環境デザイン学科の卒業設計・論文が展示されています。
(※環境デザイン学科は2011年度入学生から建築学科に併合。)

建築学科では、卒展の前に、現役の建築家や建築評論家など学外の方々を招いて、審査会で作品発表を行い評価を受けます。
芸術学部に属した建築学科ならではの芸術的な発想あふれる作品ばかりで、毎年好評だそうです!

そして、21号館ではキャラクター造形学科の卒展「トッQ!!」を開催中です!

今回の卒展では漫画、アニメ、ゲームコースの作品が展示されています。
(※フィギュアアーツコースは開設から2年目のため、今年度の卒業生なし。)
駅に見立てた入り口など、作品以外にも来る人を楽しませる工夫がたくさん施されていて楽しい空間になっていました!

昨日18日(水)からは、6号館スタジオで放送学科の「卒論制作展」もスタートしています。

制作、広告、アナウンスの卒業論文の展示や卒業制作上映、声優コースの卒業公演の報告展示などを行っています。
スタジオ前では、”BOOK CAFE”と題してお茶を楽しめるほか、明日20日(金)には、13時と15時にアカペラコンサートも開催します。
みなさんもぜひ、足を運んでみてくださいね!!

投稿:島田(OUA-TV)


2015年2月18日

【美術・デザイン・工芸・写真学科】卒業制作展

昨日に引き続き、卒業制作展の模様をご紹介します!

総合体育館では、美術デザイン工芸写真学科の卒業制作が展示されています。

美術学科には、油画、日本画、版画、彫刻の4つのコースがあり、学生たちは伝統的な文化の教えを継承しながら、自身の個性やアイディアを組み合わせて、新しい表現を追求しています!

第1アリーナをはじめ、アリーナ前のスペースや廊下など、広々とした空間を活用して作品が展示されています。
作品を遠くから眺めるのと、近くに寄って見つめるのとでは感じ方も違い、ひとつひとつの作品とじっくり向き合っていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

第1アリーナに展示されているデザイン学科の卒業制作は、グラフィックやイラストレーション、ファッション、パッケージなど、幅広い分野の”デザイン”作品です。


実際に店頭に並んでいてもおかしくないような実用的なものから、斬新でユニークなデザインまで。
デザイン学科は、来年度から新しいコースの分け方に変わります。
グラフィックデザイン、イラストレーション、デジタルメディア、デジタルアーツ、プロダクトデザイン、空間デザイン、デザインプロデュースの7コースで展開する予定です。

そして、第2アリーナには、工芸学科の作品が集まっています。

金属工芸、陶芸、ガラス工芸、テキスタイル・染織コースの4つに分かれている工芸学科。
関西随一とも言える充実した施設で、学生たちが4年間で培った知識や技術を最大限に発揮して表現した造形物は、形や色が美しいというだけではなく、明確な制作意図や独創性も込められています!

総合体育館ギャラリーでは、写真学科の作品が展示されています。


写真と言うのは、構図の取り方や使用するカメラを変えてみるだけで、同じ風景もがらりと表情を変えます。
それぞれの学生たちがファインダーを通したからこそ見つけた世界が、生き生きと表現されていました。

大阪芸術大学の卒業制作展では、この他にもさまざまな学科の作品が展示されています!
他の学科も、またご紹介しますね!!

投稿:島田(OUA-TV)