2014年12月3日

少年サンデー出張編集部&「Q展」!

先日の雨で、一気に落葉してしまった芸大キャンパス。
1ヶ月前に紹介した9号館前の木も…ご覧の通り。


(左:11月上旬/右:今日)

寒さも到来して、景色も気温もすっかり冬になりました。
昨日の夜は、ちらちらと雪も降りましたね。

さて、今日はキャラクター造形学科の話題です!


先日、学内で「少年サンデー出張編集部」が行われました。
キャラクター造形学科では、漫画家デビューのアシストを趣旨として、これまでにもさまざまな雑誌の漫画編集部の方が来られて学生たちの作品を添削してきました。

今回は、少年漫画誌の中でも特に人気の高い「少年サンデー」の編集部の方が来校!
1959年に創刊し、「この雑誌を読むとまるで日曜日のように楽しい気分に浸れるように」という想いを込めて名付けられたこの雑誌。
少年漫画家を目指す人にとっては、憧れの漫画誌ではないでしょうか?

参加したのは、大阪芸術大学、短期大学部、大阪美術専門学校合わせて16名の学生たち!
完成原稿を手に、編集部の方とマンツーマンでアドバイスを受けます。
絵柄について、構成について、ストーリーについてなどが話され、学生たちの表情は真剣そのもの!!

学生のみなさん、漫画家デビューを目指して頑張ってください!!

そんなキャラクター造形学科では、今週5日(金)まで「Q展」を開催中!

総合体育館ギャラリー一帯を使って、2年生の実習での作品発表が行われています。
漫画コース、アニメーションコース、ゲームコース、そして今年から本格的な実習が始まったフィギュアアーツコースの作品がずらりと展示されています!!
お見逃しなく!!

投稿:島田(OUA-TV)


2014年12月2日

今年度のダ・ヴィンチ大賞は…?!

現在、芸術情報センター展示ホールでは、「世紀のダ・ヴィンチを探せ!高校生アートコンペティション2014」の入賞作品展が開かれています!
この展覧会では、大賞から入選作品までの作品約150点が展示・上映されています!!

ルネッサンスの巨匠であるレオナルド・ダ・ヴィンチに続く21世紀のダ・ヴィンチを探そうと、大阪芸術大学グループが2007年度から高校生(満15-19歳/高等専門学校生含)を対象に作品を公募して開催しているものです。
今回は8回目、全国329校から1899点の作品が集まりました。

ジャンルは、美術、彫刻、工芸、ファッションデザイン、プロダクトデザイン、グラフィックデザイン、写真、建築、イラストレーション、キャラクター、マンガ、文芸、映像、音楽、舞台、放送の16分野。
10代の感性で制作された生き生きとした作品たちが集まりました!!

今年度の「ダ・ヴィンチ大賞」に選ばれたのは、徳島県立名西高等学校の美馬省吾さんの作品「Jupiter(木星)」です!!


展示されているのはどの作品も力強いものばかりでしたが、美馬さんの作品はその中でも特に存在が際立っていました!!
キャンバスにびっしりと描き込まれたキャラクターやフルーツ、楽器、建物、シャボン玉や星なども散りばめられていて、独特の世界観が広がっています。
額縁は立体的になっていて、その額の上にも、余すことなくキャラクターが描かれています!

展示は今月13日(土)まで。



みなさんもぜひ、足を運んでみてください!!

