第7回アートプロデュース・コンペティション芸術計画賞受賞企画「きちてんてん -輝地天展-」を見に行ってきました。
先に「アートプロデュース・コンペティション」って何?という方のために簡単に説明すると、学生自身がアートイベントなどを企画しプレゼンテーションします。そのプレゼンテーションで芸術計画賞(グランプリ)をとれば、大学から資金提供を受けて、企画のプロデューサーとしてイベントを開催することができる、というものです。
今回のアートイベントを私的考察してみると・・・ 働いていると職場と家の往復で毎日同じようなことの繰り返しだなぁ、と思うことがあるかもしれません(芸大で働いていると、そうでもないんですが・・・)。惰性で繰り返されるループを「負」と捉えたとき、なんとかその「負」から逃避したくなりますよね。でも逃げるのではなく、そんなループの中で別の見方を見つけて、輝きを取り戻そう、そんな企画なんだと感じました。
会場には映像インスタレーション(1F)とワークショップ(2F)の場所が用意されています。
1階会場には隅っこに膝を抱えてじっとたたずんで映像インスタレーションの空間を楽しむ方もいました。床に寝転がって見る人もいるそうです。
2階で行われているワークショップにも参加させてもらいました。蛍光塗料が塗られた紙を使って自由に形をつくって暗闇に飾るという作業。「星を作ればいいんですか?」「いえ、日ごろ、自分が照らしたいなって思うものを(つくってください。)」代表の恒吉美都穂さんのその言葉が印象的でした。というのも「日ごろ自分が照らしたいもの」って考えたことがなかったものですから。
難しい作業ではありませんので、誰でも簡単にできます。手先の器用さとか、絵を書くのが苦手とかそんなことは気にせず、思い思いの形を切り抜いたりしてみればいいのです。
来場者の方が思い思いにつくった「照らしたいもの」がブラックライトによって暗闇の中に光り出し、徐々に2階の会場が華やかになっていきます。今後、ホームページにもその様子がアップされていくようです。
● きちてんてん ― 輝地天展 ― http://www.kichiten.com/ 1月30日(水)→2月6日(水) PM 12:00 → PM 18:00 ギャラリー光陽堂(上本町)
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