投稿:島田(OUA-TV)


2014年11月27日

”ライカ”を手に世界各地をめぐったアンリ・カルティエ=ブレッソンの写真展

11月11日(火)から22日(土)、芸術情報センター地下展示室で大阪芸術大学所蔵品展「ジャーナリストでアーティスト―「アンリ・カルティエ=ブレッソン自選コレクション」より」<前編>が開催されました。
アンリ・カルティエ=ブレッソンは1908年にフランスに生まれ、95年の生涯に世界各地をめぐり、愛用のカメラ”ライカ”にさまざまな土地の人々の姿をおさめてきました。


<前編>の展示では、ジャーナリストとしてのブレッソンの作品を紹介していました。

こちらは彼が25歳の時に撮影した、初のフォトルポルタージュ(ルポルタージュ…報告文学・記録文学)です。

1931年、内戦に向かって政治的に混乱するスペインでの撮影ですが、ブレッソンがカメラでとらえたのは、生き生きとした子どもや
娼婦の表情です。

第二次世界大戦中も、ブレッソンの撮影は続きました。


戦地の撮影隊として従軍していたブレッソンはドイツ軍に捕えられ、3年近くをドイツの捕虜収容所で過ごしますが、何度も脱走を試
みて3度目に成功させ、帰国後は偽の身分証明書で写真家活動を行いながら、フランスのレジスタンス運動や、戦争捕虜を支援する団体にも参加し、パリ解放を撮影するプロ集団の一員として活躍したそうです。
ブレッソンの、写真撮影に掛ける強い思いが感じられますね!!

1948年から50年にかけては、インドや中国で撮影を行っていたブレッソン。
第二次世界対戦後の歴史の変動の中に暮らす人々の姿を記録しています。

こちらには、1969年にアメリカのIBM社から刊行された写真集『Man and Machine』にも掲載されている写真が展示されています。


その名の通り、当時の新しい機械に囲まれた人々の姿が写っています。
人間が自分たちの作り出した機械に支配されてしまうことをブレッソンは危惧していました。

ちなみに、これが”ライカ”です。


1930年から40年代頃には、「ライカ1台があれば家が一軒建てられる」と言われる高級品だったそうです!!
ブレッソンは、「ライカは私の目の延長です、このカメラがなかったら写真はやらなかったでしょう」という言葉を残しています。

さて、今日からは<後編>、アーティストとしてのブレッソンの作品たちが展示されています!
ジャーナリスト編とはまた違ったブレッソンの表現に出会うことができます。
ぜひ、足を運んでみてください!

出品内容:「アンリ・カルティエ=ブレッソン自選コレクション」より後期〈アーティストとしてのアンリ・カルティエ=ブレッソン〉
会期:2014年11月27日(木)~12月9日(火)
時間:11:00~18:00

投稿:島田(OUA-TV)


2014年10月9日

大阪芸術大学の半世紀を振り返る所蔵品展を開催中!!

今日から、大阪芸術大学芸術情報センター展示ホールで、大阪芸術大大学博物館主催の所蔵品展「大阪芸術大学 半世紀のあゆみ」が開催されています!

大阪芸術大学は、1964年に浪速芸術大学という名前で創立されました。豊かなブドウ畑が広がる丘陵地を切り開いて建設されたキャンパスは、大学開設と併行して実施された公開コンペの入選案に基いて計画されています。
これは教育界では初めての試みでした。
当初は、美術とデザインの2学科だけでスタートしましたが、学科が増設されるたびに次々と校舎が建設され、現在は14学科という幅広い領域の総合芸術大学に発展しました。
今年で大阪芸術大学は開学から50周年!!
この展示では、そんな大阪芸術大学の半世紀のあゆみを紹介しています!

まずは、芸大開学当初の様子が展示されています。


まだブドウ畑だったキャンパス建設前の南河内校地や、工事途中の芸大校舎、現在しない0号館の写真など、今ではもう見ることのできない貴重な写真がたくさん…!!
自称・大阪芸大マニアの私としては、テンションの上がるものばかりです。
初代美術学科長の鍋井克之先生をはじめ、当時の芸大で教鞭を取っていらっしゃった先生方の作品も紹介されています!!

そして、1966年に浪速芸術大学は大阪芸術大学へと名称変更します。
こちらでは、キャンパス増設工事の変遷について紹介されています。


0号館に始まった大阪芸術大学、その後、1、2、3…号館と続いて建設されたのかと思いきや、実は次に建設されたのは今の15・16号館なんです!
当時は美術とデザイン学科の実習室として使用されていたそうです。
他の校舎はどの時期に、どのようにして建設されていったのか…?気になる方は、ぜひ展示でご覧ください。

芸大の建築物の中でも最も象徴的で、数々の賞を受賞しているのは、今回の所蔵品展も行われている芸術情報センターです!


これまでの展覧会でも紹介された、大阪芸術大学の所蔵品、蓄音機やアンリ・カルティエ=ブレッソンの「自選コレクション」、本学教員の作品などもずらりと展示されています。
これまでに博物館が行ってきた展覧会の総集編とも言える、とても豪華な空間です…!!!

さらに、卒業生の作品や、

元美術学科長・松井正先生が描いた30数年前の芸大キャンパス「大阪芸術大学」の絵画作品も展示!!
この絵の完成直後に亡くなられた、本学創設者の塚本英世先生の肖像が、弔意を込めて描き加えられたそうです。

この展示空間ひとつで、大阪芸術大学の50年間をタイムトリップすることができました!
芸大の歴史の深さを感じます!!
そして、この展示を見た後に現在の芸大キャンパスを改めて歩いてみると、なんだか少し景色が違って見えます。
ぜひ、多くの方に楽しんで頂きたい所蔵品展です!!

所蔵品展「大阪芸術大学 半世紀のあゆみ」
会期:10月9日(木)~29日(水)(休館日:日曜・祝日および10月15日(水))
時間:11:00-18:00
会場:大阪芸術大学 展示ホール(芸術情報センター1階)

>>詳細

投稿:島田(OUA-TV)


2014年6月3日

大阪芸術大学図書館での展示をご紹介!

今日は、大阪芸術大学図書館で行われた展示会を2つご紹介!

まずは、「tekubaデザイン展」の模様です。


tekubaとは、大阪芸術大学図書館をより利用しやすいものにするために学生たちが考案した、貸出の本を入れて運べるカバンのことです。
図書館サークル「Library design lab.」が企画して行っているもので、今回で2回目。
昨秋の1回目に展示された8点の作品のうち、アンケートで人気を得た4作品を改めて展示しています。


tekubaの実用化に向けた取り組みとして、今回の展示会で改めてアンケートを行います。
上位作品は、もしかしたら近いうち、図書館で利用できるようになるかも?とのこと!
もし実際に利用できるようになったら、「借りた本が今日のカバンに入らない…」「たくさん借りてしまって持ち帰りにくい…」という悩みが解決するかも知れません!


「Library design lab.」の学生たちが集まるのは、図書館4階の共同研究室。2年前に正式なサークルとして設立し、約20名の部員で活動中です。今回のtekuba企画以外にも、いろんな企業や団体とコラボレーションして、アートプロジェクトやワークショップ、展示会などを行っています。
この「tekubaデザイン展」、ポスターなどには5月30日(金)までの開催と書かれていますが、6月中も引き続き展示されます!
みなさんの投票で、tekubaの実現が決まるかも…?!

続いて、「図書館所蔵品展」の模様です。

所蔵品展は年に6回程、4階の展示スペースで開催されています。
普段は貴重資料として書庫に保管されている資料を、その時々のテーマに沿って公開しています。

先月行われていたのは、「五月 花・鳥・行事 -日本の古画に見る五月のイメージ-」。
春と夏、両方のイメージを持つ「五月」を、江戸時代以降の絵や版本の中に辿ってみようというものです。

私たちは当たり前のように四季の移り変わりの中に暮らしているので、普段は意識をせずにそれぞれの季節を受け入れているかも知れません。
この展示を見ると、今まで見過ごしていた「五月」という季節感を改めて感じることができました。
今回の展示は終了しましたが、これからもさまざまなテーマで開催されますので、みなさんもぜひ図書館へお立ち寄りください。

投稿:島田(OUA-TV)